平清盛 第13回 「祇園闘乱事件」
視聴率が最低に。
しかし!
今回は父と子が腹を割って話して、凄く面白かった。最近見た大河の中では龍馬伝より面白い。三上博史と中井貴一は圧倒的でした。
目力がハンパない。
いいなと思った曲がベストテンで一度も一位になったことがない竹花がお送りします。
一門の繁栄祈願のため祇園社を訪れていた清盛たち。兎丸の子供の頃の仲間が僧兵になっていた。
忠盛を父の仇と怨んでいたのに、今は平家の家来かとからかわれて、
兎丸頭突き!
まるで兎丸はプロレスの悪役。
ご神域を血で汚したと僧兵側が場外乱闘に。
そして強訴に発展。
平家一門を良く思わない(強訴を阻む目の上のこぶ)比叡山が鳥羽上皇に抗議する。
ご神域を血で汚した清盛一党に厳罰を求める。
ヤンキーに手を焼く教頭先生が校長先生に何とかしてくださいと言っているよう。
よくわかったと鳥羽法皇。会議を開いて数日のうちに罰を決めると約束する。
忠盛が清盛に盛国たちを検非違使に差し出せという。
「秘書がやりました」は政治家の基本です。
清盛が盛国たちを検非違使に差し出した。(ここは父に逆らうかと思ったが)
すぐに助け出すから、待っていろ。
獄暮らしなんぞ慣れておるわと兎丸。
鬼若、登場。
罰が決まる前に家来を検非違使に差し出すとは忠盛の入れ知恵に違いないと怒る明雲。
親子共々刈り取ってやるとまた強訴。
平清盛とその父忠盛を流罪にせよ!
鳥羽法皇は源氏に強訴の鎮圧を命令。
やれるもんならやってみろと、けしかける鬼若に義朝が矢を放つ。
明雲が吠える。ご神輿に矢を向けるか!ご神輿はご神体も同じぞ!
(坊さんが神輿を盾にして武力を持って訴えるとは世も末)
神輿を外して矢を射よと為義が命じる。
そうしたら、一本の矢が神輿に命中!
神罰が下るぞ!って明雲たちが退却。
鬼若が腰を抜かした。
義朝が矢の飛んできた方向を振り返る。
ここでタルカスの噴火。いいねえ。
かっこいいな。惚れてまうやろ。
欲ボケした坊主どもの正義の矢をぶち込んだ。白河法皇の時代、関白・藤原師通が比叡山の要求に応じず、武力で打ち払ったが急死したため、人々はこれを神罰だと恐れた。
当然、家族会議。
この世に、わざと神輿をいる馬鹿がどこにおると忠正。
忠正が清盛を平家に災いをなす者と罵った。時子もそこに居たのでばつが悪い。
たまたま、当たったのではない!と清盛。
俺は狙って射たのだ。
馬鹿決定。愛すべき馬鹿です。
山法師の掲げる神輿を。
あんなものはただの箱じゃ!
神など宿っておらぬ!
僧兵を焼き討ちした信長といい清盛といい、なんと清々しい連中じゃ。
しかし平家一門にしては一大事、鳥羽法皇もさすがにかばいきれない。忠盛と清盛が流罪になるのは確実。
忠盛が立ち上がった。
そして殴った!
罪が決まるまで親子で蟄居(謹慎)すると言う。
蟄居先で清盛が忠盛に謝る。
申し訳ございませんでした。
いつもは厳しい顔の忠盛が気さくなおじさんになっている。
加茂川の水、双六の賽、山法師。亡き白河院はこれらを、「天下の三不如意」と仰せであったと忠盛が腰を下ろす。
何事も思うがままに動かしてきた白河院であっても、洪水で氾濫する加茂川、サイコロ博打、叡山の大衆(比叡山の僧兵)、この3つだけはどうすることもできなかったという事だ。
白河院さえ手を焼いた比叡山の強訴をワシらが慌てふためいたところでどうすることもできぬわと床に寝転んだ。
平家一門を窮地に追い込んだと自覚して凹んで胃が痛くなってるかもしれない息子に、父が「慌てない慌てない一休み、一休み」の一休さん的な落ち着き払った立ち振る舞いで安心させているようにも見える。けれど、それだけではなかった。
というか、ずっと出てくるサイコロに「たとえ権力者にでも支配できない運命」みたいな意味があったとは。
坊さんが人を呪ってどうすんだ。
人を呪わば穴二つって言いますよ。
鳥羽法皇と藤原摂関家の詮議(会議)
ドS頼長は清盛・忠盛を流罪にすべしと進言する。
それは厳しすぎると忠通はこれに反対。
(保元の乱が近づいてきましたぞ)
そもそも白河院が(寺社から領地を奪って)荘園を増や、富を独占したのが元凶なのだから、それをやめるべきだと頼長が鳥羽院に言う。
頼長は、白河院より前の貴族が支配する時代へ時間を巻き戻し、摂関家に政治を戻したいのですな。
ここで鳥羽法皇、信西に意見を求める。
さすが内大臣、整然たる見事なご説。
されど賛同はできません。
なんだって!(という顔)
(ドSが虐められるのは面白い)
実際、白河院が作り上げた体制において日本が国として機能している。上は公卿から武士、山法師、下は貧しい庶民に至るまで、白河院が作り上げた社会の中で生きる道を探している。
今更、ナシにするなど治天の君がしてはならぬこと。
(この社会が変わっていく流れを止めることは国を治める者として、絶対にしてはならないこと)
忠実がぶっ込んできた。
てめえ、法皇に向かって何を言ってるんだ?という顔。
この忠実、神に矢を射たてまつることの恐ろしさ、誰よりも存じておりまする。
父だった関白・藤原師通が比叡山の要求に応じず、武力で打ち払ったが急死したことをほのめかす。ここで清盛を庇護すれば、必ずや災いが法皇にも及ぶと脅す。だから、忠盛と清盛の親子を流罪にしろと迫る。
これは我らの野心にあらず。
絶対嘘だね。
どないせいちゅうねん。
詮議の後、頼長が信西に、頭良い同士、お互いに理解していると思ったの、なんで自分の意見に逆らうことを言ったのだと問いただす。
これに対して信西が言う。
私が目指しているのは新しい国づくりで、藤原摂関家による古い政治に戻ることは目指していないとコンビ解消、決別宣言。
なんとしても忠盛・清盛親子を流罪にしてやる!(信西が去ってから言う)
忠盛・清盛親子の処罰が決まらず、イラだった明雲がまた強訴。
こうなると法皇と寺社の権威のどっちが上かの問題。
源氏が強訴阻止に駆り出される。
平家を守るために、源氏が駆り出されるとはなんたる皮肉。
これは「鹿の角」ですね。(先週、忠盛と家貞が清盛に後添えは早いみたいな話をしている時に、鹿の角を忠盛が触っているのを宗子がこっそり見てたから、それを知っている)
清盛の妻、時子が清盛に服を一切渡さず、清盛に寄越したのは双六だけ。
朝ご飯に例えるなら、ご飯だけしかない状態。パンだけでも普通なのに、ご飯だけは泣けます。
何を考えておるのだ!
夫、激怒。
妻、食べまくる。
食べも可愛い深キョン。
双六だけなのは妊娠中の奥さんを放って、やんちゃした罰だとのこと。
もし「孤独のグルメ、女子版」ができるならやって欲しい。
このタイミングで陣痛。
忠正がこのタイミングで時子に清盛を平家に災いをなす者と罵ったことを謝りに来た。
それどころではない。
若君様を見ていてくださいと生田に言われる。
意外といい人。
清太が忠正に、もし男の子が生まれたら、母上は自分や弟の清次よりも、自分の子供を可愛がるのではないかと聞く。
さようなことはない!と忠正。
つまらぬ事は考えず、生まれてくる子をうんと可愛いがってっやれ。
(この人が保元の乱で清盛と争うんですよね。そう考えるとこの台詞はなんとも感慨深い)
親子で双六。
仲睦まじい。いつもの違って、ここからお互い腹を割って話せる感じになっている。
お前は博打がつよいのぉと忠盛。(サイコロに白河院にも手が出せないという意味がこもっているとは思わなかった。)
父上はなぜ、私をお引き取りになったのですか?いつか、こんな日が、平氏に災いする日が来るとは思わなかったのですか?
舞子という名であった。白河院という巨大なお方にたった一人、楯突いた強き女子。それがお前の生みの母だ。陰陽師の世迷い言など、ものともせず、お前を守り抜いた、その身を挺して。
(だから明子が病に伏せたときに、陰陽師を呼ぼうとする清盛に陰陽師は当てにならんと言ったのですね。すっかり忘れてました)
(ここから回想は省略、第一話参照)
ワシはこの時が来るのを待っておった、舞子より生まれしお前が、当てにもならぬ、迷信ごときものに立ち向かう時を。
(忠盛が清盛に求めていた軸とはそういうことか)
清盛、お前はなくてはならぬ男だ。平氏にも、これからの先の世にも。
なんとしても清盛を流罪にしたい頼長は、鬼若に鳥羽法皇の前で証言させた。
平清盛がまっすぐに神輿を狙って、矢を射たのを見たと言う。
見逃せば、世はかき乱されますると頼長。都より追放すべきと言う。
確かに、たった一本の矢で国がかき乱されていると信西。
それは清盛が世に欠かせぬということと説く。
おってはならぬ男ということじゃ!
(なにいってんのよアンタ!)
何を迷っておられるのかと得子。平氏亡くして法皇の世は続きますまいとさすが策士。
璋子を亡くしてからずっと思うことがある。亡き白河院は死してもなお、私を振り回し続けた。璋子亡き今も、あのお方の亡霊から自分は逃れぬことができぬ。
白河院の落し胤と呼ばれる清盛が世を騒がし、自分を追い詰める。今の世を治めているのは、白河院のような心地さえする。
今、迷いなく忠盛親子を救う事は、この身に流れる白河院の血に操られておるように感じるのじゃ。
(得子の顔を鳥羽院の手が重なってナイス)
鳥羽法皇自ら、清盛の元に現れて、尋ねたいことがあるという。
そなたが神輿を射たはわざとか?手違いか?
沈黙。
わざとにござりまする。
法皇が両腕を広げた。
朕を射てみよ、神輿を射ぬいた時のごとく、朕を射てみよ!
射ぬいた。
法皇が笑う。
血が噴き出ておる!我が身に棲まう白河院の血が!
平清盛!と真顔に。
そちこそが神輿を射ぬいた矢、そのもの!
白河院が、朕が、乱しに乱した世に報いられた、一本の矢じゃ!
(ここで法皇がいう血とは「膿」とか「汚れ」なんでしょう。清盛によって白河院の呪縛から解き放たれたということなのでしょうか)
(三上博史は大正解ですね)
忠盛と清盛は流罪を免れた。
一難去ってまた一難。
宗子が家貞に、忠盛に送る行李に入っていた鹿角について尋ねる。
亡き奥方の縁(ゆかり)の品であろうと。
この亡きお方は、今も殿にとって格別なお方。それゆえ殿は、何があっても清盛を守ろうとするのであろう。
奥さん、ちょっと勘違い。わからんでもないけど。
それを家盛が聞いていた。
なんか「種」が割れたぽい。
清盛が家に帰ってきた。
心配かけて悪かった。ようこらえてくれた。よう産んでくれたな。
ここに家盛がやってくる。
申し訳ござりませぬが、兄上。私はもはや兄上を嫡男と思うことはできませぬ。
これより先は私が一門を背負ってまいる所存。
次週、家盛決起!
おっと
いろんなところがオッキするのか!
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コメント
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タルカスのEruptionは僕はほんと好きで、なんてカッコいい曲なんだ!と思うのですが、こういうのは純粋に好みの問題なので人に理屈で説明するのは不可能だなと思います。
タルカスは20分以上ある組曲で、ヴォーカルが入るのが3分くらい経ってからなのですが、ニコニコで歌が始まったときに「歌あるんかw」ってツッコミが入ってたのが個人的にすごくツボでした。プログレってそうなんですよね(笑)
投稿: おじゃま丸 | 2012/04/03 21:20
おじゃま丸さん、どうも
この曲は恥ずかしながら平清盛が始まるまで知りませんでした。これは間違いなくカッコイイでしょう。
カラオケにこの曲があったらどういう感じなんでしょうね。確かに「歌あるのか」っていうのはわかります。サラリーマンネオの10分シリアスな感じで続いて、最後にシュールなオチっていうあれですね。
投稿: 竹花です。 | 2012/04/03 21:31