宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章 純愛編 土方戦法炸裂、愛・おぼえていますかだった件
純愛編とかふざけたタイトルだなとか思いながら見始めたら、今回も溢れ出る男汁。熱い。愛は甘くない。
斉藤始と土方さんがカッコいい。やはり生きてました。
沖田、借りるぞ。
たまりません。
ここから新解釈が進んでいくそう。
あと波動砲を持つことで生じる決断と責任も話の鍵を握ってます。
以下ネタバレありです。長文になってしまいました。
ガトランティス帝国の重臣たちがヤマトの波動砲に恐れおののく。ズォーダーが悠然と立ち上がる。
ヤマトは撃たなんのだ。撃てるのに撃たんのだ。
なぜわかってるんですか?昭和のご都合アニメだからか!違いました。
カラクルム級に撃たれて岩盤に埋もれたヤマトは潰れたかと思ったら波動防壁で助かった。しかし波動エンジンが壊れてしまって(無茶なワープアウトしたから)、波動防壁はもたない。そこで岩盤を支えられる岩塊を計算し、そこにマグネトロンブローブを打ち込んで難を逃れる。まるで黒部ダムなみの創意工夫。
だが一難去ってまた一難、ガトランティスの大艦隊が第十一惑星近傍に出現する。その数1万5千隻以上。これをレギオネル・カノーネなる超巨大砲に束ね、その中で第十一惑星を回る人工太陽を超新星爆発させて地球に向けて照射し、地球を破壊する。
どえらいこっちゃ!無数の戦艦は恐怖しかない。
この密集感の恐怖、ミツバチ集団が自分の熱でスズメバチを焼き殺す戦法です。
レギオネル・カノーネはLegionella Kanoneぽいですな。レギオン砲。レギオンは古代ローマの軍団を指す言葉。
ヤマトに一発ぶちかましたカラクルム級戦闘艦が第十一惑星の軌道上にボロボロになって浮いてますが、ハチみたいなもので一発撃ったら壊れるそうです。超巨大なロケット花火か。
加藤とキーマンの口喧嘩がいい。キーマンが圧倒的な簡単の出現にヤマトは助からないみたいなことを言うと、冷静な血の冷たい奴だと加藤がなじる。キーマンは翻訳機の調子がおかしいようだと返す。だったら外ちまいなよ。言葉は通じているのに心が伝わらない。
加藤がキーマンに戦闘糧食をやれと部下に命令する。いいですねえ。
キーマンはヤマトは乗り越えられる能力はあるものの、以前のヤマトと違うと山本に言う。
波動砲を撃たないってことですな。
みんな気づいているんじゃないのか?なのに誰も表だっては口にせず、責任をすべて艦長代理に背負わせてその結果がこれだ。
現代日本の日本を守るために他人に引き金を引かせながらも、その責任は取りたくないという話を連想させます。
古代君に選ばせないという森雪の最後の決断への伏線にもなってます。
真田さんが古代に波動砲を使うことを進言する。しかし古代は沖田艦長とスターシャとの波動砲を使わないという約束を守りたい。
真面目です。でも敵のスパイに聞かれてるぞ!遺跡を調査していた教授の助手ですな。
キーマンが古代に朝に昇る人工太陽はなかなかに美しいと無線を送る。古代は波動砲を使うことを決断。
人工太陽に波動砲を打ち込んだ。バランのときみたいに大爆発が起こるかと思ったら、人工太陽の臨界炉を直撃することで、波動共鳴の干渉波が起こって1万5千隻のガトランティス艦艇のエンジンがすべて停止した。
古代はガトランティスを全滅させずに撤退を要請する。
生きていた土方さんが間違ったやり方ではない。しかしそれは相手が同じメンタリティであればの話だが。今度の相手はガミラスとは違う。このツケ高くつくかもしれん。
土方さん、カッコいいです。
ガトランティスは逃げない。艦艇が故障しても修理できない。ゼントラーディー軍みたいじゃないですか。
そして自分たちを殺さずに古代が逃がした理由もわからない。
(その理由は)愛だよとズォーダー大帝。
古代に殺されなかったズォーダーの指揮官はヤマトに復讐心をたぎらせる。
理由はともかく、とりあえず森雪を1回は脱がす。
森雪がコスモウェーブを浴びて死んだ人を見なかったのは、ユリーシャのクローンだからかな。
キーマンがヤマトを助けたと思ったら、キーマンは同士のガミラス軍人から波動エンジンを制御・破壊できる反波動格子なるものを入れた。キーマンは高貴な血筋だそうな。何を企んでいるキーマン!
古代は調査に出てしまったロボット教授を探しにヤマトを離れる。
森雪とともに第十一惑星の避難民を地球に向かうガミラス艦艇に移動中に別のガミラス戦隊が現れてヤマトに攻撃!なんだそれは!!
撃ってきたのは破壊解放軍というガミラスの反政府武装集団だとか。ガミラス帝国を解体し、ガミラスに支配されている惑星を解放するのが目的。面倒くさい奴らだな!
これはキーマンたちの差し金。波動エンジンに反波動格子を入れるための目くらまし。
副長の真田さんは難民を乗せたガミラス艦を守るためにヤマトで戦う羽目に。めっちゃ焦る真田さん。惑星間弾道弾まで現れた。そこに現れる土方さん。古代の代わりに指揮を執る。
惑星間弾道弾も怖くない!惑星間弾道弾を誘導するゼルグート級に突撃を食らわせて主砲をゼロ距離で連続斉射して撃破。ほぼ殴り合いのケンカ。カッコいい。
古代が見つけた教授は様子がおかしい。古代遺跡にテレサの祈る姿が刻まれている。
なぜ古代アクエリアス人は人類を自分たちに似せて作って星々に広めたと教授が言う。滅びに至った自らと同じ形だというのに。古代アクエリアス文明を謎として調査していたのに突然詳しくなる。週間文春でも読んだのかな。
オスとメスが愛を育まねば繁殖もできない不合理な生き物。奪い、憎み、殺し合う、この宇宙の調和を乱す人という混沌。
喋っていたのはズォーダー。自称、愛を知る者。
愛を知る者は愛を擁護しているわけではない。
破壊、革命、戦争。どの文明を必ずこうなる。そしてこの無益な繰り返しの末に決定的な過ちを犯して自滅する。笑うしかあるまい。国のため、家族のため、信念のため、愛ゆえに奪い合い、殺し合う人間たちの無残は見るに堪えない。
我らの真実に愛に包まれてこそ、人間は真の幸福と安寧を得られる。
我らはガトランティス。造られし命。
戦うために造られた人の似姿。我らをガトランティスと読んで蔑んだ者たちは一人残らず死に絶えた。滅ぼしたらしい。
超時空要塞マクロスのゼントラーディー軍みたいじゃないですか。ズォーダー大帝の傍らに情報&諜報参謀みたいなガイレーンがいます。この立ち位置、ブリタイ・クリダニクとエキセドル・フォルモみたいです。
古代の顔のアップに時々目頭の肉まで描き込まれてるのが凄い。リアルですな。
ズォーダー曰く、自分たちは個体としての生殖機能がないので愛というしがらみから自由でいられる。ガトランティスこそが宇宙に真実の調和をもたらす。我が意のままに。
超戦闘的な草食男子 賢者モードってことですか。
愛ゆえに人は死に、星は壊れ、宇宙は滅びる。そうお前の艦もしてきたことだ。古代進。
反帝国自由主義者も愛ゆえに自国を滅ぼす輩。
避難民に死体を蘇生させた人間爆弾が混じっていて、ガミラス艦三隻に乗っている。ズォーダーは1隻だけ助けてやるから選ぶように命じる。
またも古代に迫るエグい選択。選択することで背負う十字架。 古代は森雪を乗せている艦を選ぶ。
そうしたら森雪は古代君に選ばせないとガミラス艦から飛び降りた!
まじか!ズォーダーの上を行く展開。
怒ったズォーダー三艦とも爆破。最悪の展開じゃないか。全員死んじゃうじゃないか。助けられたはずの命までも。
古代は落下する森雪を追いかける。エウレカセブンのレントンとエウレカみたい。死ぬかと思わせる状況。
しかし我々、人類には土方さんと真田さんがいる。
惑星コアに波動砲を打ち込む。波動砲のトリガーを握るのは土方さん。
沖田、借りるぞ。
痺れます。
これぞオヤジ。
古代と森雪、ガミラス艦はすべて助かった。古代君が結婚して欲しいとプロポーズ。
これぞ波動砲の正しい使い方。
ここでフィナーレで良いんじゃないか、別にテレザート行かなくていいんじゃないかというぐらい素晴らしい。
サーベラーまた繰り返すのかとズォーダー。母親が子供を抱いているイメージが現れる。ズォーダーも奧さんがいて子供を持った経験があるらしい。
同じイメージを爆弾化した教授の助手(スパイ)がガミラスの幼女をハグしたときに見てましたな。この女はキーマンとも仲が良いらしい。純粋体のコピーらしい。意味がわからん。ズォーダーにテレザート星を見せようというなんらかの意思なのか。
ガトランティスに親子という概念はないのに親子のように振る舞う。それをズォーダーはよく思っていない。
テレザートより照射されたコスモウェーブで古代は沖田を、真田さんは古代守を見た。沖田は古代にお前の心に従えと言う。そして投影されるテレサの祈る姿。仏門の加藤は合掌する。
斉藤始が見たのはズォーダーじゃないのか。
もうヤマトは引き返さない。
そしてデスラー復活。執念に燃える男。
コメンタリー:
コメンタリー1回目が監督の羽原信義、脚本の福井晴敏、そして斉藤始役の東地宏樹。良い陣容です。収録スタジオのオヤジ臭が凄いとか。
東地宏樹は帽脱獄ドラマの主人公とかガンダムUCのダグザ。ダンディな男やらせたら天下一品。
コメンタリー2回目が音響監督吉田知弘。9話のリテイク作業中での収録。
福井晴敏曰く、「人の縁」もひとつの2202のテーマらしいです。
森雪が飛び降りるシーンの説明は聞く価値ありです。福井の愛はぬるくない。
愛という名の原罪。
面白かった。
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コメント
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これ何回も観ないと意味不明の部分大杉な感が…
好きですので、望むところでございますが。
素人の一視聴者ですので人工太陽を打つのは予想できましたが、超新星爆発を防いで戦艦群を麻痺させるためとは思い至らなかったですね。
ガミラスの高官が「高貴なお方」とひざまずくのであれば、キーマンはあるいは…
次章は総統閣下にお目にかかれるようで何よりです。
投稿: 踊れドールズ | 2017/10/18 09:48
踊れドールズさん、どうも
いろんな謎という爆弾を仕掛けてきました。
噛めば噛むほど面白いヤマト2022です!
キーマンは何者で、デスラーとどう絡んでくるのか第四章への期待が高まります。
投稿: 竹花です。 | 2017/10/18 13:52
Chi vuol che sia ben detto di lui, http://traitement-de-lacne.eklablog.fr
投稿: achat accutane | 2020/04/26 10:09