平清盛 第15回 「嵐の中の一門」
頼長の暴言にキレる忠盛。今回の頼長もいいです。
トータル・リコールか!
西行は預言した。風雪を耐え忍んだ者だけが、見られる美しき物を。一門のため、よそ者のお手前にしか、できぬことがきっとござります。
心の軸が折れた父を初めて清盛が救った話。
家盛の亡骸に清盛が近づくと、
家盛に触るない!と宗子。
これ第一話、以来の疎外感。やっぱり他人の子ということか。
清盛、忠正に投げられる。
お前がこの家に災いを持ち込んだのだ!家盛の代わりにお前が死ねばよかったのじゃ!
清盛、ひどい言われ様。
維綱は一生、家盛とともにおりますと断髪。
宗子、号泣。
屋根の上で雨に打たれる清盛。
頼盛に兄上はやるとこが一々仰々しいと言われる。
清盛が苦手だと頼盛が言う。騒がしくなにかをしれかしては、くよくよと悩むと。
でも実の兄である家盛の最期の言葉を聞いたからには、それを伝えるのが自分の努めだろうと。
家盛が最期に言った言葉は「兄上」だった。
忠盛は鳥羽院から落雷で焼失した高野山の大塔や金堂を再建して欲しいと頼まれる。それは家盛の供養になると言い、清盛を名代にしてやらせて欲しいと願い出る。
下調べに高野山に清盛が行くと、そこに出家した義清(西行)がいた。
奥州まで出ていたそうな。そして平泉で詠んだ一句。
とりわきて 心もしみて冴えぞわたる 衣川見にきたる 今日しも
心も凍る寒さだったけれども衣川を早く見たくて来てしまったと。
寒さに震えながら歌を詠むとは何をやってるんだと笑う。
(これ伏線なのね)
時忠が、時子に家盛が死んだのは清盛のせいだと噂になっているという。
嫌な感じがうまいね。
「平家にあらずんば人にあらず」といった張本人。
あんなのちっとも姉上の思い描いていた「光る君」じゃないと。
思い描いていたのと違うと時子。
思い描いていたより、ずっと寂しいお方。
誰よりも、人恋しく生きてこられたお方。
だから断じてそばを離れないと。
藤原家でも内輪もめ。
兄弟でなにやってんだか。
(タモリ倶楽部では絶対に見れないなこの顔は)
実権を奪われてしまった崇徳帝。
雅仁親王に、左大臣と摂関が近衛帝に娘を入内させて権力を争っているという。そして天皇になりたいと思ったことないかと尋ねる。
唐突だ。
「ない」と雅仁親王は答える。毎日歌を詠んで過ごせなくなるからと。そして一句。
われを頼めて来る男、角三つたる鬼になれ。
崇徳帝は保元の乱を起す首謀者の一人ですからなあ。
家盛の供養のために正倉院に愛用の品を入れることになり、宗子は鹿角を入れてくださいと忠盛に言う。
この志のために、家盛は死んだのですからと。
それでそなたの気が済むのなら、好きに致すがよい。
宗子、キレて角を叩き壊した。(そりゃそうだ)
それを見て凹む清盛。お前が殺したと言われてるみたいなもんだし。
高野山宝塔再建の勧進のために山を下りてきた西行に、宝塔再建はできなくなったと言う。平家一門は嵐の中にあって、その嵐のもとが自分なのだと。俺というよそ者が平家の子になった時から、この嵐は巻き起こりはじめていたのだ。
それを聞いている深キョンの顔。
家盛の亡骸に触れることも許されず、家盛の代わりに死ねばよかったと言われて、そんな俺が宝塔を再建したからといって……
大塔の設計図を燃やした。
西行が言う。
平泉の寒さの中、あの吹雪の衣川を私は飽くことなく見ておりましたと、
凍りそうな身と心を抱えて、それで目を離せなんだ。それはそこに、何か美しきものが、潜んでいたからにござりましょう。
西行が炎の中から設計図を取りだした。
今は嵐の中に身を置き、この努めを一心に果たされよ。
さすればきっと見られましょう。風雪を耐え忍んだ者だけが、見られる美しき物を。
一門のため、よそ者のお手前にしか、できぬことがきっとござります。
清盛は西行から設計図を受け取り、宝塔再建を進めた。
絵師のために墨をする清盛。
源義朝は、左大臣の警固をしようとする父・為義と対立。
摂関藤原家にそそのかされて、平家の棟梁を討たされそうになったことを忘れたのかと父に意見する。
イオンの子、義朝に仕えた方が父母のためになると説得させて、呈子の雑仕女となる。
絵巻だと妙な化粧もこうするとありですな。
忠盛は美福門院(得子)から高野山の宝塔が再建された暁には公卿に取り立ててやろうと言われて気をよくしたいたところに、公卿になりつつある忠盛を蹴落としたいドS頼長がねちっこく迫る(兄・忠通の娘の呈子が入内して気が立っていたのもあるのか)。
家盛が落命してから一年だなと頼長。
私も残念でならぬと。(そんな顔してない)。
とりわけ、目をかけておったのだが。
身の程をわきまえぬ野心を持つ者は、生まれ怪しき兄への鬱屈が溜まっておったのであろう。家盛こそが跡継ぎの器と、少しばかりおだててやると、何もかも差し出しおった。
最後は平氏の足並みを乱したにすぎぬと気づいたようであったが、今更後へは引けぬ。死ぬまで私にくみするしかない。
返す返すも惜しい。
家盛と私はすべてにおいて、しかと結ばれた仲であったゆえ。
父にお宅の息子さんとやっちって捨てちゃったと言うド変態。
それを見た頼長。
せせら笑った。
いい悪役だ。
私が父なら褒めてやるがのうと頼長。家盛あっぱれであった、さすが武士の子。
見事なる犬死にじゃ。
中井貴一はいい。サラメシもいい。
高野山の宝塔に掲げる曼荼羅が完成しようとしている。
良い曼荼羅です。
絵師が清盛に曼荼羅の筆入れをするかと尋ねる。家盛の供養になるという。
清盛が頷く。
忠盛が入ってきて、清盛にやめろと言う。財を投げうって、このようなものを寄進せずともよいと怒鳴る!(頼長の策略大成功して、忠盛の心の軸が折れてしまった)
清盛、お前がいたからこそ、この世を変えるため、我が志を遂げるまでとはと、鬼にも蛇にもなれた!一門の者たち、宗子や家盛にも無理を強いてきた。それでよいと思うてきた!いつか志を遂げれば、すべて報われる。家盛の忍耐も報われる。
だが違うた!
家盛は断じて報われぬ。武士は己の分をわきまえて生きておれば。それでよいのだ!今すぐやめろと清盛に再度言う。
お話はそれだけでござりまするか?ならばお帰りになってください。
だが清盛はやめとうとしない。
忠盛が清盛を投げ飛ばした。
何度投げ飛ばされても、清盛は曼荼羅に向かう。
父上がどうお考えになろうと、私は家盛の兄にござります!
宗子がやってきて曼荼羅を見た。
家盛が、兄上によろしゅうと言っておるな。かけがえなきたった一人の兄上に。
平家は嵐を乗り越えた。
西行が預言したように、風雪を耐え忍んだ者だけが、見られる美しき物を。一門のため、よそ者にしか、できぬことを成し遂げた。
心の軸が折れた父を初めて清盛が救った。
そして来週、忠盛が死ぬみたい。
一方、源氏の棟梁は源氏を真っ二つに分断する防御に出る。
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