真田丸 第46話 「砲弾」 出浦と信伊の再登場は嬉しい
エゲレスの大筒(カルバリン砲)はまだか。
オスマン帝国が1453年のコンスタンティノーブル攻略戦でコンスタンティノープルの防御の要であるテオドシウスの城壁を撃ち破るために使用したウルバンという大砲を使ったそうな。
歴史は繰り返す。
真田丸に手を焼く家康、エゲレスの大筒を取り寄せる。それが届くまでの数日間、家康は様々な策略を仕掛ける。しかも味方の兵を減らさない方法で。
信繁(幸村)は秀頼に籠城を続ければいずれ徳川勢の兵糧は尽き、豊臣に味方する者が現れると訴える。秀頼も納得する。それで父秀吉が築いた安寧の世をも守り、さらに父を超えたいという夢を語る。
信繁は徳川の世をひっくり返せるとは思っていないわけで、これをどう聞いたのかな。
秀頼に至らないところは教えてくれと言われ、母である茶々の言葉に惑わされずに自分で決断しろとアドバイスする。(あとで真逆の態度を信繁に取られて、秀頼涙目)
茶々の妹、初が信繁に茶々は信繁を頼りにしていると言う。だがその後に言うことが不穏。
あの人が死にたがっているように思えてならない。心のどこかでこの城が焼け落ちるのを待っているような。
茶々と初の父と母(柴田勝家(継父)とお市の方)も城とともに命を絶った。自分の運命も同じだと信じているような気がすると。
平野長泰は秀吉の馬廻りだったときは要領よく立ち回ろうとするぐうたらかと思ってたのに、秀頼の大坂城が包囲されると、秀吉への恩返しとして大坂城へ兵糧を入れたいと信之に泣いて頼む義理堅い男でした。
弟に奮戦して欲しい信之も長泰と一緒に大阪へ向かおうと家を出ようとするが、稲に止められる。
稲、俺の一生に一度の馬鹿を許せ。
かっいいぞお兄ちゃん。
出浦が信之の大阪行きを止める。ここで久々に出てくるか!
大坂城へ兵糧を入れようとしたと徳川に知れたら真田家は滅ぶと警告される。そもそも徳川の目を盗んでそんなことをできるはずがない。
やってみなければわからん!と信之。父上も源次郎も散々、無茶をしてきたではないか!ワシだって一度くらいは!
そういう思いがあったのね。はやる信之を出浦が諫める。
そなたの父はどんなに無茶に見えても、常に先を見据えていた。お前がやろうとしていることはそれとは違う。お前の父親が必死に守ってきた真田の家を滅ぼすつもりか!
それでも信之は出浦を振り切って大阪に行こうとする。
悲しい別れかと思いきや、出浦の投げたネバネバ爆弾に動きを封じられる。
信之、最後は結局笑いになる。
家康は次の一手として家臣となった真田信伊を使う。久しぶりの登場だ!出浦といい再登場は嬉しいですな。家康は信繁を諜略するように求める。だが信伊断る。
源次郎信繁は父親に似て度胸もあり、知恵も働き、その上、我ら兄弟に似ず義に篤い男でございます。寝返ることはまずないと。
言うことがいちいち渋い。
家康は信繁が寝返ったら10万石を与えると言う。信伊は大坂城へ諜略に赴く。大坂城の行き来が可能なのは佐助のおかげ。
信繁が信伊と大坂城の厨で久々に再会し、酒を酌み交わす。昌幸の墓を訪れたいとか、信之と稲との息子は兄を立てることを知らないとか、信繁の息子二人は大きくなったとか世間話をする。それで席を立ち、家康からの願ったときの褒美が書かれた書状を渡して一言、
読まんでいい。
信繁が書状を破り捨てる。信伊は信繁の肩に手をやり、大きく頷く。そして家康のもとに帰って諜略は不首尾に終わったと言う。
信伊はカッコいい。
次の一手として家康は織田有楽斎に大坂城を和睦へ向かわせるように命令する。
大蔵卿局は世間知らずだから有楽斎が提案する和睦に乗っかる。信繁は佐助に有楽斎の動きを探らせる。
秀頼が有楽斎と大蔵卿局に押されて和睦に傾く。信繁は茶々に秀頼に和睦をやめるように説得して欲しいと頼む。
茶々が秀頼に近づく。茶々の目が怖い。まことのことを言います。私は秀頼と一緒に居られればそれでいいのです。
信繁ぽかーん。
この城だって手放せというなら手放しましょう。どこか遠くの小さな国へ移ってそこで皆で暮らせればそれ以上は望みません。私と秀頼とそして左衛門佐がおれば。
茶々が信繁の手を取る(茶々は信繁によくボディタッチしますね)。それは心に止めておいた方がいいと信繁に言われる。
信繁の秀頼に和睦を撤回させてほしいという頼みを茶々は引き受ける。
その後、母親に決断をひっくり返されて涙目の秀頼は信繁に決断をするのは城主の自分だと言ったじゃないかと食ってかかる。信繁は決断するのはもちろん城主の秀頼だが、決断が誤っていればどんな手をつかってでも食い止めると言う。なぜなら
私は戦に勝つためにここに参ったのでござる。
埴団右衛門を侍大将にして後藤又兵衛と毛利勝永と木村重成が蜂須賀が陣を敷く本町口に夜討ちをかけるのいうので、信繁は止めにいくのかと思いきや自分も埴団右衛門の部下として夜討ちに加わる。信繁は普通に戦っても強い。
そうこうしている間にエレゲスの大筒が到着。家康は片桐且元を呼んで茶々がどこにいるかを聞き出す。茶々を狙うのでなく、避けるためだと念を押す。且元は良い人だからそれを真に受けて茶々が天守閣の南側にいると教える。家康はそこを大筒で狙う。
一発目の砲弾が天守閣の鯱(しゃちほこ)を直撃(これは試し撃ち)。二発目から天守閣の南側の建物に命中。下女が崩れた御殿の下敷きになる。茶々、半狂乱になる。
茶々の妹、初が恐れていたこと
父と母が城とともに命を絶った。自分の同じ運命をたどる。
これがカルバリン砲で現実になる。
来週は真田丸が壊されそう。
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