岸辺露伴は動かない 第5話 背中の正面 市川猿之助がただただ凄い
第4話のザ・ランもなかなかですが、第5話も見応えがあります。今回のソレはヒトの背中に取り憑く。もしその背中を別の誰かに見られると、その瀬背中を見た誰かに今度は取り憑く。想像上の超自然的な存在が目の前に現れる。これが市川猿之助。歌舞伎役者の面目躍如。
最初、市川猿之助は岸田露伴が買った六壁坂を含めた山を買い取るために岸田露伴のもとを訪れたディベロッパーの営業、乙雅三。なぜか背中を見せない。その動きが軟体動物のようでもに凄くジョジョっぽい。それは「タブーを超えた先にネタがある」と自ら危険に足を突っ込む岸田露伴でなくても、背中がどうなっているか知りたくなります。
岸田露伴はあの手この手で乙の背中を見ようとし、最後に鏡を使って覗くことに成功。剥がれるといって乙は気絶する。すると今度はソレが岸田露伴に取り憑いた。ソレはとにかく六壁坂を返せと岸田露伴にしつこく迫る。岸田露伴は漫画作業を邪魔される。でも締め切りは守る。流石です。それで岸田露伴は乙を六壁坂に持っていくと、ソレに言う。だが本当は違った。
通りゃんせが聞こえたときに振り返ると神隠しにあうと言われる平坂までくると、そこには泉京花がいた。岸辺露伴が呼んでいた。そして岸田露伴は京花に自分の背中を見ろと言う。京花が岸田露伴の背中を見る。やっぱりお前もヒトに押し付けるかと笑って後(京花のほう)を振り返る。するとソレに向かって手が伸びてくる。岸田露伴に取り憑いていたソレは平坂で後を振り向いてしまった。すべて岸田露伴の計画通り。岸田露伴の背中に乗っていたそれは、黄泉から伸びてきた手に連れて行かれる。ソレが自らヘブンズ・ドアーを開いたのか。お前だって連れて行かれるぞとソレが叫ぶ。岸田露伴がせせら笑う。
余裕たっぷりの奴が慌てるのは面白い。顔を見られないのが残念だよ!
幽霊を神隠しにあわせるとか、発想が狂ってます(褒め言葉)。
千と千尋の神隠しより、岸田露伴の神隠しの方が面白いです。
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