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2014/03/07

コンバットタンクコレクション 43号 砲塔がUFOみたいなクルセーダー

デザインは近未来的だと思うのですが短命に終わったイギリス戦車。

その名も「十字軍戦士(クルセーダー)」

神聖ローマ皇帝(今でいうドイツ)フリードリヒ1世(赤髭王:バルバロッサ)率いる第2回十字軍がイスラム教徒であるエジプトのサラディンの手に落ちたエルサレム(王国)を奪還しようとし、第二次世界大戦のイギリス軍はドイツ・イタリア枢軸軍からエジプトを守ろうとしました。

ドイツ軍からエジプトを守る戦車がクルセーダーとはなんとも皮肉な。

フリードリヒ1世(バルバロッサ)はトルコのあたりで川を渡っているときにおぼれ死んだそうな。それで遠征は失敗に終わります。

対ソ侵攻をバルバロッサ作戦と名付けるとか不吉です。

クルセーダーもそういう意味では挑戦者的な響きはありますが、失敗しそうながっかり臭がします。

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お椀型の砲塔がなんとなくUFOみたいに見えます。MKIIの主砲は40mmだ!あまり強くない。III号戦車A~F型と同じくらい。装甲の厚さもだいたい同じくらい。しかしIII号戦車に比べてクルセーダーはボンクラ。

しかしそれがまたいい。

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デザインのバランスが良いと思います。

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前方右側に箱が乗っていてそこが操縦席という変態ぶり。

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クルセーダーもアフリカ戦線が初陣でしたが、MKIIIとか主砲を6ポンド砲にしたものの、エンジンは非力だし、砂漠のせいで冷却装置は傷むし、乗員が最大速度を60km/hに向上させるため、勝手に速度制限用の調速機を解除したことでますます故障発生率は高まり、「連続36時間重大な故障が発生せず稼働すればそれは奇跡」と乗員に評される程であった等々、問題を解決できずに早々に退役。

嫌いじゃないですよ、そういうエピソード。スピードを上げるとぶっ壊れる、ガンダムIGLOOのヅダみたいです。そういえばサンダーボルトの新刊が出ました。面白い!


おっさんが読めるガンダムです。ジオンのパプアに連邦側の同胞団が突撃するのとか最高。

閑話休題。

クルセーダーとM4シャーマン

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クルセーダーよりシャーマンの方が有能だったという現実。やっぱりアメリカの工業力は強大だったんだなと。19世紀後半から20世紀前半の発明の多くが生まれたのがアメリカでした。超大国になるのも頷けます。
でもイギリスだってイギリスなりに頑張ったんですよ。それがクルセーダー。そういう努力を感じます。

その後に登場したクロムウェルの方がデザイン的には古くさいような。

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クロムウェルの砲塔は古くさい。ドイツと違いますな。でもソ連軍だったら許されますが。

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どっちも問題を抱えた生徒。しかしこの失敗を乗り越えてイギリス戦車は開花します。

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右から順にクルセーダー、クロムウェル、センチュリオン、チーフテン、チャレンジャーI。ぞれぞれの戦車が時代の技術と用兵を反映しているように見えます。










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コメント

クルセーダー、実際はダメな戦車なんでしょうけど、なんかSF作品に出てくるハイテク戦車のようにも見えますよね。メカデザインのセンスがない漫画家が描いた少年漫画に出てきそうな感じというか(笑)

おじゃま丸さん、どうも
>メカデザインのセンスがない漫画家が描いた少年漫画に出てきそうな感じというか(笑)
確かに漫画で見たらふざけるなと思いますね。実際に存在したダメッ子というあたりが魅力ですかね。

美人と強力な戦車はどこも似通っている感があります。洗練されている良さはありますが、味がない。とはいえ、ティーガーIとかあってのクルセーダーなのではありますが。

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