2024年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    

« 2023年7月 | トップページ | 2023年12月 »

2023/11/20

ゴジラ-1.0を再度見て思うこと。やっぱり同じところでグッときます。

ゴジラ-1.0を再度見てきました。一度目は朝ドラの「らんまん」の印象が強くて、神木隆之介のキャラの違いに頭が混乱してたんですが、二度目は朝ドラの印象が一度目で洗い流されたおかげで、映画にさらに集中できました。やっぱりうまいなあ神木隆之介。叫ぶ演技最高。

あと小ネタ動画も見たのでなるほどと思ったことも多かったです。


2度見てもVFXに圧倒されます。

序盤でガサガサバッグを開けて飴を取り出した隣のおばさんも最後は食い入って見てたようです。

以下、ネタバレありです。

極端に言えば、

シンゴジラはゴジラ界のパトレイバー2、

ゴジラ-1.0はゴジラ界のALWAYS 三丁目の夕日です。

シンゴジラはドラマをプロフェッショナルな大人たちを追求し、極力ドラマを排除した結果、全編にわたってシミュレーションのような緊迫感があります。そういう意味でパトレイバー2に近いと思います。

ゴジラ-1.0は祖国と人々を守れなかったことを悔いて生きる旧軍人たちがゴジラ退治を通して前に進むドラマで、その象徴が主人公の敷島。敷島って鉄人28号を造った開発者の1人と同じ名前ですよね。敗戦で戦うこと(守るための戦い含めて)を放棄してしまった旧軍人が民間人(義勇兵)として再び戦うために立ち上がる姿に高ぶります。

登場人物の関係性がALWAYS 三丁目の夕日の人たちみたいです。これのなにが凄いって戦後という空間の説明になっていること。人間が戦後を口で説明せずに説明になっている。とくに澄子がいいですよ。澄子の敷島が帰ってきたときの態度と、最後の態度が全然違うのも見逃せません。敷島が許された感じが出てます。

どちらも最後はいろんな人が力を合わせてゴジラと戦うという構図は同じです。実はこれがゴジラという巨大怪物を巨大に見せる演出として大事なんじゃないかと。インディペンデンスデイも宇宙人相手に地球全体が立ち上がります。進撃の巨人の巨人と調査兵団の戦いもそうですね。逆に怪獣映画としてモンスター同士のプロレスが見たいなら、この映画はつまんないでしょう。欧米でここが受けるかどうかの鍵になると思います。

ゴジラの火炎放射が起こした爆風で吹き飛ばされた典子がなんで生きてるのか、最初見たとき運が良かっただけかと思ったのですが、解説動画を見ていたら首筋が黒くなっているという話で、二度目見てみたら確かに黒くなってました!おそらくG細胞のおかげで死にそうになったけど、火炎放射の影響か何かでゴジラ化して再生力が高まって生き残ったのですね。

二度見ても整備員の橘がいいです。

 

2023/11/06

ゴジラー1.0は映画として本当に面白い!

岡田斗司夫がこれは怪獣映画の傑作じゃない、日本映画の傑作だと言ってました。確かに怪獣が主人公の映画じゃないです。ゴジラが出てくる映画であって、ゴジラが主役の映画ではない。50代なら劇場で見て損はないです。Always三丁目の夕陽くらい泣けました。シン・ゴジラで開いた扉がさらに拡張された感じです。画面からはみ出まくりのゴジラの巨大感がまあ恐い。人が食われて、ぶん投げられて、電車が飛び、軍艦が吹き飛ぶ。伊福部昭のゴジラのテーマ曲が心を揺さぶります。

武装解除した戦後日本がどうやってゴジラと戦うと言うんだ!

―以後ネタバレです―

舞台が過去。これまでゴジラが現れるのは映画当時の「現代」でした。監督が永遠の0とか作ってるので軍艦のCGが精密だし、設定がリアル。震電というチョイスが絶妙。震電はエンジンが機体後方にあるので機首に爆弾を搭載できます!

ゴジラに掴まれながらもゼロ距離で主砲をぶちかます重巡洋艦高雄の勇姿!
四式中戦車が火を噴いた!

米軍に接収された駆逐艦の舷側に書かれる艦名がひらがなからローマ字に変更されてます。芸が細かい。海防艦の薄い外皮の貼り方がボコボコしていて実にリアルです。

今回のゴジラはいろいろ新しいです。クライマックスはゴジラとの戦いというよりゴジラ狩り。海と空からの展開が熱いです。ここで流れ続けるゴジラのテーマ曲。魂が震えます。

なぜ怪獣映画じゃなくて日本映画かというと、大きな話のつくりが、勇気がなくて特攻できずに復員し、親類にお前が特攻しなかったせいで子どもが死んだと言われ、生きる意味を失っていた青年が、ゴジラを倒すために、子どもを守るために、戦時中の悔いを晴らすために特攻覚悟で戦い、生きることを許される、とういう話だからです。

ゴジラ退治を旧軍じゃなく、民間に下った元海軍軍人がやるという義勇軍として巨大な怪物に立ち向かう。これは胸熱展開です。

海軍戦闘機の整備員である橘がこの映画の鍵だと思います。今までのゴジラに登場しないタイプのキャラクターです。序盤、敵艦に特攻しないでおめおめ帰ってきた敷島にゴジラも撃てずに仲間が死んだと非難し、死んだ仲間の家族写真を渡す。お前が命を賭けて戦わなかったせいで死んだという事実を突きつける。これで橘の出番が終わったかと思ったら、ゴジラ退治に戦闘機が必要という話になり、連合軍に接収されていなかった震電を整備してもらうために敷島が橘に連絡を取る。敷島が橘に戦闘機の整備をしてほしかったのは、戦闘機を爆弾を機首に搭載した特攻機にしてもらうためだった。敷島は過去に決着をつけたい。敷島が震電の機首に爆弾を搭載してゴジラの口に特攻をかけると橘に話をする。橘は敷島の望み通り、震電の機首に爆弾を搭載した。そして座席射出装置を取り付ける。ゼロ戦になかった装備です。そして敷島が震電をゴジラの口の中にぶつけるときにこの装置が見事成功して敷島が脱出したと無線で聞いた橘が喜んで涙する。ここが一番良かったです。橘が敷島を許した。もう誰も死ぬ必要はない。いろんな意味で戦争が終わったんだなと。敷島が震電を脱出して落下傘で降りてくるシーンが、ガンダムの最後のアムロがホワイトベースのクルーと合流するシーンに重なりました。

2023/11/01

ザ・クリエーター・創造者 これはワールド・トゥモロー並みに面白いSFです。

絶望の未来が好きなSFファン以外は帰ってくれないか!という気骨を感じる映画です。やっぱりSFはディストピア。そしてその中に芽生える希望。大好物です。ブレードランナー 、ワールド・トゥモロー、月に囚われた男、メッセージ、NOPEに並ぶ5年か10年に一度出るかでないかのSFの良作です。予算的には中級らしいですが、SFは大体予算が少ない方がクセが強くて面白い。スタートレックも映画版よりテレビ版が面白いですね。話はワールド・トゥモローみたいな感じです。主人公は強すぎないSFは売れないけど面白いは公式です。
序盤からSF心をくすぐります。実際(ぽい)白黒映像から段々とロボットが発達して社会に溶け込んでいくIFの歴史の紹介が実に良いです。西側諸国はAIを排除しようと、AIを守るニューアジアに侵攻作戦を仕掛けます。ターミネーターでは敵のロボット兵が大挙して人間を襲いますが、この映画では人間兵がロボットを襲います。人間がロボットを無差別に殺す地獄の黙示録。このパラダイムシフトがガツンと来ました。ギャレス・エドワーズ監督は特撮畑の人なのでロボットの動きが実に良いし、レーザーの撃ち合いも重量感があってリアルです。これはある意味ターミネーターへの宣戦布告です。
AIロボット)との戦いに終止符を打つべくアメリカが開発したのが、放浪者の名を冠する高軌道ミサイル基地ノマド。地上にレーザー照準する演出が本当に恐い。デススターよりも実感としてわかる規模の破壊だから逆に現実味があります。
あと全体的に日本語が多いです。渡辺謙も日本語を時々喋ってます。映像を見てわかる怒鳴り声は日本語、そうでないのは英語なのかも。強力わかもとじゃなく龍角散。あとゴルフ用品の看板。ブレードランナーの世界観ですね、わかります!渋谷と思われるシーンもありました。
AIロボットの設定が実にいい。プルートゥと同じように人間のように考え、感じるAIです。AIが実際の人間の容姿をコピーしたのをシミュラントといます。この発想はなかったです。同じ顔のシミュラントが何度も出てきます。いわゆるロボットが服を着ているのがいい。警察、面白いのがチベット仏教ぽい格好の僧侶。実際の風景に重ねられた超近代的構造物、大好物です。アメリカ軍の巨大陸上制圧兵器も実にいい。
ブレードランナーにはレプリカントと人間のアイデンティティは明確な違いがあると思うのですが、ザ・クリエーターはその境界線が溶けていく。そこが新しいと思います。こっれは面白いです。

« 2023年7月 | トップページ | 2023年12月 »

記事検索できます

最近のトラックバック

フォト