目隠しされて油圧も何もかも失った飛行機のコックピットにいるようなもので、それを軟着陸させるみたいな台詞が出てきます。まさにそういうドラマです。「悲惨な原発事故が起こりました」という歴史の一行の裏に、文字通り命がけの戦いと苦悩があった。
1話、1話の切り方がうまいからついつい見てしまい、1日半で見切ってしまいました。結果がわかっているのに続きがが気になる緊迫感のあるドラマです。でも疲れません。これはウォーキングデッドとか好きな自分は見てしまいます。あとシンゴジラのベースにこの事故があったと改めて思います。
あの時にアレができていれば、あれをしておけばと思ってしまうのは出来の良い災害映画だと思うので、これはまったくそれです。とにかくベント!と何度思ったことか。電気がなくて困るあたりが完全にUボート。真っ暗ななかで作業してひっしに弁を開けようとするところが、これはUボートでこののままエンジンが始動できなければ、みんな溺れ死ぬというなんともいわれる緊迫感がありました。
再現された福島第一原子力発電所がリアルです。日本の制作にしてはセットとか小物がよくできていて、これがハリウッド予算なのでしょうね。役所広司もさることながら音尾琢真が地味にいいです。この人の説明がなかったらよくわかんないです。小日向文世の切れ気味首相もいいですね。どことなく本人に似てます。経産大臣もなんとなく似てます。
情報を受け取ってもその意味がわからないことが変な指示につながり事態を悪化させる悪夢が現実になってました。
感想は政府はキレて口を出すなら現場で必要な装備や物資を出せ!ことが起こった場合には最悪を想定しておくことも大切です。思い切りがよくなり、かえって事態の悪化と防いだり、備えたりできます。
人類を滅ぼす危険なイベントは原発事故だけじゃないです。
The Daysに計画停電をしなかったら関東全域が停電(ブラックアウト)になるという話が出てきますが、本当にそうなったらどういう影響があるのか「人類滅亡の科学」に具体的に載ってます。北海道もブラックアウトを経験しました。
最近のコメント