真田丸 第10話 妙手 源次郎戦わずして負けて勝つ 結婚せずにパパになる!
源次郎も昌幸と同じく一兵も使わずに敵を追い払った。昌幸と違って源次郎は誰も裏切らずに正々堂々と。
負けて勝つとはまさにこのこと。
室賀さん、甲斐と信濃が徳川に取られ、上野は北条に奪われ、昌幸に従って損をしたとご立腹。黙れ小童!のタイミングなのに叫ばなかった。昌幸もようわからんと投げ出したからでしょう。
徳川が和睦を急いだのはなにか理由があったからじゃないかと源次郎が切れ者の片鱗を見せる。(それは西から秀吉が攻めてくることを恐れていたと最後にわかる)
あの雑魚、意外な猛毒を隠し持っておりますと昌幸に会うことを本多信正が家康に勧める。相手が駆け引きの場を用意してくれたのだから乗ってやろうという山っ気たっぷりの昌幸。
昌幸が家康に会うのかと思ったら、源三郎(&信伊と源次郎)を名代として送った。家康を舐めてますな。そして源三郎、家康にまさか北条と手を結ばれるとは思わなかった・・・とか言う。黙れ小童!が家康の家臣の誰かが言うかと思ったら、とは父の言葉でございますよと付け加えた。
昌幸が心配しているのは今後だと本題に入る。虚空蔵山城という上杉の城が真田の根拠地である小県の北、海士淵にある。上杉は虚空蔵の城を足がかりに信濃の支配を狙っていると訴える。
この虚空蔵山城ってブラタモリで山が映った!
家康、良いことを聞いたと全く興味ない。源三郎、海士淵に城を作って欲しいと願い出る。いつもより堂々としてるお兄ちゃんです。その城は真田がしっかりと守りますと念を押す。
いい加減にしろ!って本多忠勝に怒られた。黙れ小童!に慣れているのか、源三郎びくともしない。いずれ上杉は徳川様の脅威となります。是非とも海士淵に城をと訴える!
家康が正信をチラ見。正信が上杉の侵略を押さえるにはいいと賛成。待ってくださいと忠勝が口を挟むが、それに割って入るように今度は源次郎が海士淵に面した台地(上田平)があって大きな城を築けます。実は城の図面もありますと差し出す。
真田の交渉がお客に攻勢を掛ける不動産屋みたいで面白い。
この海士淵の城が上田城になるという。徳川家康も予期しなかったでしょう。あえてナレーションで言っちゃう昔の大河ドラマみたい。(知ってる人は知ってるし)。
徳川が人と資材を出してやろうと城の建設を承諾して家康は真田の口車に乗ったかと思いきや、沼田を引き渡せと交換条件を言い出した。飄々としてるけど食えないヤツです。いいぞ。
前の目通りで沼田城と岩櫃城の安堵を約束されたはずと信伊に問いただされると、そうだったかなとすっとぼける。昌幸と同じすっとぼけ戦術だ!でも北条に渡すって約束したんだとごねる。
CGを見るとわかりますが、沼田城と岩櫃城を渡すと真田の領地はほとんどなくなってしまう。(家康にしてみれば真田が小さい方が良いわけで。)
いつもなら黙れ小童!って言われて口をつぐんでしまう源三郎兄ちゃんなのに、大名たる徳川家康の提案を突っぱねた!まさかの展開。家康、激怒せずに約束してしもうたのじゃと泣き言を言う。狸だな。
そしてお兄ちゃん、家康に啖呵を切った。(源次郎、当たりの様子を伺う)
沼田を北条に渡すなど理不尽至極!
じゃが・・・って家康が渋い顔をすると
じゃがではござらん!
ってキレ気味に怒鳴った!黙れ大名ですよ。面白い。家康もびっくりして目を丸くする。
実直が売りの馬鹿正直お兄ちゃん、こういう時に曲がったことが大嫌いの本領発揮。
本多忠勝が切り捨ててくれるわ!っと立ち上がったら、つかさず源次郎が源三郎の前に進み出て忠勝と源三郎の間に割って入る。そして刀を置いた。これだと忠勝も切れません。カッコイイじゃないですか。
信伊が昌幸に一度持ち帰らせてくれという。
お兄ちゃんは昌幸の言葉を信じて海士淵の城を徳川軍が使うための城だと思っていた。一方、信伊と源次郎は北の上杉だけでなく、南の徳川の侵攻も防げる上杉の城とするつもりだと考えていた。昌幸はいずれ徳川と戦うことを考えているのだとお兄ちゃんはまったくわかってなかった。真面目です。
このまま強気で言ってくれと信伊に言われるが、源三郎は忠勝が斬り殺されるかと思うほど怖い。
室賀の跡は本多忠勝が引き継ぐのでしょうか(笑)。忠勝の婿殿になってしまうのでお兄ちゃんはいずれマスオさん状態に。
しかし家康に幸運の女神が微笑んだかも。木曽昌義から貰い受けたババ様がいた。ババ様を返してもらってしまったので沼田の件も無碍にはできなくなった。宜しくと言った相手が実直な源三郎だし。ババ様は要らないと断らない。
昌幸も海士淵城の普請とババ様と沼田返上という交換条件を呑む。しかし沼田の返上に矢沢頼綱(昌幸の父の弟)が納得しない。
家康の知恵袋である本多正信はいずれ北条が沼田を攻めるので、そうすれば真田も諦めざるを得ないと家康に入れ知恵する。家康が悪い顔してる。北条に沼田城を任せるという書状を出す。北条氏直が沼田城を引き渡して貰うために使者を送る。頼綱が使者を刺した!
家康汚い!わざと真田と北条が戦うようにし向けたな!
北条氏政が沼田城を攻めて矢沢一家を殲滅せよと命じる。
沼田の戦いを終わらせるには上杉の力を借りなければならない。しかし昌幸は上杉をコケにする形で裏切っている。上杉景勝は昌幸を殺してやろうとさえ思っている。しかし昌幸に策なし(笑)。源次郎に上杉のもとに赴き、自分で策を考えろと命じる。お父さんどえらい仕事を任せたな!
結婚前に梅との間に赤ちゃんが出来た!
そういえば戦国時代の日本人女性に貞操観念がなかったとか「海賊の娘」に書いてました。
源次郎が考えた策がなかなかの奇策。
源次郎は景勝に上杉の動きに備えるためだとする海士淵城は実は徳川に備えた城だとぶっちゃけ、真田が徳川の家臣になることはないと断言する。沼田が真田家が正々堂々と戦で勝って得た領地なのに徳川と北条が勝手に分けた。真田には真田の意地がある。武士としての誇りを守りたいと訴える。
景勝はこういう大義名分に弱そう。
源次郎は真田に加勢を頼みに来たわけではない。芝居を打って欲しいという。
真田軍が虚空蔵山を攻めるフリをするから、それを撃退したフリをしてくれと頼む。なぜかというと、上杉が真田を倒した勢いに乗って次は北条の上野を攻めるらしいという噂を流す、嘘の裏打ちとなる既成事実をでっち上げるため。それを耳にした北条は沼田攻めどころではなくなって撤退するしかなくなる。
これは面白い。
直江兼続が止めるのも聞かずに、景勝は源三郎の策に乗った。死ぬかもしれないのに飛び込んでくる源次郎の気概に心打たれて、信じてやるとか良い奴じゃん。
芝居というのが嘘だったら虚空蔵山城はおろか北信濃全体を失いかねないという直江兼続の心配は当然(裏切られ続けてるだけに)。それに対して景勝、
ならば試してみようではないか。あの男に真がある否か。此度も騙されるというなら、わしの器もそこまでだということじゃ。
越えも渋いし、カッコイイ。
この戦芝居の肝は真田が上杉を裏切ったのは周知の事実で、誰も上杉が真田の考えた戦芝居に乗るとは思っていないこと。そしてかつて強大だった上杉が勢いを盛り返してもおかしくないと考えていること。
相手を騙すには相手の固定観念を利用する。人間は自分の信じたいことを信じる、だから信じさせてやる。頭の良い北条氏政はまんまと騙された。徳川家康も海士淵城の完成を急いだ(真田の城となることも知らずに)。
源次郎、一件落着すると身籠もった梅に結婚を申し込む。男としてのケジメをつけた。
めでたい裏で真田家の謀殺を目論む本多正信が室賀正直を呼び寄せた。
ああついにこの時が来てしまいました。
次回予告で源次郎が泣いてるのはなぜなのか気になります。
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