平清盛 第37回 「殿下乗合事件」 がんばってるのに！と叫ぶ重盛

当時13歳の資盛が関わった殿下乗合事件は、『平家物語』に「これこそ、平家の悪行のはじまり」として描かれているそうです。（史実は違うようです）

父・清盛がいない京都を預かる身として重盛はできるだけ法に則り、穏便に問題を解決しようとしたのに、清盛が時忠を使って力尽くで基房を黙らせる。息子・重盛は立つ瀬なし。最後の絶叫でクライマックス。前回の「巨人の影」から続く重盛の苦悩。

殿下乗合事件って、譲らず、脅し、挙げ句暴動という、尖閣を巡る日中衝突みたい。

清盛は福原に宋の交易船まで来させるために宋王朝の高官に取りなしてくれと、馴染みの中国商人（キンゾーだ！）に頼むが、商人が渋ると、取引をやめると脅す。

平家に楯突いたら大変なことになるよという前振りか。

宋に贈り物をするには黄金だと兎丸が言うので、そこで清盛は、奥州を治める藤原秀衡（京本政樹）を鎮守府将軍という要職につけ、その見返りに奥州特産の金を入手する。

相変わらずの仕置き人。

当時は日本がレアアースを持っていたということか。

宋の高官を福原に招くには、日本側も後白河法皇を出さないといけないが、そんな前例はないし、しかも前回の山法師の強訴で平家は法皇に味方しなかったこともあり、対立関係にあった。ここで策士の時忠（森田剛）の登場。時忠は赤い羽根を見せて、これは宋からのモノだという。

確かにいい赤。赤と黒は相性が良い。

近く、福原に宋人を招くそうにござりまする。

後白河上皇の籠絡に成功。

弓など引けなくとも生きていけると稽古をつけている伊藤忠清に口答えする、重盛の息子・お坊ちゃん資盛（すけもり）。

だから藤戸の戦いで負けるんだって。

それを父・重盛にたしなめられる。内裏大番役という大きな役目をおおせつかっているのだぞ。いざという時に働けるよう、しかと鍛えよ。

夜には信西が編纂した日本の歴史書「本朝世紀」を西光から借りて読む重盛。

父・清盛の留守を預かるには身につけなければならないことが山ほどあると妻・経子に言う。

ザ・勤勉。

嘉応2年7月3日。

資盛は早く父と母に鷹狩りの成果を見せたいと輿を急がせる。しかし京の橋で基房の輿と鉢合わせ。基房は摂政なのに輿から降りようとしない。

私は平家の棟梁の子、相国入道の孫ぞ。

どこのルーピーだ。

許すまじ。目が笑ってる。

基房の従者が資盛一行を襲う。それを聞いて慌てて飛んできた兼実に基房は

分際をわきまえず国づくりに口を出せばどうなるか、思い知らせてやったのだ。

仕返しをされたらどうするのじゃ？という兼実に

何にでも筋を通そうとする重盛はきっと何も言えない。

基房の読みは正しかった。

このまま黙っているのかと母に言われた重盛が反論。

平家は5人も公卿を出している。いかなる時も有職故実に則り動かねばならないと母に言う。それこそが父不在の一門を保つことにございましょう。

何もしない重盛に対する平家一門の目が冷たい。特に息子・資盛。

これは親として辛い。

しかし清盛が動くのは基房も想定外だった。

ワシが新しい国づくりにいそしめるよう、時忠、お前は京でそなたの務めを果たせ。

10月21日、基房一行が覆面の男たちに襲われた！

やり返されてビビリまくりの基房。お許しを～。

だったらするな。

それは重盛の知らぬところで起っていた。そうとは知らぬ平家一門。

お見それしました兄上、3か月沈黙したあとでの果断な処置。摂関様もかえって恐れをなしたことでしょうと宗盛。

父上、ありがとうございましたと資盛。

否定も肯定もできないので笑うのみ。

絶叫する重盛。

間違っておうたと申すか。

なれぬ。私は父上には･･･

平家の悪口を言う者を捕らえる禿（かむろ：ハゲではない）

独裁体制です。

平家にあらずんば人にあらずの前振りですな。

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