平清盛 ブルーレイ(弐)が届いた。いいよインタビュー。
誰がなんと言おうと、視聴率が最低だろうが、面白いものは面白い。装甲騎兵ボトムズ好きには最低(ボトムズ)なんざ褒め言葉。
開封してまず最終回を再見。そこらのドラマとは熱量が圧倒的に違う。まさに日輪。
平家の都落ちはいい。これぞ滅びの美学。
壇ノ浦の戦いも短いけれども、悲哀が凝縮されてますな。
特典映像は削除シーンはなく、VFXの加工があり、キャストのインタビューとかありました。
伊藤忠清役の藤本隆宏のインタビューが入ってます。わかってますねえNHK。
もっとも好きな台詞は「清盛に殿は武士でなくなられた」だそうです。もう平家はお終いということでなはなく、再起を願っての箴言だったと思っているそうです。
崇徳院の松山での公開トークショーも入ってました。役が決まる前から悪霊となった崇徳院の絵を携帯の待ち受け画面にしてたんだとか。出演交渉は即決。これぞまさに「縁」。
盛国のインタビューは文章でも読んでいるよう。思考が整理される人なんですね。盛国っぽい。絵は残せても音楽は残せない。それもできるだけ再現している平清盛。
VFXを作っていく過程で、スタジオセットでの撮影が最初に流れるんですが、それにはなんの音もなく台詞だけ。そしてVFXを完成させたモノを見てみると、音楽も荘厳で良かったんだなと改めて思いました。
松山ケンイチは清盛に立候補したとかいう話を自伝に書いたとネットで読みました。そういう姿勢からして清盛ぽい。倒されていく中でも、美しさを求めていく、前向きに生きていく姿が本人は好きだそうです。なるほど。それが滅びの美学ですか。
10年先を行くようなドラマでしたが、10年後に出てきても意味はない。それは源頼朝の前に平清盛が出てこないのと意味はないのと同じかも。
オープニングのクレジットなしは何度見ても高まりますな。太陽のギラギラした感じがします。
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コメント
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当時視聴率の低さに驚いたんですけど、個人的には歴代のどの大河よりも脇役のスピンオフみたい大河ドラマでした。それくらい脇が魅力的だったんですけど、主人公の清盛は微妙だったかなと…
初期の知性を感じられないボンボンからいきなり有能キャラに変わったりと成長過程が感じられなかったかな。義朝、頼朝との関係性も上手く描けてたとは言えなかったと思うし、清盛の目指した武士の世っていうものが明確でなかった気がします。松ケンいい俳優さんなんですけどね。
ドラマ全体でも雑な伏線張りまくってたりと微妙な出来の回も多いんですけど、何故か何回も見返したくなる魅力がありますね。また大河で平安時代やって欲しいです。
投稿: 平氏 | 2016/11/17 21:55
平氏さん、どうも
伏線が雑と言えばそうかもしれませんが、意図した無骨さ、しいて言うなら「神話的」ではプロットではでしょうか。同じ脚本家(藤本有紀)の「ちかえもん」も面白いですが、これも最後はかなりのどんでん返しだと思います。
平清盛はキャラクターも神々な感じがします。清盛のキャラが薄いのは一番人間に近いからではないでしょうか。平安時代が大河でよくある戦国時代の前なので神話的にしたのかと思います(呪詛で死ぬとか)。最近では十人の悪女も視聴率低いですが、面白いです。
投稿: 竹花です。 | 2016/11/17 22:28
かなり前の記事にコメントしてしまい、また返信まで頂きありがとうございます。リアルタイムで平清盛観ていたんですけど、最近また観たくなって視聴してます。
確かに演出や着物、小道具なんか見ても神話的なものにしたかったのかなって思えてきますね。やりすぎ感はありましたけど、好みの問題ですかね。
大河ファンとしてはまた平安時代やってほしのですが2019年は歴史に全く興味のないクドカン脚本のオリンピックの話をやるとニュースでみたので当分先ですかね。
投稿: 平氏 | 2016/11/18 00:52
平氏さん、いえいえこちらこそ
平清盛は良い作品ですからやはり、コアなファンはいらしたのですね。平清盛は日本のドラマですが、アメリカの高予算ドラマみたいに濃いと思います。濃さからいうとアメリカの「ゴッサム」っていうドラマに似ている気がします。
1960年の東京オリンピックはもう「歴史」と捉えると大河になるんでしょう。面白そうだと期待しています。これがうまくいけば逆ふりで平安時代もありだと思います。昔は大魔神とかあったのにああいうのを楽しめる日本人はどこに行ってしまったんでしょう。
投稿: 竹花です。 | 2016/11/18 10:17