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2012/08/13

プロメテウスを見た。さすがリドリー・スコット監督!

創造主は6日目に獣と家畜をつくり、自らの姿に似せた人をつくった。そして7日目にエイリアンを作った。

謎解きの映画というより、謎に迫る人間の好奇心に自分たちが殺される人類と人間に作られた合成人間の映画です。

ブレードランナーを見てない人は見ておくことをお勧めします。

70代を超えた監督がこんな映画を作るとは! オーソドックスですが、かなり面白いと思います。視覚効果がかなりいい。アバターよりセンスは格段にいいと思います。ホログラフィーはかなりよかった。

これなんで日本語版がないのか?

ウェイランド社の社長が演説します。たぶんこんなことを言っているみたいです。

アラビアのロレンスが同僚のポッターの前でマッチの火を指で摘んで消す。どんなトリックを使っているのかとポッターが尋ねると、ロレンスは笑ってこう言う。「トリックのタネは(熱さで)痛むことを気にしないことだ

火はティータン(巨人)族のプロメテウスからのギフトだ。それは神々から奪ったものだ。プロメテウスは捕まり、火を盗んだ罰を受ける。哀れなプロメテウスは岩につながれ腹を鷹に昼も夜も切り割かれることになった。

火は我々人類が最初に手に入れたテクノロジーだ。9世紀、火薬は歴史を変えた(ゲームチェンジャー)。20世紀、自動車、テレビ、核兵器、インターネット。21世紀、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、核融合…わずか最初の10年で!そしてあと数年で人間と見分けがつかないほどのアンドロイドが完成する。

今、我々は神になった。

私の野望は無限だ。私を知らない方のために自己紹介させていただこう。ピーター・ウェイランド。私は世界を変えたい。

デイヴィッドの宣伝。


以下 ネタバレです。



デイヴィッドに主人公のエリザベスに対して感情が芽生えるということがこの話の大きなウェイトを占めているのではないでしょうか。それがこの絶望的な話の救いになっているでしょう。デイヴィッドは思う人を失うことで痛むことが気になるようになった(夢を覗き見るのも、十字架を自分のものにしようとするのも、そうだと思います)。だからこそエリザベスは救われた。エイリアンの映画をブレードランナー的に再定義したと思います。

人類を作った創造主がなぜにエイリアン(正確にはイカお化け)を使って人類を2000年前に滅ぼそうとしたのか、その理由はわかりませんが、それは問題ではない。(主人公はその答えを求めに旅立ちますが)。

ブレードランナーを見た人は覚えているでしょうか。最初にレプリカントの説明が出て、そこで、主人である人間に対して反乱を起こす事案が多発し、地球に無断で戻ってきたレプリカントは情け無用で殺されることになった。それは処分と呼ばれたと。

鳥インフルエンザにかかった鶏が処分されるように、創造主は人類を「処分」しようとしたけれども、自分たちがやられるはめに。

カンパニーは何度も何度もエイリアンを地球に持ってこようとしますが、それは人類を滅ぼそうとする創造主の意図と重なるというまったくの皮肉。

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コメント

指でマッチを消すのは「アラビアのロレンス」の最初のほうのシーンですね(Youtubeにあるかなと思ったが見つからず)。ほんとにやってるように見えるのですが指先に何か細工してるんだろうかと昔から不思議でした。
2023年のTEDという設定なんですね。監督はTEDが嫌いなんだろうか(でもちゃんと許可を得て作ってるように見えますね)
デイヴィッドの宣伝は「2001年」ぽいですね。エイリアンに登場するロボットの頭文字を順番に並べるとABCDになるそうで。

おじゃま丸さん、どうも
http://youtu.be/eEEVNX7dSCU
消しているところはないですが、このシーンじゃないかと思います。

TED(笑)。実際のTEDでああいう傲慢な喋り方はしないでしょうね。

映画としても、かなり「2001年」は意識しているとおもいます。古代人の絵に描かれた星を見て、これは創造主からの招待状だというセリフがあります。2001年でも月面のモノリスから木星のエウロパに向けて謎の信号が発射されていて、探検に向かうという(セリフがない長いプロローグの後)始まりでした。最後に生まれるのはスターチャイルドではないですが…

先週の先行は3Dしかなかったので、さっき2Dで見てきました(本公開になったら、3Dも見る予定)。

シリーズファンへのサービスも、いろんなSF映画へのオマージュもたっぷりで、冒頭から実によかったです。

けど、中盤から何だか急に、ぶつ切り感、というかストーリー展開の唐突さが気になりませんでしたか? なんか、ほんとは3時間くらいの尺をあちこちカットして無理矢理この長さにしたように感じました。

エイリアン・シリーズの締めくくり/謎解きというわけではなく、プロメテウス・シリーズの第1作、ですね。

あいかわらず、「一人になった女性がめちゃくちゃ強い」。

baldhatterさん、どうも
あんまりぶつ切り感はなかったですが、確かにフラグが回収されてないというような意見もIMDBにありました。ガイ・ピアースがなぜに特殊メイクかというので、若い頃のエピソードがカットされているのではないかという意見も。

ブレードランナーも結構、話がぶつ切り唐突なので、監督はああいうのが好きなのかもと思ったりします。

腹筋をホッチキスで止めて歩くとか凄すぎます。そういえば、エイリアンも卵を産み付けるので女性なのかもしれませんね。

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