平清盛 第17話 平家の棟梁
棟梁になった清盛の衣装が小綺麗でシックになってる。
今日も良い親子の話。
深キョンを悲しませるヤツは許せんな。
皆存じておりますと国盛。
皆、失笑。
俺が棟梁となった上は、亡き父の志を継ぎ、武士の世を目指す!
(そういえば元老院から実権を奪取してローマ帝国を打ち立てた初代ローマ皇帝ユリウス・カエサルもガイウスという一門の率いていた)
今は亡き明子の子である重森、基盛、そして時子の子である清三郎、の良き手本になれという。
弓の稽古を通じてわかる家族の性格。
清盛の長男・重盛は慎重すぎて力みすぎ、
この少年、11人もいるのクラスメートに虐められてるのに元気だった子じゃないのかな。
弟の基盛は適当で力が入らなすぎ。
今度は清盛の異母兄弟が弓を射る。
頼盛はそつなくこなす。
敦盛(あつもり)は剛力で射た矢が的を割る。
棟梁になった清盛は、領地の管理やら鳥羽院から頼まれた警固や家人への米の支給、建設中の宝塔のことなど多忙。
時子が一門の善を用意するが、これで足りるかと姑の宗子に言われて
微妙な空気。
これは、みんなが大好きなカレーを給食係がこぼしちゃって、いつもより少なかった時のガッカリ感ですね。
清盛が時子にもっと用意しろキレる。
無理を仰せになってなりませぬと清盛に言う、常に冷静な盛国。
じゃあ今から魚を釣ってきますと時子も逆ギレ。
さらに無理ですと盛国。
盛国はツッコミ担当だ。これで視聴率は上がるのか!
腹の代わりに耳を満たしてはくれませんかと、これまたナイスフォローの頼盛。
しかし琵琶は練習しても、うまくならないのでやめてしまいましたと時子が言う。
どこまでもがっかりな時子に、それでも棟梁の妻かと清盛が逆上。
なんかファミリードラマ化してきたぞ。
法皇・皇子たち、そして摂関家など有力公卿を集めた清盛の棟梁としての力量を図る歌会を家成の家で催すことになったと家成自ら伝えに来た。清盛が一人で武家社会を作ったわけでなく、こういう支援があったからこそ可能だったのですね。
歌会のお題は「春」。
近衛帝が死にかけていて、皇后の呈子が懐妊したが、ちゃんと生まれてくるかは怪しい。こうして権力構造がまた変わろうとしている中での歌会は、平家一門の今後、権力の一角に食い込めるかどうかを決めることになろうと信西が清盛に忠告する。
しかしこの男、歌が詠めない。
ことある事に清盛と張り合っている義朝が清盛の棟梁就任を喜ぶ。
清盛の棟梁就任は武家が権力を握るためによい事だという。いつもと違って殺気だってないのはなぜかと怪しむ清盛。
三ヶ月後には子供も生まれると言う。心の支えなのだと義朝が言う。常磐御前は皇后の呈子に仕えているので義朝も官位を得て、一国を任された。
清盛のその顔、その気持ち、わかります。
常磐御前を妻にした義朝が優しい目をし、頼もしく思えたと清盛が時子に言う。
家を背負う男子には、それを支える女子(おなご)が欠かせぬということじゃ。
そなたの役目は大きいぞ時子。
寝てる。
寝てても麗しい。
寝顔で笑わせる女優・深田恭子。
しかし夫を獲られた由良御前はたまったものではない。
息子・鬼武者が由良のところに帰ってこない父・義朝のことを悪く言うが、由良御前は呈子に仕える常磐と夫婦になって子をもうけるのは、一門の棟梁(となる人)として欠かせないことだと説く。
一方、源氏の棟梁・為義は義朝のの異母弟・義賢に源氏に代々伝わる太刀・友切を授け、東国に行き、義朝に対抗できる力をつけろと命じる。
太刀・友切を渡すということは、義賢を次期棟梁に指名したのと同じ。義朝の立場はどうなるとのかと鎌田通清は動揺を隠せない。為義が言う、自分が捕らえて白河院に差し出した赤子が平家の棟梁となった。それは忠盛が見事に育て上げたからだと。
義朝は父のために頑張ろうとしているのに、源氏は混沌としてますな。
権力を奪い返したい崇徳上皇は近衛帝が早く崩御することを望んでいる。
基盛がもうイヤだ、いくらやっても上達しない(時子が琵琶を弾けないと言った時と同じように)と投げ出すと、兄の重盛が基盛に、盛国に教えて貰うありがたさを忘れてかと叱咤する。
漁師の子として生まれ、若き頃は読み書きもできなかったと聞く。(盛国ははあと頷く。なにげに馬鹿にされてる?)家貞より教えを受けて、読み書きを学び、熱心に稽古し、そして今やこうして我らに教えるほどになった。盛国の教えてくれるこの一文字一文字に血と汗と涙がそこに詰まっておるのだ!
クソ真面目。
しかと心得よと清三郎にも言う。
いくらやっても上達しないと基重が言うのを聞いていた時子の弟・時忠が清三郎にお前は後妻の子で、父の清盛は今でも亡き妻を愛しているので重盛と基盛をお前よりも可愛がっている。清三郎はどうせ寺にも送られるのだから、文も武もちゃんとやらなくてもいいと教える。
とんでもないおじさんだな。
まるで仕事がなくて政府が悪いって昼間っから酒飲んでるオッサンみたいな口ぶりだ。
おかげで清三郎はやさぐれて習字をしなくなる。
平家一門の行く末を決める重要な歌会のための句が出てこない清盛はイライラしていて、さらに清三郎は真面目に稽古しないので、明子なら棟梁の妻のつとめをもっとうまく果たせたはずと、時子を厳しく責める。さすがの時子も傷ついた。
深キョンを悲しませるヤツは許せんな。
そして時忠が清盛に時子が琵琶の稽古をやめた本当の理由を教える。二人が結婚する前、時子が重盛たちに琵琶を弾いていたら、清盛がそれをやめさせ、「耳に残る明子の琵琶の音色をかき消されたくない」と言ったことを時子が覚えているからだった。
やっちまったな清盛。
凹む清盛。
歌会で清盛が最後に出した歌を藤原家成の息子の成親は詠めないという。
すると清盛自ら大声で詠みあげた。
「重盛に 基盛それに 清三郎 清四郎みな われらの子なり」
「春」と関係ないじゃないかとドS頼長がディスる。そもそも歌にもなってないと崇徳上皇に言われる。
鳥羽院に意味を聞かれて、清盛が答える。歌ができなくて焦っているときに妻に言ってはならぬことを言ってしまい、それで心苦しくなって歌どころではなくなってしまったと。後添えとして引け目もあったのだろうけれども、そんな思いはおくびにも出さず、いつも明るく、まこと春の日だまりのごとき女子にございますと。
清盛、ロックだね。
泣いている時子のもとに、重盛、基盛が清三郎を連れてやってきた。そして自分たちには実母(明子)が亡くなったあの日に、母上(時子)が弾じてくださった琵琶の音色が耳に残っておりまする。そして清三郎も聞きたがっていると言う。
そして歌会から帰ってきた清盛に、母を傷つけることを言ったら許さないと重盛。
良い息子たちではないか。
義朝は源氏の棟梁の証である名刀・友切が弟に与えられたと知って激高し、為義に詰め寄る。すると為義は答えた。お前は強くなりすぎた。おのれの父の誇りを踏みにじっても何の痛みも覚えないほどにと。そんな者に源氏を背負わせることはできないと断言する。すると義朝も自分の道を貫くのみと、決裂した。通清も息子に同じ考えかと聞かれ、為義に従うと言った(次期棟梁は義朝ではないかと為義に意見したけれど、為義の判断に従った)。通清の息子も父と絶縁し、義朝に従った。
動乱がはじまりますかな。
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