機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第13話 葬送 最後は正月をすっ飛ばして春が来た
前半はオープニング曲前から泣けます。そして最後は三日月のチュー。この超展開。
しかしちゃんとマクギリス→フミタン→名瀬と布石は打ってある。
シノの率いる鉄華団の白兵戦部隊がブルワーズの船を制圧中にヒューマンデブリの子供たちを見つけたので敵じゃないと放って置いたら、撃ってきた。鉄華団も撃ち返して子供たち皆殺し。優しさが命取り。宇宙の戦場は無慈悲。
グジオンのハンマーに潰された昭弘はまだ息があった。昌弘が最期を看取った。阿頼耶識から解放されて頭がスーとしたと。俺ってやっぱり人間じゃないんだ。知ってる?人間は死んでもね、魂が生まれ変わるって嘘みたいな話。でもデブリの俺には関係ないか。
昭弘泣きながら全否定。お前がここで死んじまってもきっと生まれ変わって戻ってくるんだよ!俺たちの家に!
先に確かめてくるね兄ちゃん。って昌弘、一度は突き放した昭弘の手を最後に握った。年末号泣大放出。
グシオンのクダルをバルバトスは執拗に追撃する。焦りまくるクダル。三日月、今までに感じたことのない感覚に包まれる。お前、人殺しを楽しんでいるだろうとクダル。はあ?子どもを囮にして死なせるお前が言うなと。はあ?と三日月、多少キレ気味。死んで欲しいよお~!!ってクダル、400mm砲を撃ちまくる。そう懇願するヤツは絶対死ぬね。それを暗礁宙域の残骸を盾にして防ぐ。
装甲の間を狙って来るってクダルが言ってたけど、バルバトスの長物はグシオンの右腕の装甲潰したぞ。俺が楽しんでいる?って三日月が自問自答。まあいいか。こいつは死んでいい奴だから!
クダルの体はグシオンの首の間に長物を突っ込まれて真っ二つ!まさに天誅。バルバトスさんはドSのオカマを許さない。
このアグレッシブな演出たまりません。プラモが売れるのも頷けます。
三日月は殺しを楽しんでない。最後のシーンを考えると、三日月は怒ってるんでしょ。おそらく。楽しんでるんじゃなく、怒りってなぶり殺している。
地球での特権階級のパーティーにてマッキーことマクギリスの周りに集まる大人の女性たちのナイスボディに引け目を感じるアルミリア。健気じゃないか。まだおつむが取れたばかりとか心ない大人の陰口を叩かれて泣き出してベランダに逃げる。アトラも辛い経験してきたけど、特権階級もねたみやひがみが酷くて子どもには辛いですな。
そんなアルミリアをお姫様抱っこして踊るマクギリス。あなたを笑う者がいたら私は許さない。なんてジェントルマン。今夜は踊り明かそう。これから起こる運命さえも忘れて。マクギリスの闇は深そう。
オルガは兄貴に話をつけてブルワーズの少年兵を鉄華団であずかることにする。説得のセリフがまた機が利いてる。
火星はいいところでもないが、ここよりはマシだぜ。メシにもスープがつく。
温かいご飯は大事です。鉄華団の仲間を殺したのにいい奴だなオルガは。そしてヒューマンデブリなのに自虐的になってる元ブリュワーズの少年兵たちに言う。
「ヒューマンデブリは宇宙で生まれて宇宙で散ることを恐れない。誇り高き、選ばれた人間だ。」
少年たち、号泣。みんな良い正月を迎えられそうだ。
仲間を死なせてしまって自分が死んだ方がマシだと嗚咽するシノの今度は三日月が慰める。
「そういうのはこいつらに失礼だ。」
オルガはブルワーズの団長カバヤンから船1隻とモビルスーツ全部を頂く。首は取らなかった。すべて売却するつもり。クーデリアを守って三日月と昭弘が戦って臨時収入が入るシステム。
オルガとか少年たちは葬式を知らないってほんと大人たちにゴミ扱いされてだったんだと思います(名瀬もあんまりしないみたいだけど)。メリビットはコロニー生まれで葬式は死者の魂がきちんとあるべき場所へ戻れるように、そして無事に生まれ変われるように。ちゃんと葬式をすれば生きてたときの苦痛を忘れると名瀬。
またオルガとメルビット軽く衝突。オルガは「先に死んだ仲間にはどうせ死んだら会えるんだから、葬式なんてする暇があったら、これからどう生きるかを考えるために時間を使った方が良い」と話を蒸し返す。
「ここにいる誰もがオルガみたいに仲間の死に納得できているわけじゃない」とメリビット。お葬式は生きている人のためでもあるの。大切な人の死をちゃんと受け入れるためにもね。
金八先生みたいいい話。なのにオルガときたら、舌打ちした挙げ句、ホント上から目線だよなおばさんと小声で毒づく。
聞こえてますよ、ガキって言われた。
君たちはヤンキーと赴任したての女性教師か。
宇宙葬もホロッときましたよ。
みんな祈ってくれとオルガは言って、メルビットを一瞥する。
死んだ仲間の魂があるべき場所に行って、そんでもってきっちり生まれ変われるようにな。
この二人、絶対仲良くなるか、死亡フラグのどっちかだ。
ヤマギのアイディアで弔砲が花みたいに咲く。子供たちがうわあって喜ぶ。ヤマギはシノにただならぬ感情がありそう。
名瀬氏、余裕でカッコイイ。昭弘の肩に腕を回して
なんか呆気ないな。生きてるときはぎゃあぎゃあやってよ。くだらねえことで笑ってやり合って、消えるときは一瞬だ。
シノには「泣けよ。葬式ってのはな、生きてるヤツらに思いっきり泣くことを許してくれる場でもあるんだ。」
だかシノは断る。
「カッコ良かった仲間に自分らがダセェのは嫌です。」
子供たちも泣くのを我慢してるのにこっちが泣かされる。
ライドは母ちゃんって泣いちゃう。アトラがおいで抱っこしてあげるって言ったのに嫌がる。
「アトラ、オッパイないし。どうせならフミタンがいい!」ってフミタンに抱きついた!
子どもは正直だ。
フミタンがライドをあやした。
葬式でなければ許されない展開。
名瀬とアミダ、鉄華団の前で思いっきり熱いキスですよ。ビスケットとユージンが赤くなる。三日月、平静。
名瀬氏、人死にが多い年にゃ、出生率も上がるんだぜ。子孫を残そうって判断すんだろ。そうすると隣にいるオンナがメチャクチャかわいく見えてくる。
オルガもちょっと赤くなってる。その顔を見ている隣の女、メリビット。
昭弘が昌弘を叩き殺した「思い出」が染んだグシオンに乗ることを決意。
ライドは弔砲の氷の花でははしゃいでいたのにそのすぐ後で泣き出したことにクーデリアが合点がいかない。そしてフミタンの冷静な分析。
子どもだから無意識のうちに多くの葛藤を胸に押し込めている。そのひずみが時に現れるのでしょう。
その直後にクーデリアのところに三日月が通りかかって、ナツメヤシの実がいるかと聞く。(名瀬とアミダの接吻の時もナツメヤシを食べてた)、クーデリアがそれを両手で受け取ろうとする(生真面目な性格が表れる)。ナツメヤシを持つ三日月の手を見ると震えてる。
クーデリアは考えた。三日月にも無意識のうちに押し込めている強い気持ちが手の震えになっていると。クーデリア、フミタンのマネをして抱き寄せた。は?と三日月に言われて、フミタンがこうやって子どもを慰めていたって慌てて弁解するクーデリアの声はうわづる。
三日月、チューした。
クーデリア、めっちゃ赤面。「かわいいと思ったから」と三日月。
正月をすっ飛ばして春が来た!
その次のショットが給食係のアトラ。家の奧さんと職場の愛人みたいだ。
クーデリアが後ろ盾だと思っていたノブリス・ゴルドンがクーデリアの死を飾る舞台はコロニーだととか抜かす。そしてフミタン。そういう関係なのか。通信オペレーターで火星と交信してるし。
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コメント
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文化として「葬式」という儀式がすでに失われている、という設定がよかったですねぇ。
そして、
> ヒューマンデブリは宇宙で生まれて宇宙で散ることを恐れない。誇り高き、選ばれた人間だ。
これでもう泣けた。本作始まって以来の屈指の名セリフ。
ミカヅキに変調? 覚醒? の兆しが現れはじめているという緊張感もあって、次回がますます気になる。
投稿: baldhatter | 2015/12/27 23:17
baldhatterさん、どうも
火星とコロニーとでは文化に違いがあるってのは面白いです。
> ヒューマンデブリは宇宙で生まれて宇宙で散ることを恐れない。誇り高き、選ばれた人間だ。これでもう泣けた。本作始まって以来の屈指の名セリフ。
まったくです。
三日月のメンタルも第二次形態に移りそうな感じです。
投稿: 竹花です。 | 2015/12/28 00:32
着実にオルガは少年ハーレムを築きつつ(マテ…
アルミリアとアトラは、よく似てる…
たれ目のとこまで…地球で会うパターンかな
投稿: なお | 2015/12/28 22:41
なおさん、どうも
>着実にオルガは少年ハーレムを築きつつ(マテ…
その発想はなかったです。一方、三日月は接吻に婦女子発狂。
>アルミリアとアトラは、よく似てる…
言われてみればそうですね。
投稿: 竹花です。 | 2015/12/29 10:05