中華文明の謎 第3章 秦の始皇帝は蛮族だったのか
秦の始皇帝は西戎出身だったのか。
そう言えば中国最後の王朝である清王朝も女真族で中華民族ではない。始まりと終わりの王朝が蛮族とは。
北極星のことを中国では「帝」と言うそうな。天皇の語源かもしれません。
始皇帝は自らを北極星「帝」に見立てることで中華文明圏にその権威を示そうとしたそうな。そのために天の光り輝く10月の星の配置(秦では10月から新年)を地上に築いたとか。エジプトのピラミッドはオリオン座の三連星の配置だったはず。
古代世界はワクワクしますな。
http://www.geocities.jp/wtbdh192/html/fusig01.htm
http://www.d-laboweb.jp/event/report/121011.html
秦は元々中華に属さない西戎の国で、それがいわゆる中華文明の中心である「中原」を武力で平定し、自ら中華文明の開祖である夏王朝の王であると宣言し、婚姻を通じて中華文明に属する諸侯を取り込んでいった様は、アレクサンドロス大王と似ています。時代も近い(秦の始皇帝の中国平定が紀元前221年、アレクサンドロスの大遠征は紀元前330~20年代)。
このアレクサンドロスもマケドニア地方の出身で、アテナイ(アテネ)に比べたら田舎。ついでにドイツ帝国を成立させたプロイセンを収めていたホーエンツォレルン家も元をたどればブランデンブルク辺境伯。という国境地帯の指揮官。
田舎者が高度文明を制して統一国家を築くのは世の習いなのでしょうか。
マケドニアも戦いに馬を使うし、秦は元々馬の産地だったそうな。
秦の始皇帝が死んだ後も中華文明は分裂しますし、アレクサンドロスが急逝した後も帝国はディアドコイ戦争が起こって分裂しています。中国は再び統一されますが、アレクサンドロスの帝国が再統一されることはありませんでした。
この人が解説してました。
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