真田丸 第8話 諜略 源次郎、諜略の汚い面を目の当たりにする
今回はダークでした。春日信達は義に篤いいい人だった。でも殺された。
最後がどよんした終わり方なのかと思ったら、最後の昌幸の演説に救われました。
北条氏が攻めてくると不安で仕方ない徳川家康が爪を噛み噛みしたり(これが天下を獲るのかという及び腰)、北条氏政がご飯に汁を少しずつかけて食べるのとか有名なエピソードを入れてきます。
しかも氏政の食べ方は父親が嘆いたはず。それを逆手に取って、信濃の攻略した勢いに乗って徳川を滅ぼしましょうみたいなことを言う板部岡江雪斎に、
先を急ぐな。食べる分だけ汁をかける。少しずつ少しずつ。わしの食べ方じゃ。
これでねちっこいサディスト的な性格を表すとは。
昌幸は上杉に与しておきながら、上杉の勢力圏になった信濃に北条が攻めてきても動かない。また源三郎(信幸)のなぜ戦わないのですと怒られる。
源次郎は武田信玄の重臣だった香坂弾正(高坂弾正)の息子、春日信達(高坂昌元)を諜略する。信伊の籠絡術は冷遇されていると思わせるのが重要。上杉は死に体、北条軍が攻めてくる今、沈みかけている船からは逃げるべきだと促す。
信達は今の話は聞かなかったことにしておくと断る。しかし信伊は籠絡できる目があると見た。本当にその気がないなら、逆に話を聞いたフリをして出て行く(そして上杉景勝に伝える)。日本のビジネスマンお得意のあれですね、善処します。
キリが梅に源次郎が助けに来てくれたという自慢話、ウザイ(笑)。
信達の説得を源次郎がやってみたいと信伊に頼む。源次郎は信伊みたいに頭で兄を補佐したいっていう気持ちがあるからですね。
北条氏直は信玄の孫だとか、上杉は北信濃を都合良く乗っ取っただけだとか、源次郎のやってることが籠絡というより、説得ですな。そして失敗。
人は理屈で固められるとむしろ心を閉ざす。
信伊は良いことを言います。
春日信達の諜略がはかどらず、このままでは北条軍が出陣して上杉との大戦になって出番がなくなると、昌幸は春日信達の完落ちを待たずになんとかなるだろうと氏直に会いに行く。父からの手紙で源三郎、上杉を見限って北条についた驚く。
まさに天使の大胆(悪魔の細心はないけど)。
昌幸は室賀に北条の陣中で再会。お主もこちらについたかと言われ、
わしは初めから北条しかないと思っておったわ。
相変わらずです(笑)
出しゃばったマネはするなって室賀に言われたら、それはフリにしかならんじゃないですか。
しかし氏直は若いくせに昌幸に対して傲慢ですなあ。昌幸にしっかり騙されろ。
昌幸は馳せ参じるのが遅れた土産に春日信達の領略に成功したとまだ成功してないのに言い出した。
氏直は諜略しなくても勝てるわ!北条の力を侮るなと激昂する。そこに氏政が登場。昌幸の諜略を褒め称え、春日信達に海津城を返すと氏直に証書を書くように命じる。でもsれはあくまで氏直の増長を抑えるためのポーズだった。
CGはほんとわかりやすいです。
信伊と源次郎がまだ上杉の陣中にいるのに北条につくと景勝に手紙を送ってきた。そのことを問いただされた信伊、兄には愛想が尽きたと言い出した。子供の信春のフリをしている源次郎も父・信伊と行動を共にすると誓う。しかし春日信達は動かない。
春日信達に父の居城だった海津城を返すと北条は約束した、亡き父もそう望まれるはずだと信伊が言うと、春日信達がぐっときてる。
今でもたまに思う。武田さえ滅んでいなければ、こんな苦労はしなかった。わしもおそらくはそなたも父も。信玄公が9年前に亡くなられたとき、わしら家臣も皆、死んだのだ。
源次郎が死んでいないと言う。
我が父、真田安房守昌幸は岩櫃城を死に物狂いで取り返しました。春日様も北条氏直様のもとで海津城を取り戻し、武田の無念を晴らしてください!それでこそ父上への面目も立つというものではありませぬか!
春日信達、涙を堪える。源次郎が情に訴えて諜略に成功。
春日信達もいい人だ。
それを知った昌幸、佐助に「例の件」を命じる。
春日信達の今後を約束する氏直の花押が入った起請文が昌幸の手紙とともに佐助を介して信伊のもとに届く。
そして信伊、源次郎に対して、わしようになりたいと言っていたが、わしのようにはなるなと忠告した。不穏じゃないか。
春日信達は起請文をもらって、父との海津城での思い出を語っていたところを信伊に刺し殺された。信伊は春日信達が北条と内通し、上杉を挟み撃ちにする手筈だったと景勝にわざと伝える。それではりつけにされた。
今回の諜略は北条を信濃から退かせて甲斐の徳川に向かわせる為とはいえ酷いな。
そして上杉軍と北条軍が千曲川を挟んで対峙した!
佐助が北条に上杉が1~2万の兵を集めていると偽情報を流した。そして上杉側の川岸に春日信達がはりつけにされる。
それは真か!と昌幸が驚いてみせる。どうやら企みが悟られてしまったようですな!
どうするのだと氏直が怒りでプルプル震え出す。
このまま攻めるしかありませんな!と昌幸。逃げるんじゃないのか?出浦も昌幸に賛成。上杉を叩くなら今だと。
徳川が甲斐に入ったとの知らせが入っていると氏直。もし上杉に手こずり、その隙に甲斐を取られたらどうすると逆ギレ。
ここまで来た以上、上杉に背を向けて退くというのは如何なものでしょうかと昌幸が反論する。
氏直は上杉と戦わずに撤退を決める。お待ちくだされ!って昌幸が言うと、殿(しんがり)はそなたに任せると言われる。
氏直、昌幸に完全に操られた。
北条氏直、わかりやすい男よ。わしの逆のことしか言わん(笑)。
室賀のせめてしんがり立派に務めて汚名を返上せよ、生きて帰ったらまた会おうって、格好をつけた今泉慎太郎が乗り移ったかと思った(笑)
昌幸の計略に乗ってしまった氏直率いる北条軍が甲斐に進出してきた徳川軍を撃退すべく進軍する。甲府の躑躅ケ崎館にいた徳川家康、またも慌てる(笑)。先に上杉を滅ぼさぬか!
源次郎がはりつけにされた春日信達に手を合わせていたら景勝がやってきた。
春日信達は武田の出であることを気にしておったが、わしはそんなことで家臣を蔑ろにする男ではない。
北条との戦いで城の守りを命じられたのが悔しかったようだったと源次郎が教える。
それだけこの海津城が大事な城だからだ、春日より相応しい者はおらぬって景勝が源次郎に言う。本人に言ってやれよ!
越後で家臣(新発田だな)が謀反を起こした。つくづく人の心はわからぬものだな。
悪いのは昌幸なんだけどね。
悲しい終わり方です。これが源次郎のトラウマになっちゃったのかなと思わせておいてからの昌幸パパの息子相手の演説。
景勝は内乱でいずれ撤退しなければならないのはわかっていた。北条の馬鹿息子を甲斐に攻め込んで来た徳川に向かわせることで信濃は守られる。
源三郎が父上は大名になりたいのですかと聞くと。
なりたいのぉと答える。ここからまた面白い。
信濃はそもそも武田家の領地じゃ、元武田の家臣が納めるのが当たり前じゃ。
北条がなんじゃ、上杉がなんじゃ、大名などいらん!
我らだけの国をつくるのじゃ。
武田の敬う昌幸の気持ちに嘘はないのか。源次郎の信繁の名は武田典厩信繁から貰っているそうな。
徳川家康、昌幸の狙いに気づいた。
ここでお終い。高まる終わり方です。
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