攻殻機動隊ARISE border4 Ghost Stands Alone エンディングが高橋幸宏じゃないか！

ようやく攻殻機動隊になった！Border1はこの話はどこに向かっているのかよくわからなかったのですが、border4になって元の鞘に収まった感じがします。Border1の話から事件はすべてつながっていたのか。この話の最後は「暴走の証明」みたいに切ない話でした。

素子の「九課は事件を我々が事件の核心を掴む」とか、そういう言い回しですよ。攻殻機動隊のキモは。

ウィルスにゴーストを乗っ取られた機動隊がデモ隊を虐殺するとか、始めからグイグイきますな。

バトーが素子にずっと毒づいて、表に出ろって決闘しようとしたら一発KOにされたりしたのに、最後はバトーがデレた。これが攻殻機動隊。

バトーとトグサの凸凹コンビは健在。

序盤で「あらそう」ってサイードの暗殺に成功した素子が高層ビルから自由落下して逃げるところにガンシップが飛んできて素子に銃撃を浴びせるところから、狙撃手をサイトーが討ち損ねるまで、これまでの攻殻機動隊のネタが詰まっていい。絵も良い。

素子のおでこに絆創膏が貼ってあるのはなぜ？ナノマシンが自己修復するの？

雨形審議官（ハリマダラ社に天下った元官僚）が荒巻に、「キミは国には向かんな。ＮＰＯをでも作って、キャンプ暮らしでもしたまえ」って仲が悪いと思わせて、ＮＰＯのキャンプが武器の国外開発派のテロ活動の拠点だと情報を漏洩する台詞。たまらんですな。やはり中年とジジイが働く攻殻機動隊は面白い。

クルツ中佐は妖艶。やはり中年がいい働きをします。

一仕事終えた中年男三人のクリスマスが微笑ましい。

エンディングの都市が「プロメテウス」の死んだ宇宙人の残した残像みたいな点描なのは、ネットにダビングされたゴーストの最後の欠片が見てるんだろうか。

案山子とブリキ男の2つのゴーストがひとつになったと。攻殻機動隊第一作の人形遣いと素子みたい。

エンディングが高橋幸宏じゃないですか！相変わらず気持ちいい曲を作ります。