「離島奪還」日米が訓練公開 これはいいデモンストレーション
中国政府が尖閣諸島の独自地名を公表しましたが、それは今まで名前がなかったってことじゃないですか(NHK)。
中国国営の新華社通信によりますと、これは中国の国家海洋局と民政省が21日付けで行ったもので、尖閣諸島にある山や岬など、合わせて26か所に独自の名前をつけています。
なぜ今まで名前がなかったのか、それが問題でしょう。
そうした中でのアメリカ海兵隊と自衛隊の離島奪還訓練。
陸上自衛隊と米海兵隊は22日、米領グアムで行っている離島防衛のための共同訓練で、上陸する場面を報道関係者に公開した。敵に奪われた離島を奪還するとのシナリオ。陸自は「特定の国や島を想定していない」としているが、尖閣諸島をめぐる日中の緊張が高まる中、中国にとっては刺激的な訓練となった。22日朝、グアム島西部の米海軍基地内の海岸で、陸自と海兵隊の隊員が同じゴムボートに乗って上陸。
http://www.47news.jp/CN/201209/CN2012092201001239.html
この陸上自衛隊はWAiR(西部方面普通科連隊)ですな。WAiRとは:
西部方面隊は九州、沖縄の防衛を担任しており、対馬から与那国島までの南北1,200km、東西900kmにも及ぶ広大な守備範囲を持つ。有人無人合わせて2,600あまりの島を抱え、不安定の弧の東端である朝鮮半島、中華人民共和国、台湾と海を挟んで接している。離島が敵対勢力に攻撃される場合、未然に上陸を防ぐのは困難な場合があるため、占領された離島を奪還するための先遣部隊として2002年(平成14年)3月に創設された。
以前の日米合同訓練風景
「中国を刺激か」という見出しになっていましたが、刺激しないと意味ないでしょう。刺激というのは脅威と同意語。
1996年中華民国総統選挙で中国海軍が台湾を威嚇したら、アメリカ第7艦隊が出てきました。突いてはいけない藪もあるわけです。
以下ウェキペディアより引用:
1996年に行われた台湾総統選挙で李登輝優勢の観測が流れると、中国軍は選挙への恫喝として軍事演習を強行した。基隆沖海域にミサイルを撃ち込むなどの威嚇行為を行ない、台湾周辺では、一気に緊張が高まった。人民解放軍副総参謀長の熊光楷中将は、アメリカ国防総省チャールズ・フリーマン国防次官補に「台湾問題に米軍が介入した場合には、中国はアメリカ西海岸に核兵器を撃ち込む。アメリカは台北よりもロサンゼルスの方を心配するはずだ。」と述べ、米軍の介入を強く牽制した。
アメリカ海軍は、これに対して、台湾海峡に太平洋艦隊の通常動力空母「インデペンデンス」とイージス巡洋艦「バンカー・ヒル」等からなる空母戦闘群(現:空母打撃群)、さらにペルシャ湾に展開していた原子力空母「ニミッツ」とその護衛艦隊を派遣した。その後米中の水面下の協議により、軍事演習の延長を中国は見送り、米国は部隊を海峡から撤退させた。その後中国軍(1996年当時、主力戦闘機はSu-27やJ-8やJ-8Ⅱ)は軍の近代化を加速させている。
この時の総統選挙は結果、台湾独立志向の李登輝が台湾人特に本省人の大陸への反感に後押しされ地滑り的な当選を果たしたため、中国軍のミサイル演習は童話「北風と太陽」で見られる典型的な逆効果だったと結論付けられている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E6%9C%89%E4%BA%8B
アメリカに介入するなと脅すのは逆効果。中国はいつになったら学ぶのかな。アメリカが平和的解決を望むというのは、武力侵攻は許さないという意味です。
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