「君たちはどう生きるか」は君はどう観るのかという映画でした。
一番の感想はとにかく
日本のアニメの絵のクオリティは凄い。
作画監督が本田雄ということもあるのでしょうが、素晴らしい。派手なところも圧倒的ですが、地味なところもいい。眼福とはまさにこのこと。このクオリティじゃないと成立してない映画です。
背景が西洋絵画
これで宮崎駿のアニメが成立するんだとビックリしました。
主人公の眞人の継母のナツコの描き方がジブリっぽいけどいつものジブリじゃない美人な感じ。これはこの映画において重要だと思います。
事前情報がないので「君たちはどう生きるか」というタイトルから、ぼーっと生きてんじゃねえと宮崎駿に説教される映画かと思って構えていきましたが、普通にファンタジー映画でした。あえて言うならシリアスなトトロ。説明がほぼない。観たままを感じろという映画でした。劇場版エヴァの最終章と似てるテーマを扱ってるように思います。特撮好きならエヴァ、ファンタジー好きなら「君たちは…」じゃないですかね。
以下、少しネタバレになりますが本編に関係あって気になったこと:
ふわふわはサンゴの産卵がモチーフだと思います。サンゴは満月の夜に産卵します。ふわふわがDNAみたいにらせん構造をつくっているのも面白いです。
ファンタジー世界のモチーフはアルノルト・ベックリン が描いた「死の島」っていう絵画だと思います。あの世界は生の世界のようだけど、生の前段階だから死の世界、二面性を持っている世界なのかも知れません。
あと大叔父の空間に入る前のところ、色の感じとかジョルジュ・デ・キリコが描いた「ある一日の謎」や「政治家のいるイタリアの広場」もモチーフかもしれません。
君はどう生きるのかは、母親を戦災で亡くし、PTSDになった少年が不思議な世界に入って正気を取り戻す話でしたが、それはあくまであらすじで映画はファンタジーの世界が堪能できます。青年よ頭で考えるな、もっとファンタジーに考えろって言われてるのかも。
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