十六世紀のヨーロッパ人は朝鮮半島を島だと思っていた
元々古い地図が好きでブラタモリでも古地図が出てきて面白いですが、昔は「ありもしない」地形や記述が載った地図が出版されて出回っていました。
大事なのはこれがオカルトじゃないこと。
それを集めたのが「地図に描かれた幻の世界」
一部を紹介。
一部を紹介。
朝鮮は島だった。
(1595年出版のヨーロッパ初の日本地図:本書150ページ)
韓国人が見たらどうして日本はきちんと描いてあるのに我が祖国は適当なんだと怒りそうです。日本は南蛮人と交易してから正確な情報があったからだと説明がありました。
一方、朝鮮半島は大陸との根元に西(黄海)へ流れる鴨緑江と東(日本海)に流れる豆満江があり、これを海だと思ったのではないかと推測しています。いずれにせよ朝鮮の扱いがひどい。
北朝鮮も蓋を開けると内情はいろいろ誇張されていたり、違うことが多いかも知れません。
北海道の東に巨大な島があった。
本州の上に見える象の牙みたいなのが根室とか納沙布岬の当たりでしょうが、その先に巨大な島がカンパニーズ島という幻の島。さらに別の船長が同じ地域に2つの島を発見し(択捉島とウルップ島)、地図上に両方が並記されることになったとか。
どうしてそうなったクジラとシャチ
一方、朝鮮半島は大陸との根元に西(黄海)へ流れる鴨緑江と東(日本海)に流れる豆満江があり、これを海だと思ったのではないかと推測しています。いずれにせよ朝鮮の扱いがひどい。
北朝鮮も蓋を開けると内情はいろいろ誇張されていたり、違うことが多いかも知れません。
北海道の東に巨大な島があった。
本州の上に見える象の牙みたいなのが根室とか納沙布岬の当たりでしょうが、その先に巨大な島がカンパニーズ島という幻の島。さらに別の船長が同じ地域に2つの島を発見し(択捉島とウルップ島)、地図上に両方が並記されることになったとか。
どうしてそうなったクジラとシャチ
クジラに牙が生えていて角から潮を吹いてます。前足があります。前ページにはアヒルを産む木が描かれています。
これがファンタジーじゃなく知識として存在していたことに驚きです。
恐竜のティラノザウルスも爬虫類ぽい姿なのかヒヨコみたいな毛むくじゃらなのか二転三転してます。
人間の形をした実がなるワクワクの木
九世紀のペルシャ人によって書かれた書物にこのワクワクの木が朝鮮か中国にあると説明され、さらに西暦千年頃にはアラビア人がインドにあると書き、ワクワクの国に行った(!)ヒトの話しによれば、葉は丸いが果実は瓢箪に似ているが人間の形をしているとか。見たヤツ出でこいや!
ワクワクは発音から倭国(日本)という説もあるそうです。
パタゴニアで巨人族に出会う
1776年にバイロン船長が2,7メートルの男を2時間にわたって調査したと、同行していた士官が証言したそうな。元々マゼランの世界一周に同行していた探検家が1525年に出版した「正式な」航海記録に巨人について書かれているとか。ヨーロッパ人、話を盛りすぎです。ちびっ子が信じてしまうじゃないですか!
スタートレックに出てきそうな宇宙人みたいな人間たち。
こういう人たちが世界にいると地図で説明。左側上から3段目にジャミラがいます(正確には胸に顔があります)。リビアに住んでいたそうです。
ヨーロッパのお膝元にも幻の島
(1640年に作られたポーランド・ポメラニア地方の地図:235ページ)
ドイツとポーランド北部のバルト海に伝説の商業都市ヴィネタが栄えていて、西暦千年頃に海に大災害によって消えたという伝承があり、それが地図に描き込まれていた。日本だと竜宮城とか鬼ヶ島を海図に描くようなものでないでしょうか。
こうした「幻の地図」を見ると、森友学園と加計学園の疑惑と同じで、確かめようがないことはみんなが言えば嘘も本当になるというとがよくわかります。
人間は真剣に考えて間違う。
ワクワクは発音から倭国(日本)という説もあるそうです。
パタゴニアで巨人族に出会う
1776年にバイロン船長が2,7メートルの男を2時間にわたって調査したと、同行していた士官が証言したそうな。元々マゼランの世界一周に同行していた探検家が1525年に出版した「正式な」航海記録に巨人について書かれているとか。ヨーロッパ人、話を盛りすぎです。ちびっ子が信じてしまうじゃないですか!
スタートレックに出てきそうな宇宙人みたいな人間たち。
こういう人たちが世界にいると地図で説明。左側上から3段目にジャミラがいます(正確には胸に顔があります)。リビアに住んでいたそうです。
ヨーロッパのお膝元にも幻の島
(1640年に作られたポーランド・ポメラニア地方の地図:235ページ)
ドイツとポーランド北部のバルト海に伝説の商業都市ヴィネタが栄えていて、西暦千年頃に海に大災害によって消えたという伝承があり、それが地図に描き込まれていた。日本だと竜宮城とか鬼ヶ島を海図に描くようなものでないでしょうか。
こうした「幻の地図」を見ると、森友学園と加計学園の疑惑と同じで、確かめようがないことはみんなが言えば嘘も本当になるというとがよくわかります。
人間は真剣に考えて間違う。
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