HOMELAND 6 第6話 「帰還」 キャリーはまたも命を狙われる
革命はテレビで伝えられない
巨悪に狙われたとき、大事なのは最大限の注意と個人のネットワーク。
これはゴルバチョフが軟禁されたときみたいなクーデターじゃないですか。
次期大統領は情報を遮断され、補佐官にも会えない。
ソールはニューヨークでのモサドのトヴァ(アダールが接触していた女、次期大統領はCIAとの共同作戦に大打撃を与えると言った。イラン革命防衛隊の金庫番をソールが尋問するときにもいた)の動きをCIAの支部長に頼んでおいたのに、忘れていたと言われる。そもそもCIAは誰かの許可によってモサドの監視を行っていなかった。
しかしキャリーが絡んでいるせいでクーデターはほころびが出てくる。FBIの対テロ担当のコンリンがクインの撮影した写真をセクーをはめた協力者に見せたら、知らないといい、FBIとかの人間の臭いがするという。
それでコンリンがクインの撮影した男のナンバープレートからその車を借りていたペーパーカンパニーからその先にある会社の情報をつかむ。
そこの会社はCIAとかNSAとかから人間を雇っている。CIAが所在地からラングレーというのがよく聞きますが(日本で言えば官庁街(官僚)が霞ヶ関、国会(政治家)が永田町、警視庁が桜田門)、NSAはフォートミード(フォート・ジョージ G. ミード)って言うのですね。FBIはビューロー。
警察の精神病棟に拘束されているクインと会えるように手配する。
DEEP FUCKIN' SPOOK(ガチのスパイ)
その写真をFBIに見せたとキャリーが言ったら、おまえも敵だと言い出す。キャリーが暴れるクインを押さえようとしたら噛みついた。
クインがシーズン1のキャリーみたいになってます。
核心を突いてるけど狂ってます。
ソールはロシアのSVR(対外情報庁)のヴィクトルに接触してトヴァの動きを教えてもらうように頼む。SVRは監視してるから。ソールは頭いいな。敵とでも最悪の状況を回避するために協力するのがスパイの世界。SVRの男はトヴァがテルアビブとアブダビを何度も行き来している(それはソールもわかっている)、だがとっておきの情報はタダでは教えられないと。
ソールはこれは例外だと。平和を守るためだと。
とっておきの情報はトヴァはニューヨークでアダールと会っていたときの写真。
次期大統領はお世話係の部屋にいって与えられなかったテレビを見て、スマートフォンを使おうとしたら見つかる。駄目かと思ったら、補佐官にメールをさせてくれてセーフハウスから逃がしてくれた。補佐官を呼んだのはセーフハウスから逃げるためにセキュリティサービスの目を補佐官に向けさせるためか!
世話係のおばさんは次期大統領に投票しなかった。また中東での戦争は終わっていないと、死んだ海兵隊の息子がそう言っていたと。次期大統領の息子も戦死している。これは面白い。これでニューヨークまで行くのですか。
戦争をやめられないのは、戦争を放棄するといっては戦死した息子の名誉とか意義に背くことになるという世話係のおばさんの考え方は一定以上の投資をしたらやめられないコンコルド効果ってやつですな。(なんでも簡単に諦めないために必要な精神的機能ですが)
世話係のおばさんは次期大統領のスタンスを理解したみたい。オープニングの
革命の第一歩は自らの価値観を変えること。そうすれば新たな視点に気づける。
キャリーがコンリンに話すから家に来いと言われて行ってみたら、コンリンが射殺されていた。殺したのはクインが写真に撮って、爆弾が積まれていたバンが駐車してあったメディナに入った男だ!
最後、フラニーがベッドで眠る傍らでキャリーは拳銃を握ったまま座る。
ここで終わるかと思ったら、クインが何者かに拉致された!
拉致したのはドイツの連邦情報局(BND)のニーナ。そういう斜め上をいく展開、面白い。
パトレイバー2みたいに虚構の中でテロが起こっているとも言えます。
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