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2022/06/01

シン・ウルトラマンはマーベルヒーロー映画と違う何かがある

テレビシリーズ30分に1回怪獣を倒すだけのウルトラマンを映画化して面白いのかと見るまでは疑問でしたが、その予想が裏切られました。かなり面白かったです。マーベルヒーロー映画は何か物足りないのであまり見ないのですが、シン・ウルトラマンはあと2回は余裕で見られます。日本の特撮はCGを使ってもマーベルとは違う(ことができる)、これこそ日本独自のエンターテインメント。

以下、ネタバレありです。

いわゆる怪獣(禍威獣)は人類の殲滅するための兵器という解釈。それを人類はウルトラマンなしで殲滅できる力があるというのが面白いです。これをちゃんと最初に駆け足で見せたのは良いです。ウルトラマンが出てこないこの冒頭が一番面白かったと言っても過言ではないです。(だから倒される怪獣はウルトラQのものが出てきているのかもしれませんが)。

日本政府も省庁をまたぐ絶大な権力を持つ禍特対(科特隊)を設立して対抗します。けれども米軍から買ったバンカーバスターを何発もぶち込んでも倒せない怪獣が現れます。万事休すかと思いきや、ウルトラマン登場。このお約束が良いんです。スペシウム光線を威力を表現するのに山を貫く。エヴァンゲリオンのポジトロンライフルみたいです。かっこいい。かっこいいは正義です。

しかしシン・ウルトラマンの本当の面白さは外星人が出てきてからです。しかもニセウルトラマンを生み出すザラブ星人はジャブ。本命は「私の好きな言葉です」と言う上から目線のメフィラス星人。山本耕史のうさんくさい笑顔がほんといい。メフィラス星人の目的はベータシステム(巨大化システム)による人類の兵器化、そして他の外星人より先に美しい地球を独占管理すること。これを聞いたとき、ベータシステムは敵の手に渡ってはならない鉄人28号のリモコンを思い出しました。使い方で正義の味方にも悪の化身にもなる。偶然なのですが、ウクライナ戦争が頭に浮かびました。欧米の軍事援助を得て、ロシアと戦うウクライナ。ひょっとすると欧米はウクライナを兵器化しているメフィラス星人なんじゃないか。(あくまで思考実験で、実際にはウクライナを軍事支援するのは大事です。)

かなり高度な科学力を誇るメフィラス星人ですが、さらに上位存在がいるそうです。これは「幼年期の終わり」でカレルレンが地球にやってきて素晴らしい科学技術を提供しますが、それは実は人類を「進化させる」という上位存在のためにやっていたこと。結果、現生人類は滅んでしまいます。メフィラス星人はウルトラマンに手を組まないかと居酒屋で持ちかけます。ここの会話がめちゃくちゃいい。地球人を奴隷兵にしようと企む外星人とウルトラマンの戦いが居酒屋で起っていると思うだけで興奮します。ここです。こういうのがマーベル映画にない。しいてヒーロー物でこういうシーンがあるといえば、バットマン・ダークナイトのジョーカーとバットマンの留置場での会話。日本の映画で本当にやばい奴は普通の人間の殻を被っている。ウルトラセブン「第四惑星の悪夢」に出てくるロボット長官も人間にしか見えません。

しかしウルトラマンはメフィラス星人と手を組まない。ウルトラマンはメフィラス星人との戦いを決意しますが、メフィラス星人は勝ち目はないと地球を去る。そこにいたのはゾフィー。やはり最後はゾフィーの登場ですね。ここは攻めた展開なしの、当たり障りのないフィナーレが来るのかと思いきや、本当のラスボスはゾフィーでありゼットン!そうきたか!ゼットンを持ってきたのはゾフィーか!ゼットンは惑星殲滅兵器。波動砲どころの話じゃないやばい代物。これが凄く好き。ゾフィーにとって大事なのは自分たち光の国の民が考える秩序の維持であり、それが正義。しかしウルトラマンはその正義に抗います。

ウルトラマンはヒトがヒトのままであることを望んだように見えます。だからウルトラマンはベータシステムの原理を教えた。そして禍特対はベータシステムの原理を利用したゼットンを倒す方法をウルトラマンに教えます。人類とウルトラマンは守られる者と守る者の関係じゃない。バディ(共闘)だと。シン仮面ライダーはどう来るのか。

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コメント

シン・ウルトラマンよかったですね。個人的には本編よりも冒頭のウルトラQ怪獣の連続登場のほうが盛り上がりましたが。禍特対のメンバーは長澤まさみも早見あかりもすごい美人なので2人のうち1人はもっと個性派にしてもよかったかなと思いました(^^)

大江さん、どうも
一番想像力が膨らむ序盤がないと映画としてかなり盛り下がったと思います。長澤まさみは東宝所属なので外せないんでしょうね。

そうなんですね。それにしても、最近はツイッターやフェイスブックが中心でブログにコメントするのは久しぶりなので、つい「いいね」ボタンがないかと探してしまいますね(笑)

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