牙狼（GARO）リマスター第21話「魔弾」 石川五右衛門みたいな銃撃ＶＳ刀

最初から考えていたエピソードじゃなく、開きが出来て銃撃戦がやりたいという横山誠の意向を汲んで作られたそうな。これも良いエピソード。斬られる側の遺族から見た牙狼。そして森本レオ。

阿門法師も確かスケジュールがタイトだったとか、印象が強い回はそういうのが多い。

森本レオが出るかもしれないということでそれに合わせて脚本を書いたのだとか。

若者たち（牙狼のスタントチーム）に人間のクズっていうのは森本レオのアドリブだそうな。どうりで魔弾でホラーになった若者の銃撃が素晴らしいわけですよ。

二階から飛び降りながら銃を撃つとか。垣根を回転して越えざまに銃を撃つってあまりないですな。

銃と一体化したホラーがカッコいい。確かに森本レオだと思ったですよ。森本レオはホラーじゃなくて人間だった！ホラーは魔弾で撃ってホラーにされた部下だった！

森本レオが首にしていたネックレスについていた指輪で鋼牙は悟る。第8話「指輪」でホラーに憑依された美理が牙狼と戦って敗れて落とした指輪じゃないですか。これは娘を殺された森本レオの復讐劇だった。

ホラーに憑依された人間を斬るのが掟だと言うが、君に斬られた者の家族はどうなる？恋人は？友人は？父は？母は？取り残された者たちの孤独や哀しみや痛みはいったいどうなるんだ！罪なき者たちの慟哭が君には聞こえないのか！

森本レオ迫真の演技。

脚本の最初の案では自殺するはずだったけど、それを自らホラー（指輪の回と同じ）になって鋼牙に斬られることで親の苦しみを救ってやるという方向にしたのだとか。大正解。

娘をこの苦しみから救ってくれたのか・・・

渋い話ですな。これが途中で考えたエピソードとは思えません。名作です。