花燃ゆ 第16話 「最後の食卓」 富永有隣が死んでないのに幽霊みたい
寅之介に生きて腐って呪えと言った富永有隣が死を覚悟した寅次郎の前に現れた。うわファンタジーかとどん引きしたけれど、本田博太郎の存在感で乗り切った。最後はそれなりにぐぐっときた。
寅次郎の兄が野山獄に江戸に連行される旨を伝えにきたときに、花が咲いた匂いがするという。国の為に「花と散る」ですか。それで肖像を描かせる。
死を求めもせず、死を辞しもせず。
獄にあっては獄で、獄を出ては出たで、命の限りできるだけのことをするつもりじゃ。
これが最後の高須久子の樗(おうち)の花は高いところに咲いていて姿は見えなくても、香でわかるというのにつながるのですね。寅次郎は私は私でいられるであろうかと不安を漏らす。そういう仲ですか。これを見ていて、キリストが磔にされる「最後の誘惑」のマグダラのマリアを思い出しました。
寅次郎の父が寅次郎を亡くしても我らは生きねばならんって家族に言うのね。カッコイイね。
寅次郎の前に現れた亡霊(死んでないけど)富永有隣に、お前は自由は世を変える力、この国を守れるのは草莽だけだというが、その言葉に従う者など誰もない。だから人は去ったと言われる。光を見せろ。
これは寅次郎の思考なんですね。
寅次郎の父が玉木文之進にお前なくして、今の寅次郎はなかった。お役目ご苦労とねぎらうのがね。お父さん強い。ぐぐっときた。寅次郎が萩から連行される日に父が明日晴れたら新しい種を撒こう、秋には実を付けるじゃろう。それをおかずにみんなで夕餉を取ろう。
家族で泣くより、ぐぐっときますよ。
全然違いますが、死刑囚が最後に死ぬ「デットマン・ウォーキング」も良い映画。
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