機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第24話 「未来の報酬」 450カットは伊達じゃない

この回だけで450カットらしいです。確かに凄かった。ガンダムシリーズでも指折りの最終回前です。モビルワーカーが頑張った！後半陽動作戦で蒔苗を町に入れようとする当たりから凄かった。これぞ最終回の直前という怒濤の展開。

そして三日月さんをも凌駕する皆殺しマシーングレイズアインとマクギリスの登場。グレイズアインのヤバさは小学生の時に初めてみた「ビグザム」なみです。

ネタバレありです。

鉄華団の負傷した少年たちを手当するところから始まり、橋を挟んでギャラルホルンの守備隊と3日間にわって膠着状態っていう現代戦みたいな視点いいですよ。

橋の対岸に陣取るギャラルホルンの守備隊を突破しようとモビルワーカーが単機突破を試みて無残にも失敗して炎上とか、08小隊で捨て駒にされるGMのようです。

蒔苗の子供には荷が重かったかという鉄華団の成功を疑う言葉をクーデリアが叱責する。

あなたの心ない言葉が背後からの攻撃にもなる。

良いこと言った。敗北主義者はソ連軍では銃殺だ！

（最初、クーデリアの声が遠くから聞こえる演出面白い）

ワシが案じているのはそれまでに流れる血の量の話だと蒔苗が誤魔化す。流石は手練れの政治家。

さらに不安を煽るメリビットのモノローグ：

オルガ・イツカは自分たちには戻れる場所はないと言った。たどり着ける場所しかないと。一体どこにたどり着くというのだろうこの地獄を抜けた先に。

って最後に効いてくるんですな。

阿頼耶識を使ってモビルワーカーを操縦するディオスって初めて見たような。

市街地ではイハブリアクターが使えず（都市のインフラ機能に干渉するため）、モビルスーツを使えないからモビルワーカーに頼るしかない。

鉄華団は後方から攻めてくるギャラルホルンのモビルスーツ隊を三日月たちで牽制しつつ橋の突破を試みていた。

それって挟み撃ちにされてるじゃないか！弾薬も底を突きか始める。オルガが一計を案じる。

川の水量が減ってきたので、橋の強行突破をするよう見せかけて敵部隊を橋に誘き出して橋じゃない地点から蒔苗を町の中へ入れる作戦に転換。この作戦、レイテに戦艦部隊で殴り込みをかけようとしたレイテ沖海戦（捷一号作戦）じゃないか（あれは囮の栗田艦隊が反転して失敗した）！

幼いライドがモビルワーカーでの出撃許可をオルガに求めた。オルガ、一瞬考えてわかっているのか確認して許可する。

ライドはここからがどっちが手柄立てられるか勝負だ！ってタカキに言った。少年兵が勇ましいの演出で助かったためしがないですよ。

オルガ、最終攻勢を前に三日月に弱音を吐く。

危険な賭けになるから被害は避けられねえ。あいつらにそいつを押しつけなきゃならねんだ。

三日月さんの返しがカッコイイ。

俺はもうオルガに賭けてるよ。最初のあの日からみんなだってそうだ。みんなオルガに賭けてる。だからオルガも賭けてみなよ、俺たちに。鉄華団のみんなに。

頼りになる狂戦士です。

メリビットさんもオルガの苦しさを察してやれよ。

そして最後の賭けに向けたオルガの最後の演説。

まずメリビットに負傷兵を連れて後退するように頼む。これって陣地を引き払うってことで退路を断つ戦いじゃないですか。この一言にぐっときました。

そして残ってる全員が囮となってギャラルホルンを引きつけ、その間に蒔苗とクローディアを市街地に侵入させる。危険な作戦だから辞退したいヤツは負傷兵と一緒に退いても良いとオルガは言う。

それを聞いてる三日月は真っ直ぐな目で空を見てます。

もしやってくれるっていうならお前らの命って名前のチップをこの作戦に賭けてくれ！とオルガ。

ふざけないで！ってメリビットさん。冷や水を浴びせるね！囮になる？命を賭ける？この子たちを死なせたいの！

オルガは動じない。（三日月の効果は絶大）

俺たちは命を金と引き換えにして生きてきた。それはこの仕事を始めたときから、いや生まれた時からか。

ただな俺たち一人一人の命は自分が死んじまった時点で終わる消耗品じゃねえんだ！鉄華団があるかぎりな。ここまでの道で死んでいったヤツらがいる。あいつらの命は無駄になんてなってねえ。

(ここでクーデリアが胸元を握ったのはフミタンのペンダントでしょう。）

あいつらの命もチップとしてこの戦いに賭ける。

（昭弘のアップ。弟の命ってことですね）

いくつもの命を賭けるごとに、俺たちが手に入れられる報酬、未来がでっかくなっていく。

俺ら一人一人の命が残った他のヤツら未来のために使われるんだ！

タカキが覚悟を決めた。ビスケットの帽子を被った。

俺らの誰かが死んだとしてもそれで鉄華団が見れる未来がでっかくなっていく。俺らの誰かが死んだとしても。残ったヤツらはその分、笑える。

言うようになったじゃねえかってシノが言うけど、それから10分後に悪夢が･･･

誰が生きるか、誰が死ぬかは関係ねえ。俺たちはひとつだ。俺たちは家族なんだ！鉄華団の未来のためにお前らの命を賭けてくれ！

子供たち盛り上がる。戦意が高揚する。

違うそうじゃないとメリビットさん泣き出す。

ああ間違ってるさと雪之丞がメリビットをなだめる。渋い。

アトラがクーデリアと蒔苗が乗る装甲車の運転手を務める！そういえば第1話でも運転してたな！

鉄華団の襲撃にギャラルホルンのコーリス・ステンジャー率いるモビルスーツ隊がやられる！桶狭間の戦いか！この人たち、空母での襲撃も失敗したし。ぬるい。

そこに現れるキマリストルーパー！！！

カルタ、任せてくれ。俺前の無念は俺が晴らしてやる。そしてギャラルホルンの未来を俺たちの手に！

ここでサブタイトル「未来の報酬」。

両方にとって命を賭けることで未来の報酬を目指している。そしてどっちかの未来が断たれる。そういう意味ですか。

橋を渡ろうとしたディオスのモビルワーカー、壊れたモビルワーカーを盾にして橋の途中まで進むが火力に押されて先に行けなくなる。俺が注意を引いている間にって川に向けて土手を下ったら一発で撃破された。

その後、ライドとかが橋に突撃を賭ける。しかも囮だっていうのに。泣けます。

敵が動いた！あと少し！って敵前線の直前まで肉迫してまた一人爆沈。

敵の火力が優勢だが死中に活を求めて、蒔苗の装甲車を市街地に入れるために突撃しようとしたところにユージンがモビルワーカーで助太刀！

アストンとかブリュワーズの少年兵も鉄華団に加わったですね。もとは敵だったのに。ほっこりしました。

タカキがビスケットの帽子を被ってオルガのモビルワーカーを操縦して町に入るところググっときました。

そしてギャラルホルンのモビルスーツ隊を吸収して駆逐した漏影の頭上に現れたグレイズアイン。阿頼耶識を装備しているので巨大なのに俊敏さが人間以上。

アジーの漏影を斧一振りで撃沈。続いて味方の倒れたグレイズを放り投げてラフタを攪乱してコクピットにドリルキック！シノの流星号は頭を掴まれてパイルバンカーに串刺しされた！

メカ声のアインの精神がおかしいぽい。

クランク二尉、やりましたよ！あなたの機体を取り戻しましたよ！（自分で大破させておいて）。きっと見ていてくれますね、クランク二尉。俺はあなたの意志を継ぎ、あなたの無念を晴らし、あなたの命令を･･･

アインの病み方は強化人間ぽい病み方ですな。そしてモビルスーツが入っちゃ行けない市街地に入っちゃう。

アインも鉄華団も行動原理が仇討ちになってる。そういう意味ではメリビットのおかしくなってるてのは当たってます。しかし誰が引き下がれるかという話です（オルガは冷静だけどもアインは違う）。

キマリスとバルバトスの戦いもなかかな良い。取っ組み合いになってコクピットが軋む音とかたまりません。

アイン、街中に入ってクーデリア・藍那・バーンスタインを鹵獲するという命令を思い出した。

グレイスアインがクーデリアに振り上げた斧をバルバドスが受けとめた。流石はグラフクラッシャー三日月。

そしてマクギリスがガエリオに君の相手をしようと立ちはだかる。なんちゅう展開ですか。

第25話（最終回って言わなかった）のタイトルが「鉄華団」。それは全滅ってことなのですか。