真田丸 第26話 「瓜売り」 正気で朝鮮出兵を行った秀吉、瓜売りに己を見失う
人生の泣き笑いが入り交じる今回も濃い話。昌幸パパの瓜売りはマンダムです。朝鮮出兵なのに戦闘はないけど面白い。そしてばば様は二度死ぬ。
息子の鶴松を失った秀吉は秀次に関白を譲って太閤となる。秀吉が茶々を後ろから抱きしめるシーンがいい。
関白になった秀次は笑うとめっちゃ歯が白い。関白だけに!
秀吉は関白を譲ったからといて隠居したわけではない。唐入りをすると言い出した。狂ったと思うたかと信繁/源次郎に顔を近づける。視聴者もそう思ったででしょう。実際、大河では朝鮮出兵は秀吉が狂った説が多いから!
秀吉はいたって正気。人は仕事を与えないとろくなことを考えぬ。明国に攻め入るこれこそ武士の大仕事。太平をひっくりかえそうなどと考える者はいなくなる。そのための戦よ。
息子の鶴松を失った秀吉が哀しみのあまり狂気に飲まれて朝鮮出兵よりも、正気で朝鮮出兵の方が怖い。領土的野心じゃない。当時の日本には長い戦で鍛え上げられたアジア随一の規模を誇る軍事力を持っていたのは事実。
信之/源三郎が大名として朝鮮出兵の前進基地である九州・肥前(佐賀)の名護屋城に招聘された。昌幸パパが殿、まあ一杯っていうの笑わせてくれます。
昌幸パパも秀吉がいよいよボケたと思った。こんな戦い勝っても一文にもならないから、出兵は後からがいいと愚痴る。加藤清正が真田親子を接待したいと言っているが、信之の舅である本多忠勝も久しぶりに一緒に飲みたいと言っている。誘いを断れば斬り殺されるかもしれない。加藤清正も怒らせると怖い。信繁も茶々と仲良くしていて井戸に突き落とされそうになった。
どっちを断っても殺されるぞと赤の他人みたいな昌幸パパ。え?どうする?
息子が困ってるのが面白いみたい。困ったときの大泉洋は面白い。
結局、本多忠勝のところに行ったら家康まで来ていた。呑まされそうになるが、長旅で疲れたのか震えが出ているので、早めに休ませて頂きたいと頭をさげる。
信繁・源三郎、加藤清正に飲まされ、さらに接待のコンパニオンまで雪崩れ込んできた!嫌がる信之と信繁。昌幸パパは結構楽しんでる(笑)。ダンディは違う。
信繁は本多忠勝に酒を飲んできたことを悟られず、命拾いした(笑)。
信繁の正室になる「春」が出てきた。大谷吉継の娘なんですね。そりゃ関ヶ原では三成に側につくでしょう。
秀吉(57)と茶々の間にまた子供ができた。関白となった秀次は心中穏やかではない。秀次の子は男子だった。愕然とする。これで秀吉の子が男の子なら息子共々殺されると怯える。しかし息子がすぐに死んで、息子の顔を眺めてホッとしたこれで叔父上に睨まレなくて済むと安堵した不甲斐ない父を許してくれと泣く。もうじき秀吉に殺されるのにこんないいキャラクターにしてしまう。
一方、明国軍が朝鮮半島に雪崩れ込んできて戦線は膠着状態に陥る。さらに朝鮮に渡っていた秀次の弟・秀勝が病没する。
嫌な知らせばかりで気が滅入る秀吉、「やつしくらべ(仮装大会)」を催す。
昌幸パパ出浦を使って家康が何を演じるか探りを入れさせる(笑)。家康が「あじか売り」なら「瓜売り」だと出浦がアドバイスする。
出兵しているの中で行われる仮装大会の練習でも楽しそうな昌幸を見て、俺にはまでできんと信之。
朝鮮での戦局が悪化する中、仮装大会が行われる。めっちゃ面白い。ノリノリの昌幸パパと嫌々信之、それを黙って見ている出浦。笑える。ここで信繁が血相を変えて飛び込んでくる。秀吉が瓜売りをやるという。しかも昌幸の方が格段にうまい。
昌幸が目を見開いて言い放つ。
なんたることじゃ!
爆笑した。このままでは秀吉の面目が丸潰れになってしまうと信繁が危惧する。
殿に役を変えろと申すかと出浦が怒鳴る。
昌幸の瓜売りを見た片桐且元がうろたえる。もっと下手にできませぬか?
ここで信之がいつもの真っ直ぐさを出す。父上はこの日のために血の滲むのような稽古をして参りました!
しかしこのままでは大変なことに…片桐且元の胃がまた痛む。
ならば…あちら(秀吉)が変えればよろしいと出浦。信之がなんとか秀吉に出し物を変えてもられるように頼んでくれないかとそれとなく家康に頭を下げる。
しかし家康に断られて信之、泣きそう。
なんだか大事になってきたぞ。
最終的に秀吉の見えるところで昌幸が瓜売りの練習をする。お主には負けんぞと秀吉に言われる。昌幸、思わず楽しみにしておりますと頭を下げる。
殿下は己を見失っているようですと信繁。
太閤殿下にしびれ薬を飲ませると出浦。爆笑した。
結局、昌幸は仮装大会に出ないことにする。昌幸パパが凹んでます。佐助、号泣。
途中まで笑えたのに最後、泣ける。一方、秀吉は楽しそう。結局、秀吉が優勝。
今回の話の浮き沈みは凄い。本多忠勝がひとり、悔しがってる。勝つつもりだったのか。
喜ぶ秀吉を尻目に呆れる家康。お腹の感じが西田敏行ですよ。
信繁は秀吉に祖母が病に伏せていてもう長くはないので父共々見舞いに帰りたいと願い出る。秀吉は自分も母親の死に目に会えなかったから良いという。戦が終わるのを待つことはない、今すぐにでも帰れと。
片桐且元が真田が国元に帰ったら、兵の士気が下がると危惧する。
もう兵の士気などとっくに下がっておるわと秀吉。まともですよ。馬鹿騒ぎをしつつどこまでも冷徹冷静なのが三谷幸喜の秀吉。
上田の城に家族が集まる。信伊が久しぶりに登場。信繁は久しぶりに会った娘に嫌われる。
しかしばば様、昌幸渾身の瓜売りをうるさいからやめろと(笑)、それで死んだかと思ってナレーターが入ったのに、(昌幸たちが帰ってくるのが)ちと早すぎたと復活。なんだこの掟破り(爆笑)。
最後に信繁と信之にこれから真田を率いていくのはお前たちだ。たとえ離れ離れになっても真田はひとつ。心さえつながっておれば真田の家を、この地を守り抜け!
ばば様は信之の声が聞こえていたのか。聞こえないふりをしてたのはいつも信之が聞きたくないことを言うからか。
太平の世に我ら(兄弟)が何をすればいいのか?
ばばは先のことが読めん。(ごもっとも)
我らは生まれててくるのが遅かったのでしょうか?
人は誰も宿命(さだめ)をもって生まれてくる。遅いも速いもない。おのが宿命に気づくか、気づかぬかだ。
そしてばば様を送るナレーションが完結。その2日後に秀頼誕生。
合戦がまったくないけど面白い。
合戦を見たければアルスラーン戦記を見ろということか!
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