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2012/12/27

平清盛 最終回 遊びをせんとや生まれけむ

死の縁にあっても、しぶとく野心に執着する清盛。好きですなあ

死んだ清盛が西行に乗り移って平家一門と頼朝に語りかけるなんて仕掛けは他の大河にはなかったと思います。

最後までこのドラマは大河ではなかった。平清盛でした。

頼朝のもとに降った頼盛が頼朝に言う。

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平家は一蓮托生!

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最終回は赤字!しかもオープニングなし!

かっこいいなあ。

信西殿、頼盛、兎丸、皆の志を受け継ぎ、武士の世をつくることがわしの背負うた使命!と霊魂となった清盛が言う。

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その方々も皆、そうだったのではござりませぬか?と西行。

やり残したことがある、果たせなかった思いがある。皆、無念であったことでしょう。されど皆に等しく訪れるのが死というもの。それゆえにこそ、人は命尽きるまで、存分に生きねばなりませぬ。そしてお手前ほど、それを体現したお方を私は他に知りません。

ここで後白河院の「戯れをせんとや生まれけむ」

西行が言う。嬉しいときも、楽しいときも、辛いときも、苦しい時さえも、子供が遊ぶようにお手前は生きてこられた。平清盛の一生。まばゆいばかりの美しさにござりまする。

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清盛が泣いた。

清盛が忠盛からゆずられた太刀から手を離す。

死を受け入れた。

清盛が熱から目覚めた。

皆が慌てる中、盛国は動じない。

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平家の強者たちよ、比類なきわが一門よ、聞くがよい。きっと我が墓前に頼朝の首を供えよ!

そして絶命。

清盛が斃れて、一門が清盛のもとに集まっても、盛国は動じない。

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盛国いいなあ。

最後まで清盛の影に使えました。

この盛国ですよ、清盛の遺言を伝えに来た西行に清盛が憑依して、兎丸と呼びかけて、お前に巡り会えたこと、我が生涯随一の恵であったと言われて、泣くんですよ。

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伊藤忠清には、お前がいなかったら、平家一門はとっくに滅んでいたであろうと言う。長きにわたって支えてくれたと感謝する。

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そして平家が都落ちした後、この忠清が源氏に対して反乱を起すという。かっこいいねえ。最後まで屈しない、平家の武士の鑑。

頼盛は母・宗子と清盛の意志をついで平家を裏切って頼朝のもとに下った。宗清に汚名は着せられないと一緒に連れて行かない。その時、宗清が言う。

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承知つかまつりました。裏切り者の殿についていくのが武士の恥にござりますゆえと。

これもまた一蓮托生。

時忠は生き延びるんですな。この人も嫌いじゃないです。

そして壇ノ浦。

幼い安徳帝が時子に尋ねる。朕をどこへ連れて行くのじゃ?

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海の底にも都はございましょう。

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生田が泣いた。最後まで出てきた。

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この人も良かった。

入水。

今はこれまで!

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知盛は激戦の果て、錨を身体に巻き付けて沈んだ。

祇園精舎の鐘の声と詠う。

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禿だった子じゃないか。

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盛国、捕縛されて鎌倉に送られた後、日夜一言も発せず、食を絶って餓死。

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壮絶です。

平家を破ったものの、壇ノ浦で平家を滅ぼした義経が勝手に後白河院から官職を授かったことで処遇をどうするかで悩む頼朝の前に西行が現われ、清盛に変わる。

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我がせがれどもが、きっとそなたを討ち取る。

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そうはなりませぬ。

そう言うと思うたわ。ならば、まことの武士とは、いかなるものか見せてみよ。

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清盛が消える。

頼朝が源氏の棟梁に受け継がれてきた友切を取る。

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これが私の選んだ道、武士の栄華へと続く道じゃ。義経の討伐を決意する。

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義経自刃。

そして室町幕府が開かれて、清盛と兎丸の悲願であった中国との貿易が成立。

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清盛の最初のポーズではないですか。

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第一話の剣が見つからなかったという話と、海の底にも都はあるという話につながると。

大河をみているというより、神話を見ているようでした。

人間が純粋だった時代のドラマ。そこがいい。

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コメント

レビューありがとうございました。
清盛の最期を看取ったのは盛国だけという説があるのですが、「平家は常に一蓮托生」というテーマから、あえて一門に囲まれての最期にしたのでしょう。
今回は清盛が主人公ということで、特に源氏方は定説を大きく覆された気がしますが、仕方ないのかなと思います。
また近いうちにこの時代の大河ドラマを見たいです。鎌倉の世界遺産登録を見越して、主人公は源頼朝か北条政子で。

ぽよっぽさん、どうも
>清盛の最期を看取ったのは盛国だけという説
ありえますね。
源頼朝か北条政子は面白そうです。
日本の歴史は長いのですから、戦国か幕末以外もやった方がいいと思います。

1979年の大河「草燃える」は頼朝と政子が主役でしたが、単独主役を見てみたいと思って。源平といえば義経ばかりが注目されがちだったので、今回清盛を主役にしてくれたのは嬉しいです。いい一年でした。
来年もこのサイトの記事を楽しみにしております。よいお年を!

ぽよっぽさん、どうも
「草燃える」は見たことがないですが、そういう話でしたか。平清盛は戦国時代でいけば織田信長で、頼朝は明智光秀のような気がしますが、清盛が人気ない理由がさっぱりわかりません。かなり平清盛はいい話だと思うのですけれども。松ケンで清盛が固定されてしましました。ジジイになった清盛は特に良かったです。

そういえば、今年は洋画が不振だったそうで、ダークナイト ライジングはかなり面白かったのにと感じていたのですが、日本ではそうでもなかったようです。清盛もダークナイトの系統かもしれません。

草燃えるのキャストを見ていたら、中田譲治という名があってこの人の声も渋いです。大河に出てたんですね。
http://youtu.be/vWsf_XfryGw

来年は清盛もないですし、ゆるくやっていきます。
よいお年をお迎えください!

ありがとうございます。草燃えるは私も見ていないのですが、wiki等であらすじを見る限りでは面白そうだなと思います。リメークするのもいいかも。
来年も楽しみです。

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