ガンダムUC: Re0096 第18話 宿命の戦い 芝居も戦闘シーンも神がかってる
宿命の戦いはリディの一方的な逆恨みに根ざしているけど、ビスト家内の遺恨にもある。リディーはビスト財団のコマにされている。議長であるお父さんもマーサに良いように使われてコロニーレーザーの発射を許可するわけで親子共々ビスト財団に良いように使われてる。
金田 伊功ばりの新規オープニングいいな(このユニコーンで使ったRe:I amって曲は実に良い)。
オットー艦長がネェル・アーガマ独自判断で作戦を敢行するにあたり、クルー向けに放送する訓令が泣けます。
(これは)生き延びるため、フル・フロンタルの手に『箱』が渡るのを阻止するため、本艦が独自で行う作戦である。フル・フロンタルが示したサイド共栄圏構想と、ミネバ殿下が言う可能性に揺らぐ未来。どちらが正しいことなのかは、私にもわからない。それを決めるのは我々ではなく、いまを生きる若者たち。これから生まれてくる、まだ見ぬ子供たちだろう。彼らに判断を委ねるためにも、我々は生きて帰らねばならない。持ち帰った箱と共に、真実を世界に問わねばならない。
自分を器と定義して自らの判断を絶対として箱を奪おうとするフルフロンタルと、判断を次の世代に委ねるオットー艦長。オットー艦長の方が大人としてカッコイイ。
闇落ちしたリディの「やる気のない弾など!」が好きですよ。バンシィの化け物能力の前にジェガンとかリゼルが為す術もなくとやられていく。そして急速接近する重武装(フルアーマー)ユニコーン!
足を組んでリムジンに乗ってるマーサが無駄に妖艶。そこからコロニーレーザー「システム」の照準合わせ、発射シーケンス開始、ブライト艦長指揮下のロンドベル隊が司令部を制圧するまでの展開がレイアウトも超好き。アメリカ映画ぽい。描いたのは恩田尚之だそうです。(劇場版Zガンダムの新作シーンの作画監督。富野監督にめっちゃ怒られたらしいですけど)お菓子を持ち込んでるやる気のない「グスタフカール」パイロットもいい。
その後のネェル・アーガマに強襲をかける袖付きのヤクト・ドーガ(元々のクェス機は右腕を被弾ししていて、『UC』に登場した袖付き仕様は、右腕がギラ・ドーガのものになっているそうな)とかバウとかオールドファンとしてはたまらん!百式が使ってたメガバズーカランチャーをネェル・アーガマの動力についないで固定砲座にするとか、急造系兵器好きにはこたえられません。バウが特攻!、それをガランシェール隊がソリッドシューターみたいので撃破。
これもマリーダさんのおかげなんでしょうね。みんなの架け橋マリーダさん。
闇落ちリディはすべてマイナスにとらえる。バナージがNTD発動を止めているのがわかって、
手加減してるっていうのか? お前は、どれだけおれをみじめにさせたら気が済むんだ!
アンジェロと一緒に旧式モビルスーツがで張ってくる。ペズン計画のギガンとかザクレロ並のなんじゃこれ!機体ですよ。しかしユニコーンに出てくると様になる。戦力に乏しい袖付きが必死なのがわかります。
お前らは染みだ。残らず消してやる!
嗚呼、マリーダさんが出撃してしまう。出撃を渋る艦長にジンネマンが許可してやってくれと懇願する。マリーダさんがありがとうという。普通の人なら当たり前ですが、ふたりのマスターと強化人間という戦闘単位を超えた関係を示す会話ですが泣けます。ドグザとバナージとかユニコーンはこういう人のつながりの構築を大事にしていて、それが最終回につながる。
一方、闇落ちリディは狂犬状態。
ニュータイプ―ラプラスの箱』の呪いを具現する人の亜種―誰かが人柱になって沈めなきゃな!宇宙に適応した新人類を倒そうっていうんだ、マシーンに魂を売るくらい!
NT-Dは確かにニュータイプを認めない連邦とマーセナス家とビスト家のためにある。
満身創痍のマリーダさんがバンシィの相手をしちゃいますよ。闇落ちしているリディとNT-Dは強化人間にも容赦しない。来週、見ている誰もがリディに憎悪を抱く回。
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