HOMELAND 6 第5話 「引き金」 この大混乱はキャリーが招いた
ドラマは想像だが現実を模倣する。特にロングスパンの計画は。計画を想像するのが人間だから。
ニューヨークでまたテロが。次期大統領がヘリで避難するところがカッコいいし、緊迫感があります。一発の爆弾で状況が変わる。家族が壊れる。
周囲3ブロックを爆発させる爆弾って凄い。第二次世界大戦の都市爆撃に使われた4000ポンド(1.8トン)爆弾を「ブロックバスター(1ブロックを破壊する爆弾)」って言ったくらいですから。
極右系のラジオDJが次期大統領がテロの脅威は去ったとかぬるいことを言ってたらこの様だとか叫ぶ。
フラニーがテレビを見つめる。人が死んだと怖がる。キャリーは娘に用心すべきときもあるけど、家にいるは安全だと言う。過剰反応しない、過剰反応こそテロリストが望むこと。(実際テロはテラー(恐怖)が語源)。クインも安全とフラニーがキャリーに聞く。子供は優しいですな。
今のアメリカの青少年は同時テロをテレビで見ていたんですね。
クインは爆弾が積まれていた車がセクーの運転していたメディナだと気づく(クインがキャリーを監視する男を追って行った先がメディナ)。クインが正気に戻ってきました。そしてFBIによって確認される。キャリーは混乱する。
セクーのお母さんがキャリーに泣きながら抱きつき、姉が共謀者がいないかとFBIの尋問を受ける。
そしてセクーの釈放を助けたNPOの代理人としてキャリーの家に報道陣が来る。シーズン1のブロディの立場になった。クインは家が盗聴されているとかパラノイアぽくなっている(実際のところはどどうなんでしょう)。テロを助けたときゃりーの家に集まるデモ隊にクインが拳銃を威嚇発砲。フラニーとベビーシッターをバスルームに入れた。要人をテロリストから守る正当な手順(プロトコル)ですな。しかし警察はこれを人質事件を勘違いする。SWATが突入準備をする。クインは逆にラペリングしてきた警官を人質に取った。左半身の自由が利かないのに。さすがはクイン。PTSDを病んでいて判断力は低下しているけど、筋肉が覚えている(マッスルメモリーってやつですね)。
セクーを釈放する材料としてFBIの協力者の通話を傍受したものはキャリーが入手を頼んだNSA職員からではなかった。
次期大統領がヘリで避難するところがカッコいいけど、見方によっては次期大統領は安全の名目で隔離されたのかも。
アダールの計略か。
ソールはモサドを疑っている。イラン革命防衛隊の金庫番ナフィーシ尋問したとき、監視所のゴミ箱にアラビア語が書かれたタバコの箱が捨てあった。つまり、ナフィーシはモサドによって稽古されていた。アダールにぶっちゃけちゃってるけど、大丈夫か。モサドとアダールの共謀かもしれないですぞ。
キャリーは世の中を正そうとしてすべての歯車が狂ってしまった。最後にキャリーはクインから渡されたスマホの写真を見て、クインが考えている陰謀が妄想でないかもしれないと気づく。
スパイ映画「裏切りのサーカス」がアマゾンプライムに入りました。お勧めです。
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なるほど、blockbusterの語源はそういうことだったんですね! これは勉強になりました。こういう言葉が完全に日常語として定着してるのは戦勝国ならではですね。
裏切りのサーカスは個人的に「何が起こってるかわからなくてもなぜか面白い映画」第二位です(一位は2001年)。邦題が気に入らない人もいるようですがCircusって言葉は何回も出てくるのでそんなに的外れではないと思います。
投稿: おじゃま丸 | 2017/05/03 18:00
おじゃま丸さん、どうも
戦勝国はいろんな表現がありますね。日本だと野球に戦争用語が残ってますね。打撃とか遊撃手とか塁は堡塁/土塁の塁ですよね。
裏切りのサーカスは何が起こっているかよくわからないのが面白いです。2001年も最初に見たときオチがよくわからず川又千秋の解説を読んでやっとわかりました。
映画のタイトルですが、日本語は状況を俯瞰する、英語は謎を提示するのが違うように思います。裏切りのサーカスの方が、テーマは「裏切り」なんだよって教えてくれていてみやすいのではないかと。パシフィックリムは「環太平洋」なんてTPPか?って感じです。
投稿: 竹花です。 | 2017/05/04 14:06