スタートレック ディスカバリー 第4話 兵器に心は必要ない 新たなクマムシ最強伝説
アメリカのドラマは第1話と第2話は面白くするために期待させるし、盛り盛るので第3話からが勝負です。第3話もなかなかいいですが、第4話はさらにいい。
マイケルが重大な発見をする。「ディスカバリー」の名にふさわしいです。
戦時下のスタートレック。
ディープ・スペース・ナインもドミニオンと戦ってましたが、ディスカバリーの方が緊迫感があります。
最初、稲妻がバチバチ光ってる惑星表面かと思ったら、レプリケーターの中でマイケルの制服が合成されるところでした。クマムシの視点でしょうか。
ジョージャウ大佐の遺言が届く。遺言にしてはデカイ。マイケルは開けないでベッドの下に押し込む。まだ向き合えないトラウマなんですね。
サルーの危険を察知すると「鬼太郎の妖怪アンテナ」みたいにピンとなる突起はリスク神経(Risk Ganglion)というのですね。覚えておこう。ネクストジェネレーションのディアナみたいな存在なのでしょうか。
艦隊において唯一ディスカバリー号に搭載されている瞬間移動を可能にする有機機関は胞子ドライブ(Spore Hub Drive)と言うそうな。これをコントールできれば敵陣の真っ只中に出現することも、クリンゴンの母星に直接行くとこもできる。
クリンゴンのクローク技術なんか目じゃない。戦線という概念が意味のなさなくなる。しかし神出鬼没と言うことは孤立無援。比類なき戦闘能力と強力な武器が必要。
ロルカ艦長はグレンで確保した怪物を武器化しようと考え、マイケルに研究を指示する。こういう「状況をコントロールできるものが王となれる」と考える熱い艦長が大好きです。
しかし怪物だとみんなが思うのもをマイケルは単なる自己防衛本能が働いただけかもしれないと考える(食料の摂取方法が植物を食べるとか受動的なものだというコンピューターの解析から)。実は宇宙のクマムシだった。
クマムシは宇宙でも死なない最強生物です。
トゥクヴマから指導者に指名されたヴォークは動けぬまま食料が尽きて、生き残るために殺したジョージャウ大佐を喰ったのか!
武器になりそうなものを見つけようと焦るランドリー(艦長の女だし)はクマムシに発砲、結果クマムシに殺される。もう死んでしまった。教訓、クマムシを怒らせるな。
艦隊の宇宙船の燃料として不可欠なダイリチウムを採掘する惑星がクリンゴンの攻撃を受けている。助けに行けるのはディスカバリー号しかない。しかも胞子ドライブを使うしかない。とはいえ胞子ドライブをコントロールして正確な目的地までジャンプするにはスーパーコンピューターが必要。そんなものをディスカバリー号には搭載してはいない。
クマムシが何か鍵を握ると思えてきます。
マイケルはクマムシが宇宙キノコの胞子を食べる生物だと気づき、接触に成功。おとなしい生き物なら心があると。
とっても心温まる展開、いいじゃないですか。
そしてUSSグレンではクマムシをスーパーコンピュータの代わりに胞子ドライブに接続していたと気づく。しかも宇宙キノコとクマムシは共生関係にあることもわかる。
宇宙はハーモニーでできている。これぞスタートレックという結論。
ネクストジェネレーションならジャンルック艦長が航海日誌に残して番組が終わりますが、ディスカバリーは違います。
ヴォークは「光の衛兵」に選ばれたのに仲間のクリンゴンに裏切られ、部下が寝返り、そしてトゥクヴマが死ぬことになった元凶U.S.S.シェンジョウに追放された。マイケルと同じように組織から追放される。這い上がってくるのが見どころになりそう。這い上がってこい!マイケルが敵だと知った。
ディスカバリー号はまだクリンゴンに襲われた惑星を救助に行ってません。胞子ドライブを起動するところの演出が面白い!空間が伸びる通常の演出じゃなく、船体が回転した胞子のネットワークみたいのに絡め取られる。
最後、マイケルがもう一度クマムシに接触を試みるが、胞子ドライブに接続されたことがトラウマになって嫌われた模様。どこでも嫌われてしまうマイケル。
そしてジョージャウ大佐の遺言を開く。
自分を知りたければ、他人を知りなさい。名言ですな。
あなたは好奇心旺盛で、探検家だから、、中に入っていたのはジョージャウ大佐の家族が大切にしてきた望遠鏡。新しい発見(ディスカバリー)のための光学装置ですな。
あなたがそれを使い、宇宙の神秘を解き明かすこと。表だけでなく見えないその中まで。
目と心はいつも大きく開けていなさい。
ここで第4話終わり。
ダークな展開を織り交ぜつつも宇宙に夢と希望を見出すのがスタートレック。
そういえば宇宙戦艦ヤマト2022第三章の冒頭10分も面白いです。ガトランティス帝国の狂気を感じます。レギオネル・カノーネとはなんぞ?
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