学芸員も攻めないと「ガン」になる
「学芸員はがん」という山本地方創生担当大臣が言っていることも一理あると思います。
マスコミが批判されている当事者だけの話を紹介するのは必要でしょうが、正しいとするのは一方的な過ぎやしないでしょうか。
文化財保護の研究に学芸員は不可欠です。そういう分野で頑張っているのはわかります。しかし観光という面ではどうでしょう。多くの人に興味を持ってもらうというのも大事です。私は努力していますではだめです。
蓑豊という人は美術館に子供を呼ぶために努力しましたが、美術館に「組合」に反対されたそうです。
日本の美術館で『フェルメール展』のような人気のある展覧会をすると、人がいっぱいで子どもたちはゆっくり絵が観られないでしょ。特にフェルメールの作品は小品が多い。それなら、通常は閉館日の月曜を子どもたちのために開けようと思いました。組合の抵抗は非常に大きかったですが、美術館の館員は公務員ですから、市民に貢献するのは当たり前。そりゃあ僕はいじめられましたよ(笑) 。市長の決断もあって、結局は会期中に5回、月曜日を子供たちのために開けることができました。
歴史の教科書が面白いタイプですが、大半の人にはつまらないのもわかります(一応歴史学科の修士卒です)。大河ドラマを史実に忠実に再現したら視聴率1%も危うい(逆に1%ぐらいはマニアがいるので固い)でしょう。それはそれで批判されます。観光客を集めるための施策に学芸員の「俺が正しい!」を押しつけられては困ります。
本当に文化財を守りたいなら、多くの人に素晴らしいモノだと説明するのではく、感じてもらうのが重要。真田丸で真田信繁が有名になり、「黙れ小童!」室賀正武が有名になりました。なんでもかんでも、萌えキャラかゆるキャラにしときゃ大丈夫じゃないと思いますよ。本質を抑えつつも、学芸員に怒られそうな「おふざけ」がいいんです。
レキシの曲「KATOKU(家督)」を聴いて思った次第。
直虎のオープニングもこれでいいんじゃないかと。
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