昭和20年8月14日に朝日新聞の社説は何を書いたのか
麻生さんのナチス発言で櫻井よしこがこんなことを言ってました:
朝日新聞は反対に8月14日、戦争遂行と戦意高揚を強調する社説を掲げた。これこそ、国民への犯罪的報道ではないか。朝日の歴史認識を問うべきこの事例は『朝日新聞の戦争責任』(安田将三、石橋孝太郎著、太田出版)に詳しく、一読を勧めたい(リンク)。
たぶん社説なんだと思って図書館でコピーしてきました。
こんなのです。
要約すると、
非人道的な原爆が落されたけれども、威力は途轍もないけれども、敵が原爆投下とともに謀略宣伝を開始するけれども、我らに与えられた至上命令である航空機と食料を増産し、国民が他の今一番必要としていることに全力を尽くせば大丈夫!みたいな話です。
最後が面白い。
敵の暴虐に対する報復の機はひとつにこの国民の胸底に内燃する信念が黙々としてその職場において練り固めつつある火の玉が、一時に炸裂するときにある。
(中略)
敵の謀略が激しければ激しいほど、その報復の大きいことを知るべきのみである。
敵が仕掛けてきたから報復してやるとか口調がまるで北朝鮮のテレビニュースのような最後のシメ。北朝鮮も終戦頃の日本みたいに追い詰められてるということでしょうか。
同じ紙面で(アメリカ軍)機動部隊(空母部隊)が関東近海に出現して600機が交通機関とか飛行場を狙って攻撃した(迎撃もしましたが)とか記事なってます。
全体を見るとこの戦争はもう無理っぽいなとわかるのではないでしょうか。
朝日新聞は確かに戦争継続のために国民頑張れと喧伝してますね。今の変わらないのは出来もしないこと、航空機増産とか食糧増産をとか言ってるところかと。
われらはわれらに与えられた至上命令である航空機増産、食料増産、その他の刻下の急務にひたすら邁進すれば足る。
この「航空機増産、食料増産、その他の刻下の急務」を「中国との対話」とか「自然エネルギーの開発」に変えると、今も言ってることが変わりません。昔からちょっとファンタジー(理想主義?)が入ってるようです。(戦後もファンタジーから抜け出ていないのか?)
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