ウォーキングデッド5 第9話ー第１0話 タイリースが死んだ！！

忙しくて第9話ー第１0話を続けて観れたのが逆に良かった。この2話は完全につながってます。

言い聞かせるんだ。俺たちはウォーキングデッド（歩く死人）だと。

一番の良心だったタイリースがまさか死ぬとは思わなかった。しかしタイリースらしい安らかな死に方でよかった。あれだけ死ぬまでの心理状況を描いたキャラクターはなかったような。その次の話はさらにいい。

死ぬ前に自分の判断（人殺しに手を貸さないこと）は正しかったのかどうか葛藤が起こって（タイリースは苦しんでいたのかと思った）、その代弁者としてリジーとミカの姉妹にベス、ボブができた。あとシーズン5でタイリースが殺されそうになった青年も。タイリースを苦しめるのは総督だ！

ベスが「現実を受け入れて（It's Ok Tyriese, You got to know that now：「もういいの。わかってるでしょ」くらいの意味かと)」と言い、リジーとミカの「これでもう安心（it is better now）」って言って、タイリースが死んでいくところ、ブレードランナーのロイ・バッティが死ぬところみたいにいい感じでした。タイリースは死んで事で苦しみから解放される。

これは「ジェイコブスラダー」ですな。


怖い映画ですが、最後に救われます。




葛藤から平穏。モーツァルトのレクイエム（ラクリモーサ（涙の日）まで）のようでもあります。


モーツワルトの曲はあまり好きではないですが、これは別格。

ベスとタイリースの死をリックたちがどう受け入れていくかという第１0話。

神父がマギーに話したいなら聞きますみたいなお決まりなことを言ったら、マギーが神父なのに信徒を救わずに見捨てたと一蹴された。確かに。体力を温存するためにあえてウォーカー殺さない方針をとって寄ってきたウォーカーを川に落としていくという柔術のような先鋒を取っていたのに、タイリースが死んで怒ってるサーシャが殺してしまう。そしていつもの殺戮タイムに。

ダリルが水を探しに行ってくると言って森に一人で入って、木陰に座って一服してベスを思って泣き出すところ、泣けます。

恵みの雨が降ってきたと思ったら嵐になって納屋に逃げ込んだあと、リックが祖父がナチス相手に戦った話をする。

敵地に入った瞬間に死んだ。毎朝目が覚めると冥福を祈り(安らかに眠れと自分に言い）、起き上がって戦いに臨んだ。それから数年の間、死んだ人間のふりをし、そして生きて孵ってくることができた。肝心なのは、やるべきことをやる。生きるのはそれからだ。

ワシントンが何か判明しても、俺たちは大丈夫だ。これが俺たちが生存するための方法だ。言い聞かせるんだ。俺たちはウォーキングデッド（歩く死人）だと。

これ映画「セブン」でモーガン・フリーマンが狂った現代社会を生きて行くには何も感じないようにすることだとか言ってた記憶があります。それに近い。

ダリルが違うという。( We ain't themと言ってるのかな、聞き取れません)。英語のタイトルがThemなんですな。一人でこっそり泣いちゃうダリルが言うと確かにそうだと思えます。

納屋にウォーカーが押し寄せてきたら、殺すのかと思ったら、みんなで扉が開かないようにした。あえて殺さない、この人間性の話の流れでは凄くいいシーンです。

リックを知ってるアーロンという青年が現れた。道路に置いてあった水もアーロンたちの仕業なのか？