蟲師 続章 映画化!
蟲師続章の最終回「常の樹」が凄く良かったなあ、これは「蟲師のトトロ(ナウシカ?)」だと余韻に浸っていたら、あのおどろおどろしいナレーションで「げきじょうばん」の告知ですよ。
高まります。このアニメ、室内の声には本当の室内みたいな反響が入る凝りようですが、劇場版だとどうなるのか。
CGにしてもいいんじゃないかと思うアニメもある中、これは手描きにこだわって大正解。「Gのレコンギスタ」と蟲師は手描きの味わいが大事ですね。蟲師は絵が止まっている行間が大事なので手描きがいいですな。
「常の樹」は良かった。バッドエンドかと思ったら、巨木に宿っていた蟲が主人公に寄生して、主人公は下肢が気になってしまうが、樹を通して蟲が得た永遠の記憶のおかげで、主人公が地震の予兆を察知して村は地震が起こる前に避難して全員助かった。よかったよかった。
木を切ったからって罰が当たることはない。しかし木はなにも感じないわけでない。蟲師のいいところは人間と蟲が「共生関係」じゃないこと。人間に仇なすこと数知れず。ただ人間が奢った場合の報いはまあ大変。逆に困っている人が蟲のおかげで助かることもしばしば。それが蟲。因果応報という文脈が当てはまらない。
第18話の「雷の袂」もよかった。息子を愛せない母親と雷に打たれたがる息子の話。二人とも別居するというエンディング。蟲のおかげで仲違いしていた人間が仲直りすることもあれば、別れが決定的になることもある。ただ蟲はそこにいるだけ。苦み走ってますな。ギンコが飲む蟲のコーヒーは苦いとか言いたくなります。コーヒーと言えばタバコだそうですな、ギンコのタバコは蟲よけだったとは。
「鈴の雫」は第10巻に入っているそうです。
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