リーガルハイ 医療過誤訴訟スペシャル 2時間でも濃厚な面白さ
今回の最後は古美門自ら証言台に立ち、九條(苦情ですな:大森南朋)と対決。しかも人命よりも科学という血も涙もない話で感動してしまった。相変わらず考えさせられる脚本と古美門、素晴らしい。
ガッキーの似合わない芸が今回も炸裂。あと裁判が終わって三木の大森南朋の真似するところが嫌味臭くて笑えてきます。これぞリーガルハイ。こういう締め方大好物です。
最初の偽手話通訳、忘れてましたよ(笑)。いい掴みだな。動きも本物(偽物だけど)似てました。黛とナイスガイ磯貝との裁判で、黛は手話を訳したものを見せられて敗北。
訳したら海老と蟹ばっかりでピザーラーか!
あの訳したモノを黛が見て、手話通訳者が偽物だとわかるのですが、これは退任させられた院長が集めたデータからすれば、薬を投与して心臓発作で亡くなったとしても医療過誤とは言えないという、患者の死が見方によって大きく変わるという最後の古美門の話につながるんですな。
古美門が剛力彩芽のプロペラダンスとやっているときは、この道化で再来年の大河やるんだなあと思ったんですが、そこからいつもの姑息な泥仕合を経て最後は感動。
古美門、ナースには興奮するが、ギャルは萎える。わかる。
黛のナースの似合わない芸が今回も炸裂。院長のパーティーに出向いた時のマリーアントワネットみたいな格好はさらにヒドイ(笑)。そういえば、パーティー会場の撮り方はブライアン・デパルマぽいなと思った。
リーガルハイのいいところは横暴な病院長(大抵妾がいる)が貧乏な患者を医療過誤で殺す、「強欲が人を殺す」という裁判ドラマのテンプレをぶっ壊すところですな。
死ぬ可能性を顧みない横暴な病院長は難病研究のために製薬会社からも資金を得て、権力を欲した。
医学を前に進めるために必要なことは、遺族と一緒に泣くことではない。次の患者の治療にあたることだ。
「病院が潰れようとも、家族がいじめに遭おうとも、そんはことはどうでもいいことだ」
その後にこう続けたかったのではないでしょうか。
血も涙もとっくに捨てたんですよ。
そこで院長が死んじゃうという展開。一気に良い人に昇華した。
古美門は結局、病院側に対応を謝罪させて、院長の名誉は守って、たかり屋に成り下がった苦情弁護士を復活させた。弁護費用は高いけどみんな救った。古美門はブラックジャックみたい。
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