豊洲市場でシアン化合物を検出、シアン化合物とは

公明党が豊洲市場に地下にたまっていた水を採取して調べたら基準値を上回るシアン化合物が検出されたとか。

そもそもシアン化合物とはなにか？大量と取れば死にますが、少しなら蓄積もしないので問題ないようです。

豊洲市場 公明党の独自調査でシアン化合物検出

豊洲市場の土壌の汚染対策をめぐる問題で、都議会公明党は、盛り土が行われていなかった市場の建物の地下にたまった水について民間の調査機関に分析を依頼した結果、水産卸売場棟から環境基準を上回るシアン化合物が検出されたと発表しました。

一方で、３つの建物からそれぞれ、環境基準を下回る微量のヒ素が検出されたほか、水産卸売場棟から、環境基準を上回る、１リットル当たり０．１ミリグラムのシアン化合物が検出されたということです。シアン化合物については、先週、発表された東京都や共産党都議団による調査結果では、３つの建物のいずれからも検出されなかったとしています。

公明党は、「今回の調査結果はあくまで参考値ではあるが、新たな疑義であり、都に再調査を求めたい」と話しています。

シアン化合物を調べてみました。

家庭の医学 シアン中毒より

自然物でもシアン化合物・青酸化合物は存在します。青梅には、青酸配糖体が含まれています。小児が青梅を食べた場合、シアン中毒になることがあります。

梅の100gの種子の中に、100mg～200mgの遊離シアンが含まれていて、20粒～40粒食べると、致死量に達する計算になります。しかし中毒が起こるのは、殻をむいて中身を食べた時だけで、殻を破らずに食べれば中毒は起こりません。

梅の種の中身をたまに食べますが死にませんね。

アカシア、ソラマメなどのマメ科の植物、デンプンを採るタピオカの根にも、シアンの仲間の青酸配糖体（せいさんはいとうたい）が含まれています。青酸配糖体そのものは無害ですが、腸内細菌が作るβ-グルコシダーゼという酵素で加水分解されてヒドロキシニトリルが生じると、ヒドロキシニトリルから青酸が発生し中毒を起こします。

水質調査の基礎知識より

シアン化合物の毒性は主にシアンイオンの持つ細胞内呼吸阻害作用によるもので、成人の経口致死量はシアン化水素で50～60㎎、青酸カリで200～300㎎、青酸ソーダ（NaCN）で 200㎎前後といわれています。問題になるのはもっぱら急性毒性のみで、重金属類のように体内に蓄積して慢性中毒を引き起こすことはありません。

　　そのため、環境基準は他の健康項目が年間平均値として定められているのに対して、全シアンは最高値として定められています。

理論上は地面の水を毎日何リットル飲んでも死なないですな。気分もあるので排水するかした方がいいでしょうけど、移転中止の論拠としては生態系が壊れるから辺野古移転反対くらい弱いかも（普天間基地と同じで築地が安全ということでもないような）。