平清盛 第43回 「忠と孝のはざまで」 源頼朝編がスタート かわいそうな重盛り
前半は完全に源頼朝と義経が清盛を討つべく立ち上がる話。これであと1か月ちょい。どうまとめるか。
筋と礼節を重んじる清盛の長男として後白河法皇と清盛の間で苦しんできた重盛のすべてがここに極まれり。
「忠ならんと欲すれば孝ならず。孝ならんと欲すれな忠ならず」戦前戦中の歴史教育で当時の教育を受けている人の間ではよく知られたことだとか。
そういうのを感じさせないのが平清盛。
源頼朝は北条政子を得て東国で源氏再興を誓い、遮那王は清盛を討つべく奥州藤原へとむかう中、父・義朝が没した尾張で自ら元服。義経の名前を常磐御前から頂いたと弁慶。
重盛の願いを聞いて清盛は成親を斬首にはせずに流罪にした。
そして餓死させた。
重盛のショックは幾ばくか。まともな精神では耐えられませんな。
高倉帝と徳子の間に皇女が生まれると、清盛は待ってましたとばかりに後白河法皇を武力をもって平家の館に連れてきて、国家権力を掌握しようとする。フランス国王のフィリップ4世が教皇ボニファティウス8世を拉致したアヴィニョン捕囚みたいです。
黒い甲冑の上に赤いのを羽織っているこの清盛は絵になってます。
平家一門が武者姿で清盛の前に座る中、重盛があえて平服でやってくる。
父上の姿は何ですか?と重盛。
なんと情けないお言葉と重盛。一門の運も尽き果てたのでござりましょう。人は運が傾き始めると、必ず悪事を思いつくものにござりまする。
法皇様の御所を私が警固します。五位に叙せられてよりこちら、法皇様のご恩を受けなかったことなど一度もござりませぬ。その恩の重さを喩えれば千粒万粒の宝物より重く、その恩の深さを喩えれば、幾重にも染めた紅の色よりも深いでしょう。ゆえに私は御所へ参り、法皇様を守ると。
これはわしの国造りじゃ。それを阻むというのだな?
我が子であるそなたが。平家の棟梁であるそなたが。清盛が重盛を突き飛ばした。
悲しきかなと重盛。
法皇様に忠義を尽くそうとすれば、山の頂きよりもなお高き父上の恩をたちまちの上に忘れることになります。
父上の不幸から逃れんとすれば、海よりも深き慈悲をくだされた法皇様への不忠となります。「忠ならんと欲すれば孝ならず。孝ならんと欲すれな忠ならず」
かくなる上はこの重盛が首を召され候らえ。
清盛は後白河法皇の拉致を諦めた。
でも来週に死んじゃうんですね重盛。
この義を重んじる重盛は後白河法皇につけいる隙を与えてしまった。
「忠ならんと欲すれば孝ならず。孝ならんと欲すれな忠ならず」の詳しい話がありました:
はなかなか面白かったです。戦前戦中は歴史で教えてたんですね。(当時は天皇中心の歴史主観ですから)
右寄りの人たちがこのドラマを最初に文句を言って見てなくてよかったかも。
実験刑事トトリが結構、面白い。トトリがダメな先輩刑事をセンパイって呼ぶのがTIGER & BUNNYのバーナビ―ぽい。
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