HOMELAND7 第5話~6話 2つの話が一つにつながる。それはロシア
シーズン7の戦場はワシントンDC。
キャリーが追っているウェリントンによるマクレンドン中将暗殺の件と、民兵とFBIの銃撃戦がひとつにつながる。2つのケースを操るのはロシアだった!
こういう情報戦は日本でも他人事では無い。スリーパーセルは銃や爆弾を使うだけじゃない。現代の武器はインターネット。
第5話 積極工作
民兵の家族の息子が殺されたとフェイクニュースを流し、民兵を怒らせて拘束していたFBI捜査官を殺すに至ったが、このフェイクニュースを流して煽ったのはロシアでないかとソールは考える。だが大統領とウェリントン補佐官は社会の分断を沈静化するのに必死で後回しにされる。
ソールはアメリカに亡命したロシアの元スパイ、イヴァンに会い、今回の件はウクライナのクリミア侵攻に際してロシアが行った積極的な情報工作に似ていると言う。イヴァンは違うと答える。大統領選挙に介入してからまだ日が浅い、危険すぎると。
こういう皮肉は大好物。
ソールはエフゲニー・グロモフの情報をくれとイヴァンに頼む。死んでるかもなとイヴァン。
殺されたFBIの捜査官の奧さんは黒人だった。大統領は銃撃戦で死んだ民兵(とFBI捜査官)の追悼式に出るように求める。
この危機はFBI捜査官の未亡人が追悼式に現れて、州兵を出動させずに対立を沈静化することができた。これはフェイクじゃない。ガチ。
キャリーはダンテとともにCIAの職にあぶれた男たちを使ってシモーヌに行動を起こさせるために拘束し、例の5万ドルがマクレンドン中将の暗殺の報酬と認めさせ、追加で自分に10万ドルを渡せと脅し、その間にバッグに盗聴器を仕込む。
しかしマイクが壊れ、さらにマイクを仕込んだバッグをシモーヌがタクシーに忘れる。
シモーヌがウェリントン補佐官に会いたいと電話をかける。それでシモーヌがウェリントンに脅されたことを話すかと思いきや、ソファーでお楽しみタイムに突入。
混乱するキャリー。
ここで第5話終わりか!
第6話。「ミーム」
ミームとは、gene(遺伝子)と〈ギリシャ〉mimeme(模倣)を組み合わせた造語で、模倣によって人から人へと伝達し、増殖していく文化情報。文化の遺伝子。(コトバンク)。
キャリーはウェリントン補佐官とシモーヌを監視を続ける。シモーヌに召喚状が届く。ダンテが上院議員にウェリントン補佐官がマクレンドン中将を暗殺するのにシモーヌを使ったと報告したから。
キャリーは気づいた。
ウェリントンがシモーヌを操っていると思い込んでそれを証明するネタを確保するための作戦を実行したが、実はシモーヌがウェリントンを操っていた。もしシモーヌの背後に誰か別の人間がいるとしたら。
ソールが大学に追いやられたCIAのスパイに接触する。民兵とFBIの銃撃戦を扇動したのはエフゲニーで、そのエフゲニーを見つけるの(確保ということでしょう)を手伝って欲しいと頼む。
キャリーは上院議員の秘書にシモーヌの召喚をやめるように説得しようとするが、断られる。ダンテにも説得を試みるが断られる。
最後の頼みの綱でソールに接触する。ソールは最初、取り合わなかったが、マクレンドン中将暗殺の首謀者がウェリントン補佐官じゃなかったらと一体誰なのかとキャリーに問われる。
答えは自分で出しているとソール。
このドンデン返しにやられました。
ソールが言う。シモーヌがマクレンドン中将の暗殺がウェリントン補佐官に命じられたと証言すれば、ホワイトハウスは危機に陥る。つまりシモーヌが証言するのは仕組まれたことだった。
ダンテがどうしてシモーヌがヘイゼルトンにいたと知ったのか?駐車違反の切符についてどこから情報を仕入れたのか?
キャリーの顔が歪み、そして涙ぐむ。キャリーは騙されていたのか!
ダンテはキャリーに親身になっていたのに、嘘だったのか!
ソールはダンテに接触せずに数日間ワシントンを離れていろと言う。自分が追っている件で敵に警戒されたくないからだ。敵とはロシア。ソールは思わずキャリーに言ってしまう。この二人の親子みたいな人間関係がいいですね。
イヴァンはエフゲニーにソールが勘づいたので作戦を中止するように忠告する。アメリカ大統領に知れればシリアやウクライナで報復されるだろうと警告する。だがエフゲニーは無視する。
エフゲニーはアメリカのせいでロシア(ソ連)は破綻し、自分の父親は結核で死んだと信じている。イヴァンはプロパガンダに騙されるなと言うが聞く耳を持たない。
ソールがDARPA(国防高等研究計画局)から引き抜きてきたインターネットオタクが民兵の少年が死んだというフェイクニュースを拡散させたフェイクアカウントとシモーヌがウェリントンに脅されているように見せかける小芝居の動画を拡散させたフェイクアカウントがほぼ一致するのを突き止める。
キャリーはダンテを酔わせ、たぶらかせてダンテの部屋まで一緒に行き、薬を持って寝たところを元CIAを使って部屋を調べる。騙されたら、女の武器を使って騙し返すのがキャリー。
イヴァンがソールに最悪の展開を回避すべく、エフゲニーの企みを教えようとするが、イヴァンはエフゲニーに捕まって凍てつく池に投げ込まれる。
そう考えると北朝鮮の偵察総局がアメリカのCIAと接触したのも、北朝鮮は本気で状況がまずいと思っているのかも。
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