菅政権の新成長戦略、成果1割
大風呂敷を広げた菅政権も悪いでしょうが、政府(官僚)が日本の成長に寄与できる面は実際少ないのではないかと。
政府は10日、国家戦略会議を首相官邸で開き、菅政権時代の2010年6月に策定した「新成長戦略」の実施状況を点検したところ、成果が出ている施策は1割にとどまった。野田佳彦首相は、実施が遅れている施策の課題を明確にした上で、6月をめどにまとめる新指針「日本再生戦略」に盛り込むよう指示した。
古川元久国家戦略担当相は今回の点検について「当初目標としていた成果が出たかどうかまで踏み込んで評価した。引き続きフォローアップして成果を出すように努力したい」と話した。
新成長戦略で20年までに実現すべきだとした施策409項目のうち、成果が確認されたのは「省エネ製品、エコ住宅等の普及促進」など36項目だった。残りは「成果が明確でない」が229項目、「一部のみ実施」が138項目、「未実施」が6項目と評価された。
成果が出ていない施策のうち、「訪日外国人旅行者の増加」や「農産物輸出」など、東日本大震災の影響で計画が遅れている項目も目立った。このほか、「国際戦略・地域活性化総合特区」は、昨年末に地域が指定されたが、規制緩和や雇用創出など具体的な施策は実現していない。(2012/05/10-21:20)
公式資料はこちらから見られます。
http://www.npu.go.jp/policy/policy04/pdf/20120510/shiryo1.pdf
この資料を見て思ったのは戦略が409項目もあり、そして個々の戦略項目に連携性が見られないことです(評価なので項目分けしているのでしょうけど)。とりあえず受けの良さそうな戦略を挙げてみましたのようにも見えます。
あと優先順位も決まっていないようです。戦略の遂行を遅らせているボトルネック(障害)について書いてあるのはいいですが、解決策までは提示していません(そもそも解決できない面もあるかもしれません)。
人間が基本的に覚えていられるのは7つまで、できれば3つなので、戦略は少ない方が良いです。
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