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2012/06/03

平清盛 第22回 「勝利の代償」 強者どもが夢のあと

このドラマは戦いもいいけど、敗戦処理が面白い。

忠正の哀愁、頼長の無常、忠実の悲泣。

これぞ「諸行無常の響きあり」です。

せせら笑う後白河天皇。

5分にまとめたバージョンをNHKがアップロードしてました。

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輿で逃げる頼長。

逃げるときまでも貴族。

輿を担いでいた者が矢に射られて輿が落ちる。書物が輿から滑り落ちる。それをかき集める頼長の首筋に矢が突き刺さる。

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無残。

崇徳上皇は従者を逃がした。

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出家がしたい。

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畏れながら、今は僧もカミソリも思うようになりませぬ。

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生まれてよりこのかた、何一つ。思うようにならんだ。

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悲惨。

これだけ多くの敗者に焦点を当てる大河もなかなかない。でもそこがいい。

勝者の清盛と義朝。

勝った今、これから世をどう変えていくかを考えることができると清盛が言う。

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面白きことを己で考えて、面白きことを己で形にするのだ。

お前らしいと義朝。

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強う生きたいだったな、お前の志は。もう遂げたのではないかその志は?と清盛。

初陣から無事帰ってきた重盛たちをみて、懐かしやと喜ぶ時子。

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昨晩出陣したばかりだと時子に突っ込む生田。

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深手を負った頼長は父・忠実を頼った。

たが忠実は自分を頼ってきた息子に門を開けようとはしない。

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私も罪に問われては藤原摂関家は終わりぞ。

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お前の思い描いた世は来ぬのだぞ。

夢半ばで斃れた頼長の悲哀を感じますな。

父に会えぬと知った頼長が舌を噛み切った。

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忠実はそれでも動かなかった。

そのまま朝になった。

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手負いの白い鳥が庭に落ちてきた。

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チチウエ、チチウエ

頼長のオウムだった。

忠実がそれを抱き上げて号泣。

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なぜ一目会ってやらなかったのか!

藤原摂関家の長といえども人の親。

頼長は国のことを考え、政治に対して清廉潔白だったことを信西は彼の日記から知る。

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2人の息子に生前の頼長は言った。忠勤に励み、それでも嘲られても、恥じるな。忠を尽くし、決して報いを求めるな。

この回想とオウムのシーンは逆がいいんじゃないかと。

敗走した忠正が捕まった。清盛の命令であった。落ち武者狩りから忠正を守るためであった。だが忠正は息子たちを逃げ出そうとする。

平氏一門の災いとなって生き恥をさらせというのかと忠正。

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清盛と忠正の言い分が逆になっている。

清盛が勝利の恩賞として播磨守に任ぜられたことを忠正に伝える。

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忠正が微笑んだ。だがすぐに真顔に戻る。戦いの中で、もののけの血が流れる清盛を最後の最後で信じることができないと言ったことを忘れたのかと。

だからこそ見届けて欲しいと清盛。

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私が平清盛であることを。

松ケンのこの顔はなかなか凜々しい。

由良御前が命じて為義が捕らえられて義朝の家に匿われた。そして義朝が左馬頭となって内昇殿を許されたことを告げた。

息子の義朝が殿上人となったことを喜ぶ為義。

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このシーンがこの話で一番ぐっときた。

しかし忠正も為義も斬首に。

美福門院得子が後白河帝のもとを訪れて、双六の相手をする。

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どこまで続きましょうな帝の、その勢いは?

敵対する人々が倒れた今、おのれ独りが勝っているとお思いかもしれぬが、あなたが帝となられたのは、ほんの一時しのぎ。亡き法皇様がお望みになられた世。乱れなき世に君臨するのは自分であるなどとゆめゆめ思われますな。

後白河帝は双六に負けた。

奢る平家は久しからずですな。

後白河帝が双六をぶちまける。

そして笑う。

ぞくぞくするのう。

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朕は生きておる。

逆境でこそ輝く星ということですか。

池禅尼に忠正が言う。わしはいつも尻ぬぐいじゃ。

兄上が清盛を引き取ると言ったあの時も、そうじゃった。ああ、これは一生、ワシが尻ぬぐいをせねばならない。

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それが途轍もないことをしでかす男を兄に持つ弟の定めというものじゃ。

兄が死んだ後も兄の影となって自己犠牲に徹するしかない悲哀。

視聴率が取れないのは致しかたない。でも面白くないというのはよくわからないです。

来週、清盛が忠正の首を落すのか。

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コメント

>5分にまとめたバージョンをNHKがアップロードしてました

初めて見ましたがこれ映像美しいですよね。光の滲み具合がいいです。「孤独のグルメ」の映像もいいけどやはり低予算の限界を感じたりもするのですが(撮影の技術的なことはよくわからないけど)、こちらはさすがNHKって感じですね。

おじゃま丸さん、どうも
日本のフラッグシップとでもいうべき映像だと思います。ロケットでいえばH2でしょうか。海外の歴史ドラマに肩を並べられるのはこれぐらいだと思います。

孤独のグルメは安い感じがリアルで好きですね。

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