コペンハーゲン2 第6話 少年犯罪にどう対処するか
カスパーの生い立ちは確かに恋人にも言えない。強烈だった。
日本でIS(イスラム国)みたいに首を切っちゃう少年犯罪が起こる中、このドラマで刑事法の適用を下げると極右政党から揺さぶりをかけられた穏健党=労働党連合政権はどう対処するのかと思ったら、本筋は首相の腹心であるカスパーの子供の頃の秘密だった。
カスパーは父親に性的虐待されただけでなく、ポーカーと称して父親の友人にも性的虐待とそれ以上を受けていた。それで父親に母親に言ったら、母親は悲しんで家を出ていくかも知れないから黙っていろと言われ、黙っていたら大人と認めてやる証にナイフを与えられ、辛抱たまらなくなって最後にそのナイフで父親を刺して児童福祉施設に送られたそうな。
刑法の適応年齢を下げたら子供は子供時代を奪われ、強制的に大人の世界に入れられると狂ったように首相に力説するカスパー。そりゃそうだなと思えます。
首相のビアギッテの娘もパニック障害になって、その理由は大人として振る舞おうとして過度なストレスを抱え込んだからだとか。
最初は刑法の適用年齢を下げるのがありに見えるけれども、最後はそれで子供を守れるのかということへの疑問で終わる。子供が大人として扱われる問題の導入から結論まで展開のさせ方がうまい。
余談:川崎の少年が首をカッターで刺されて殺された事件とISISの人質の斬首は同じものだと思います。イスラム教とかあまり関係ない。どっちかというと連合赤軍のリンチ殺人とかオウム真理教の脱会者殺しの方が近いような気がします。
善良な人が他人を暴力で支配するようになる過程を描いたエスという映画が面白いです。
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