ゴジラ-1.0を再度見て思うこと。やっぱり同じところでグッときます。
ゴジラ-1.0を再度見てきました。一度目は朝ドラの「らんまん」の印象が強くて、神木隆之介のキャラの違いに頭が混乱してたんですが、二度目は朝ドラの印象が一度目で洗い流されたおかげで、映画にさらに集中できました。やっぱりうまいなあ神木隆之介。叫ぶ演技最高。
あと小ネタ動画も見たのでなるほどと思ったことも多かったです。
2度見てもVFXに圧倒されます。
序盤でガサガサバッグを開けて飴を取り出した隣のおばさんも最後は食い入って見てたようです。
以下、ネタバレありです。
極端に言えば、
シンゴジラはゴジラ界のパトレイバー2、
ゴジラ-1.0はゴジラ界のALWAYS 三丁目の夕日です。
シンゴジラはドラマをプロフェッショナルな大人たちを追求し、極力ドラマを排除した結果、全編にわたってシミュレーションのような緊迫感があります。そういう意味でパトレイバー2に近いと思います。
ゴジラ-1.0は祖国と人々を守れなかったことを悔いて生きる旧軍人たちがゴジラ退治を通して前に進むドラマで、その象徴が主人公の敷島。敷島って鉄人28号を造った開発者の1人と同じ名前ですよね。敗戦で戦うこと(守るための戦い含めて)を放棄してしまった旧軍人が民間人(義勇兵)として再び戦うために立ち上がる姿に高ぶります。
登場人物の関係性がALWAYS 三丁目の夕日の人たちみたいです。これのなにが凄いって戦後という空間の説明になっていること。人間が戦後を口で説明せずに説明になっている。とくに澄子がいいですよ。澄子の敷島が帰ってきたときの態度と、最後の態度が全然違うのも見逃せません。敷島が許された感じが出てます。
どちらも最後はいろんな人が力を合わせてゴジラと戦うという構図は同じです。実はこれがゴジラという巨大怪物を巨大に見せる演出として大事なんじゃないかと。インディペンデンスデイも宇宙人相手に地球全体が立ち上がります。進撃の巨人の巨人と調査兵団の戦いもそうですね。逆に怪獣映画としてモンスター同士のプロレスが見たいなら、この映画はつまんないでしょう。欧米でここが受けるかどうかの鍵になると思います。
ゴジラの火炎放射が起こした爆風で吹き飛ばされた典子がなんで生きてるのか、最初見たとき運が良かっただけかと思ったのですが、解説動画を見ていたら首筋が黒くなっているという話で、二度目見てみたら確かに黒くなってました!おそらくG細胞のおかげで死にそうになったけど、火炎放射の影響か何かでゴジラ化して再生力が高まって生き残ったのですね。
二度見ても整備員の橘がいいです。
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