ガンダム Gのレコンギスタの劇場版I~III 新たなるガンダム表現
ククルス・ドアンの島も面白かったです。昔のガンダムを大人でも見れるようにリブートして血がたぎります。高機動ザクかっこいいです。でもですね、 Gのレコンギスタは新しいガンダムを模索しています。ガンダムなのにガンダムじゃない。けど新鮮で面白い。テレビ版も見てますが、うまくまとまってます。あと話がわかりやすいのに深い。Zみたいに3部じゃなく、5部編成は正解だと思います。そして声を大にしていいたい、説教臭くない。
Zガンダムの劇場版はまとまりすぎていて話の展開が上滑りな感じがありましたが、Gのレコンギスタはその辺りがしっかりしてます。登場人物が大河ドラマなみに多いのにちゃんとキャラが立ってます。しかも全部創作キャラですよ。凄いです。富野由悠季が70代で脚本監督(現在80才)ってのがさらに凄い。こんな70代になりたいものです。
話がまとまってるのは、地球の生態系回復(Zガンダムからのテーマですな)のために地球のエネルギーをすべて地球外からのフォトンバッテリーに依存しているという最初の大事なところを端折らなかったからですね。あと過去の軍事関連の超技術が触れてはならないタブーとなっている。しかしタブーを破りたいのも人間の性。そうして軍事強化する国家アメリアが現れる。アメリアはフォトンバッテリーを地球に降ろすキャピタル・タワーと呼ばれる軌道エレベーターをキャピタル・テリトリーから奪取したい。一方、キャピタル・テリトリーは重力エレベーターを守るために軍事を進める。さらにフォトンバッテリーを地球に送っている月の勢力トワサンガは地球侵攻をもくろみ、艦隊を編成している。アメリアとトワサンガは敵対勢力。あとヴィーナスグロウブという金星宙域の人たちもでてきます。こんなにいろんな勢力が出てくると話がどう転ぶかわからない、話をどうにでもなる面白さがあります。戦国時代も群雄割拠の時代で、戦国時代の大河ドラマが多いのに通じるものがあります。
Gセルフに目が入ってるのがテレビ版と違うと監督が言ってましたが、それは本当で確かに違います。ガンダムに表情があるようで面白い。ガンダムはロボット兵器ぽいですが、Gセルフは人間キャラぽい。それがしっくりいきます。1980年代から2020年代のマンマシンインターフェースの違いなんでしょうか。今はメカじゃなく人っぽいインターフェイスが好まれているような気がします。監督は時代の流れを感じられる人なんですかね。そういえば1980年代のダンバインは最近流行りの転生ものの走りじゃないでしょうか。ダンバインは最近見直しましたが、やっぱり面白い。
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