平清盛 第33回 「清盛、五十の宴」 ムロツヨシだ！ムロツヨシ！

ひげ面の平忠度（たいら の ただのり）を見たとき、なんだ？と思ったのですが、ムロツヨシではないですか！　

勇者ヨシヒコのメレブにしか見えない。

隆盛を極めた清盛が光り輝く話。

朝廷に一人でも多く、一門の者を送り込めば、物事は動かしやすい。物事が我らの思いのままに動けば、さらに多くの者を朝廷に送り込めると自信満々の清盛。

以仁が父の後白河上皇に面会に来た。

用向きは自分を早く親王にしてほしいと。親王になれば次期天皇になれる可能性が出てくる。後白河上皇の息子で、養母の八条院は鳥羽法皇と美福門院得子の娘ときたもんだ。普通に考えれば次期天皇。しかし東宮は滋子の子である憲仁に。

滋子は自分の子である憲仁の東宮の地位を脅かしかねない以仁が親王に宣下されるのを阻止するように時忠に頼む。

憲仁の身の安泰のため、平家の財を惜しみのうつこうておくれ。

悪い女よのう。

いつの世も、渡る世間は金次第。

そういう近頃の平家の振る舞いは目に余ると摂政・藤原基房。

右大臣・藤原兼実も同じ思い。

そもそも武士が国づくりに口を出すなど、前例なきこと。まつりごとは有職故実に通じ（慣習や伝統をよく理解し）、雅を解する者によってのみ行われてきたもの。武力と財力が頼みの、武士ふぜいにできるものではないと、教えてやりましょうぞと。

悪だくみを仕掛けようとしてますな。

ローマ帝国がゲルマンの野蛮人（傭兵）にぶっ潰されたのを彼らは知るよしもない。

清盛、五十歳の宴。

生田だ。

衣装が良くなって、偉くなってるぽい。

牛若が清盛の五十の宴にやってきた。実の父親だと思い込んでいる。

清盛にとっても、牛若丸は頼朝と同じく、亡き義朝の遺児。

こんな坊やがやがて平家に仇なすとは。

平忠度が宴にやってきた。

誰も知らない。

この空気感こそムロツヨシ。

清盛に五十歳の祝いの言葉を述べるときに

清盛の兄上っ、て自信満々に言ってるかと思いきや･･････

に、ございますか？と首をかしげる。

ああ、ムロツヨシだ。

馬鹿踊り～

右大臣と摂政が乗り込んできた。

厳島神社を修復するには、雅に通じた者でなければならない（公卿でなければならない）と右大臣が言い、清盛は息子たちに踊らせる。うまくいった。今度は歌で勝負。

清盛が忠度を指名。

打ち負かしたぽい。

そして最後のだめ押しに、清盛が厳島神社の完成予想図を見せる。

雅な造りにぐうの音もでない基房。

どうやって忠度の歌の才能がわかったと聞かれた清盛が笑う。

ただ賭けてみたのだ。忠度に。

かっこいい。

YES、忠度。

清盛が踊り出す。

かように愉快な日が、終わって欲しくない

扇の向こうに、雲間に隠れていた太陽が現れる。

まさに平家の旭日昇天。

牛若丸も清盛が太陽を出したと嬉しそうに母に言う。

だがこれで終わらないのが諸行無常な平清盛。

今は平家に与している源頼政に北条時政が頼朝の姿を見せる。

（ただ一人の家族である息子を殺して）伊豆に住まう方をこのようにできる、それが平清盛にございます。

清盛が倒れた。

来週、伊東四朗が復活！