未解決事件 ロッキード事件 前後編 これは1970年代の攻殻機動隊
テレビ欄を見ていたら、ブラタモリがなくて「ロッキード事件」の文字が、試しに見はじめるとロッキード事件をあげた東京地検特捜部の主任検事が松重豊じゃないですか。
ロッキード事件で、特捜部はそれでも今太閤と呼ばれた田中角栄元首相を収賄で検挙することに成功する。でも本筋は田中角栄とか丸紅の幹部を裁判に引きずり出したトライスター旅客機じゃなく対潜哨戒機P3Cに絡む疑獄だったという話。しかしそれは未解決。
特捜部が斬り込んでいくのが面白い。こういう国防を巡る汚職事件が中心にすえたドラマは攻殻機動隊みたいです。しかし攻殻機動隊みたいに機密が隠してある重要施設にバックドアとかないので足を駆使し、膨大な証拠書類を丹念に読むしかない。
児玉誉士夫の怪物ぽさが良かった。神風特攻隊の創始者である大西瀧治郎海軍中将の割腹自殺を見たとか。そりゃそこらへんの右翼とは意識も格も違うと思った。皮肉にもロッキード事件が発覚して右翼青年のセスナによる自爆攻撃を受ける(でも助かった)。
地検特捜部はあくまでドブさらいで、前に出すぎると特捜部が捜査権を利用して政治を操れる地検ファッショ(地検ファシズム)になるという警告もしてました。ごもっともです。今で言えば「文春」です。報道する自由もあれば、報道しない自由もある。
ドラマとして面白いと思ったら、「外事警察」とか演出した堀切園健太郎じゃないですか。映像が良かった。
日曜にドラマじゃなく、ドキュメンタリーで放送するみたいです。あとP3Cは優秀な対潜哨戒機です。
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