64（ロクヨン） 最終回 「指」 尾美としのりにやられた。

確かにサブタイトルの「指」は正しい。

目崎（尾美としのり）は娘を誘拐されて取り返そうと必死な善良な市民にしか見えないじゃないですか（あまちゃんでもそうですが、小物感がいい）。車載カメラのリアリティと錯乱する目崎に完全にロクヨンの真犯人が登場したと思うじゃないですか。

コラテラルのこの感じ。

それで脅迫電話の声が変わって（ヘリウムがキレた）、あれ幸田だと思う。脅迫電話をかけている車内の格好が警備員だし、これがホンボシだと思うでしょ。それで誘拐したはずの娘がショッピングセンターで補導。狂言誘拐だったか。補導されたのは警備員だからわかるわけですね。

しかし幸田は誘拐を強行。三上が目崎に娘が誘拐されていないと教えてやれと言うが、参事官はこれは狂言誘拐の捜査じゃない、ロクヨンの捜査だと。

幸田はわざとロクヨンと同じ目的地（カットサロン）に近くない道を教えたのに、目崎は近道を勝手に進んだ。ロクヨンの犯人は目崎だったか。

そして身代金を燃やさせ、金を渡したのに娘が助からなかった（と思わせて）苦痛を与える。さらロクヨンのお前が犯人だと突きつける。泣き叫ぶ目崎が妻から娘は無事だと聞かされて我に返る。尾美としのり、いいよ。

狂言誘拐はロクヨンの被害者の父親の雨宮が首謀者だったのか。松岡参事官もわかってた。（警察にワザとわかるように脅迫してした）

幸田は未解決事件だったロクヨンの真犯人を引きずり出した。仕事をやり終えた最後の背中にぐぐっときた。

電話帳で一軒ずつ犯人の声を聞くために無言電話をかけていた。凄えな。雨宮が声を聞くためにかけ続けた公衆電話に三上が行くと、電話のボタンがすり減って時が見えなくなってる。その執念にぐっときた。確かにサブタイトルの「指」は正しい。

これは面白かった。