ウォーキングデッド6 第4話 師の教え モーガンが今のモーガンになるまでの怒りと闇
始まってからジェットコースターみたいな激しい展開が続いてきたので、ここで落ち着いたディアハンターみたいな話を挟んできました。イーストマンという男がモーガンの闇をえぐって昇華させるエピソード、かなり好きな1本です。モーガンのキャラに深みが出ました。これも2回見るのが正しい作法。
リックが信用できるかどうかを試すときに相手に利く質問を思い出しました。
「お前は人間を殺したことがあるか?」
ネタバレありで(&長文)。
モーガン、のっけから感情が高ぶってます。誰かに「お前は私からすべてを奪ってやると言った。これが最後に残ったものだ」ってモーガンの回想が始まる。誰に言っているのか最初はわからないけど、最後にわかる仕掛け。
モーガン役の人、良い演技をします。リックと同じイギリス人なのね。
あの時・・・
駆除って壁に書いてある。寝ている傍らにはM4カービン銃。(棒じゃない!) 確か息子もいたけどもういない。
起き上がって壁に向かって喚き出す。
あそこにいるべきじゃなかった!お前はナイフを持っていた。銃も持っていた!それなのに!って自分を責めている模様。ランタンが倒れて火事になった。
燃え上がる壁にHere is not hereって書いてある。(ここはここじゃない)
モーガンが完全に病んでます。
お前にはわかってるだろう、あそこにいるべきじゃなかったんだ!
地獄の黙示録の始まりみたいで良いぞ。
モーガンを映すカメラの焦点が顕微鏡を覗いてるみたいに近くに合いすぎてて周りが完全にぼやけてる。これはPTSDの影響なんでしょう。無闇やたらにウォーカーを殲滅してる。まさに「駆除」です。
夜になって、槍を円状に巡らせた中で殺したウォーカーを集めて燃やした炎の中から出てくるウォーカー怖いぞ。その中の岩にPOITLESS(無意味)とか木には「駆除」とか書いてある。(これがイーストマンがいうPTDSの心象風景そのもの。)
自分を追ってきた親子も待ち伏せして父親の喉をパイクで突き、ごめんなさいって謝る息子を、わかっているだろう!って絞め殺した。モーガンやばい。
森の中に花畑に出たモーガンに幻想が見える。それを棒で振り払う。こんなモーガンがリックと再開した時には仙人みたいになる。そのきっかけが合気道を習得しているイーストマン。イーストマンの家(てか別荘)の敷地に入るが、見つかって話し合おうと言われるがまず射撃。しかし棍棒でぶったたかれて気絶する。ここで棍棒来ましたよ。
檻の中にいるモーガン。皿にはトマトとコロッケ(イーストマンはベジタリアン。これがチーズも食べないとビーガンと呼ばれる)。壁には子供が描いた絵。これが全部、後から利いてきますね。なぜ家の中に檻があるか、なんで絵が飾ってあるのか。
イーストマンがモーガンに名前を聞いたら「キルミー(殺せ)」と答える。イーストマンが無視していたら、キルミーを連呼する。最後に泣き出す。イーストマンが「平穏の術」という本を檻に投げ込む。
イーストマンがヤギ(タバサ)の乳でチーズを作るけど失敗。ゴートチーズはクセは凄いけど美味しい。モーガンが神父をWのヤツらから助けたときに体を縛るのを見て、何処で習ったと聞きかれてチーズ職人だと答えてましたね。
イーストマンは司法精神科医で重罪で投獄された人間を釈放して良いかどうか判断する仕事をしていた。だから近づくものはウォーカーでも人間でも「駆除」するモーガンがPTSDだと見抜く。モーガンが親子を殺した時の惨い光景を話し出す。父親は地面に崩れ、血まみれになってあえぎ、息子はこの手で絞め殺した。それが自分だと。
イーストマンがモーガンに人を救ったことはと聞く。モーガンは無意味な行為だった、みんないずれウォーカーになるんだと返す。(岩に書いてあった「POINTLESS」ってそういう意味だったか)。
でもまだ結婚指輪をしている。愛する人がいたんだなと。子供はと聞かれて、モーガンは答えない。いたんだな。だからこうなったとイーストマン。その次にイーストマンが言ったのが、
「天国で見たんだな?」
花畑で棒を振り回していたのは殺された時の光景が甦ってくるからだし、「駆除」に躍起になるのもそうなんでしょう。
そのトラウマをイーストマンは檻を使って説明する。
君の体はここにいるが、心(魂)はあちらに囚われたままだ。扉があってそこから抜け出したい。その扉を開くと元の場所に戻ってくる。また扉が現れて、駄目かもしれないけど今度こそを思って開いてみる。だが毎回、恐ろしい瞬間に引き戻される。だから扉を開けるのをあきらめてしまった。あの槍を巡らせた場所はモーガンの心の闇なんですね。
だから友達がその扉を開く。友達なんかいないと突っぱねるモーガンにイーストマンは、
人間は相手を殺すように作られていない。鉤爪も牙も甲羅もない。帰還兵にPTDSが多いのは人を殺すのが不快だからだ。人間には感情や相手に共感する心があるからだ。
自分は重罪を犯した825人と面談したが、本当に邪悪だったのが1人だけだった。
この1人っていうのが伏線だった。
心の傷は癒える。自分にはわかる。(これが意味しているのが邪悪と言った1人と関係しているとは)。
モーガンが檻から脱獄するかと思ったらしなかった。実は檻の扉も鍵はかかっていなかた。家から去るのも、ここに留まるのも(「ソファー:カウチ」と英語では言ってる)自由だとイーストマンが言う。モーガンはイーストマンに襲いかかった!壁の絵が壊れた!怒ったイーストマンは一瞬、棍棒で殺そうとするが、もう一度去るか留まるか(ソファー)の選択肢を与える。モーガンはソファーじゃなく檻に入った。
イーストマンは酔って泣いていたところを見られた5歳の娘に貰ったお守を貰って、その翌日に合気道のチラシを見て習うことにして心の平穏を得た。そのお守りをイーストマンは今でも持ってる。
「平穏の術」という本(手書きみたい)をモーガンが読み出した。
合気道とは殺さないこと。
他の武術の多くは殺しを諫めているものの、命を奪うことをなにかしらの理由で正当化している。
しかし合気道はどんなに邪悪な人間でも殺さないように努める。
これ伏線ですな。
タバサがウォーカーに襲われてモーガンが助けにいく。ウォーカーの首に指輪をぶら下げている(昔は愛する者がいた人間だった証拠)、一瞬モーガンは躊躇するが、タバサの声を聞いて倒す。倒した後に小鳥のさえずりが聞こえる。
モーガンがウォーカーを家の外に引きずっていくと、そこにはイーストマンが作ったウォーカーの墓場があった。名前も書いてある。リックが殺したピートを野ざらしにしようとしたときに、モーガンが埋めていくと言い張ったのはこれが理由だったか。
転換(回避)の技。敵を思いやる。自分の命、すべての命が尊いと思う。過去は過去。二度と繰り返さないと誓うことで前向きになり、回避する。過去の自分を受け入れる。万人を受け入れ、万人を守ることで自分を守れる。
イーストマンって「東洋の男」という意味も取れます。
モーガンがPTSDを克服して心に平穏を得て、家に檻ができた話になる。クライトン・ダラス・ウィルトンの話だ。こいつがイーストマンが面接した犯罪者の中の唯一の邪悪な1人だった。花壇を刑務所に作るように提案する模範囚の殻を被った悪魔だった。
掃除機の音がうるさいのを利用して、面接していたイーストマンを殴って殺そうとした。イーストマンなら釈放できないとわかったからだ。首を絞められたイーストマンを救ったのが娘から貰ったお守りと合気道だった。しかしクライトン・ダラス・ウィルトンは脱獄して、イーストマンの妻と娘と息子を殺す。そして警察に出頭した。家族を殺した目的はイーストマンの人生とメチャメチャにすることだった。
それから1年後、刑務所には花壇ができた。菊やわすれな草(英語ではforget-me-not:「私を忘れないで」)イーストマンはクライトン・ダラス・ウィルトンを連れ出し、家に作った檻に入れて餓死させようしたが、すべての命が尊いと信じるようになり諦めたと。だからオートミールのハンバーグを食べていると言う。
イーストマンとモーガンは旅に出ることを決意する。旅に必要な物が揃っているとモーガンがイーストマンを連れ出す。そこはモーガンがウォーカーを殺して燃やしていた場所だった。
そこにウォーカーが現れる。しかもモーガンが首を絞めて殺したヤツだった。モーガンは殺すのをためらった。イーストマンがモーガンを庇って脇腹を噛まれる。やっぱりウォーキングデッドだった。
モーガンが激しく動揺して絶望する。心の平静が失われた。イーストマンと争って倒されて、また殺せと言い始める。
でもモーガンがウォーカーに追われる人間を助けた。ありがとうって言われて我に返る。イーストマンの家に走って戻る。タバサが食われてた。
最後までウォーカーの墓を掘っているイーストマンをモーガンが助けて墓穴を掘る。そして最初の墓の名前が「クライトン・ダラス・ウィルトン」だと気づく。やっぱりウォーキングデッドだった。
イーストマンは復讐していた。檻で餓死させていた。47日をかけて。それで自分は壊れたとイーストマンが言う。だが心はかき乱されたままだった。心の平静が戻ったのは、二度と人を殺さないと誓ってからだった。自首して罪を償おうとしてアトランタに向かったときに世界がすでに終わっていたと知った。まだ世界は終わってないとモーガン。
イーストマンも人間を殺していた。
モーガンは壊した壁の絵は世界が変わってから自宅に取りに行ったものだった。
イーストマンは死ぬ間際に娘をお守りを渡した。
モーガンが川べりで棍棒の稽古してる姿が泣けます。そしてイーストマンが言うように家を出る。そしてシーズン5の終着駅(サンクチュアリ)に向かった。話がつながりました。
冒頭にモーガンが話は相手はWのヤツだった。モーガンの話をまったく受け入れないが殺さなかった。ケガをしているが生きていたら、全員を殺してやる。イーストマンの娘のように。それがルールだと抜かす。
それでもモーガンは殺さなかった。
だがイーストマンと違って檻には鍵をかけた。
どんないい話も、最後は苦い現実をぶっ込む終わり方こそウォーキングデッド、モーガンに現実を厳しさを迫っていて凄く良い。
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