機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第33話(2期・第8話) 火星の王 タカキはビスケットにならなかった
アーブラウとSUAの軍事衝突が終わり、ギャラルホルン内でのマクギリスの立場が弱くなるところから始まる今回、鉄華団は大きな転機を迎える。
そしてタカキも大きな決断をする。
戦闘はないけどいい話。
ラスタルはマクギリスをファリド家の養子に貰われてきた少年時代から知っている。マクギリスの首のあざを見てお菓子とかオモチャとかあげようという優しい面もあるみたい。それでマクギリスは欲しいといったのが、バエル。それは来年3月にバンダイから発売ですよ!
バエルはソロモン72柱の悪魔の序列1番だそうな。
ラスタルは虐待の恨みからマクギリスが父を失脚させて地球外縁軌道統制統合艦隊の司令官になったと思っていた。だが違った。
少年のマクギリスは鳥の絵本とか読む少年だったのね。少年たちが大人相手に戦う鉄華団に肩入れするのも少年期にいろいろあったからなのでしょうね。
蒔苗が冷徹でなく人に情けをかけるようになったのはいいとクーデリアが言う。だが蒔苗は老いぼれには退化だと答える。老いたという流れで蒔苗は自分の後継者にならないかとクーデリアに勧める。だがクーデリアはすぐに答えを出さない。
昭弘がアストンに自分の苗字をあげたのは弟が世話になったからだとラフタに教える。二人の仲が縮まっていくのはまさかの死亡フラグか。
もっと話をしておけばよかった。失ってからじゃ遅い。
昭弘の言葉は刺さります。これが鉄血クオリティ。
地球支部を完全にラディーチェに牛耳られていたから大勢の仲間が死んだとタカキは凹む。戦っているときは前しか見えないけど、終われば死者への自責の念が襲って来る。
そしてハンガーに引っ込むタカキのもとに現れる三日月さんですよ。
しけた顔してんね。
相変わらずオブラートに包まない(笑)
オルガの命令だと思ったわけだし、ケジメもつけたからいいんじゃないかと三日月が言う。ケジメとは鉄華団では銃弾3発を撃ち込むこと。
でもタカキは苦悩する。三日月がCGSの一軍のやつらを銃で撃ったあの日から俺たちのすべては変わった。三日月と同じことをしたのに俺は何も変わらない。
もっと学ぶ必要があるとクーデリア。解釈のしかたはひとつじゃない。選択肢は無限にある。だけど自分が選べるのはひとつだけ。多くのものを見て知識を深めれば、物事をきちんと判断して選択できる力が生まれる。誰かの指示に頼らなくても。
このクーデリアの言葉がタカキにとって自分の周りの状況を変えられないこと(アストンを救えなかったこと)に対する答えなんでしょう。
その後のジュリエッタがやけに戦闘シュミレーターでやけに頑張るのも、タカキと同じ心境で自分がもっと強ければラスタルから前線に出ることを許されて、ヒゲのおじ様(ガラン)を助けられたと悔やんでいる。
それは亡くなった彼を愚弄することになるとわかって言っているのかと仮面の男ヴィダール。そして君のように自分を認めてた者(ラスタルとガラン)のために強くありたいと願った男を知っていると言う。
尊敬する上官に拾ってもらった恩を忘れず、上官の存在を誇りとして戦い抜いた。
アインですよね。
今は近くにいるとヴィダールが言いましたよ。その思わせぶりなもの言い、
アインはガンダムヴィダールに搭載されているってことか!
トドが再び(笑)。鉄華団火星支部のもとを訪れたマクギリスの運転手として。
また盛大に死んだらしいな。おめえらの兄貴分として励ましにきてやったぞ。
トドはいいぞ。
火星への介入ができなくなったマクギリスはオルガに「火星の王」にならないかと持ちかける。
火星で初めて戦いる君たちの姿を見たとき、ガンダム・フレームを操り、圧倒的な生命力をもって戦う少年たち。私はそこにアグニカ・カイエル(ギャラルホルンの伝説の創始者)の姿を見た。
そして私は確信した。
君たちの力を借りることができれば、私は必ずやギャラルホルンのトップに立つことができる。その暁にはギャラルホルン火星支部の権限すべて鉄華団に委譲しよう。その権限を君たちが持つとなれば、それは鉄華団が火星を支配すると言うことだ。
君たちは火星の王になる。
その尖兵であるバルバドスが天使じゃなく悪魔の名。火星の王っていうきな臭い響きがいい。
オルガはマクギリスの話に乗る決断をした。火星の独立っていうクーデリアの目的にもつながる。
メリビットさんは鉄華団が大きくなりすぎればテイワズと対外的な立場が逆転すると大反対。名瀬に話は通すとオルガは言うけど、血の雨が降りそう。
今の時点で俺の考えはひとつだとオルガ。
ずっと馬鹿にされて足蹴にされ、いいように扱われてばかりだった俺たちが火星の王になる。地位も名誉も全部手に入れられるんだ。こいつはこれ以上ない俺たちの上がりじゃねえのか。
お前らどう思うと団員に聞く。
オルガが望むならと三日月。ユージンとチャドもオルガに賛同。しかしタカキは一緒に行けないと断る。
火星の王になるってことがどういうことかわかりませんけど、これからもまた誰か死ぬってことですよね。俺はフウカを泣かせたくない。火星の王になればでっかい幸せが待っているかもしれない。だけどそのことで今そばにある幸せを捨てなけりゃならない。俺にはそれができないんです。
わかったとオルガ。今まで鉄華団のために尽くしてくれてありがとうなと礼を言う。
ええ話だ。涙出る。同じ妹がいるビスケットには言えなかったことだし。
鉄華団を去るタカキにチャドが俺たちはずっと家族だよと言うが、三日月が違うと否定。
タカキの家族はフウカだけでしょ。
まじですか三日月さん。昭弘がフォローする。
あれは三日月なりの優しさだ。(わかりにくい。)これからは鉄華団のことは気にせず、妹の生活を大事にしろってことだと。
昭弘が付け加える。
アストンと仲良くしてやってくれてありがとうな。
泣かせます。
オルガが三日月のグラノーラバーの包装を剥いてやる。優しいな。そこで三日月がタカキが辞めて少しほっとしたと言う。なんでなのかオルガにはわかるかと聞かれる。
オルガが答えに困る。もうじき何もかもがわかるはずだ。俺たちが求める場所へたどり着ければ。きっと・・・
思ってたより遠いなと三日月。
すまねえとオルガ。
三日月がタカキが辞めてホッとしたのは。
失ってからじゃ遅い。
からじゃないかと。
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