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2023/11/01

ザ・クリエーター・創造者 これはワールド・トゥモロー並みに面白いSFです。

絶望の未来が好きなSFファン以外は帰ってくれないか!という気骨を感じる映画です。やっぱりSFはディストピア。そしてその中に芽生える希望。大好物です。ブレードランナー 、ワールド・トゥモロー、月に囚われた男、メッセージ、NOPEに並ぶ5年か10年に一度出るかでないかのSFの良作です。予算的には中級らしいですが、SFは大体予算が少ない方がクセが強くて面白い。スタートレックも映画版よりテレビ版が面白いですね。話はワールド・トゥモローみたいな感じです。主人公は強すぎないSFは売れないけど面白いは公式です。
序盤からSF心をくすぐります。実際(ぽい)白黒映像から段々とロボットが発達して社会に溶け込んでいくIFの歴史の紹介が実に良いです。西側諸国はAIを排除しようと、AIを守るニューアジアに侵攻作戦を仕掛けます。ターミネーターでは敵のロボット兵が大挙して人間を襲いますが、この映画では人間兵がロボットを襲います。人間がロボットを無差別に殺す地獄の黙示録。このパラダイムシフトがガツンと来ました。ギャレス・エドワーズ監督は特撮畑の人なのでロボットの動きが実に良いし、レーザーの撃ち合いも重量感があってリアルです。これはある意味ターミネーターへの宣戦布告です。
AIロボット)との戦いに終止符を打つべくアメリカが開発したのが、放浪者の名を冠する高軌道ミサイル基地ノマド。地上にレーザー照準する演出が本当に恐い。デススターよりも実感としてわかる規模の破壊だから逆に現実味があります。
あと全体的に日本語が多いです。渡辺謙も日本語を時々喋ってます。映像を見てわかる怒鳴り声は日本語、そうでないのは英語なのかも。強力わかもとじゃなく龍角散。あとゴルフ用品の看板。ブレードランナーの世界観ですね、わかります!渋谷と思われるシーンもありました。
AIロボットの設定が実にいい。プルートゥと同じように人間のように考え、感じるAIです。AIが実際の人間の容姿をコピーしたのをシミュラントといます。この発想はなかったです。同じ顔のシミュラントが何度も出てきます。いわゆるロボットが服を着ているのがいい。警察、面白いのがチベット仏教ぽい格好の僧侶。実際の風景に重ねられた超近代的構造物、大好物です。アメリカ軍の巨大陸上制圧兵器も実にいい。
ブレードランナーにはレプリカントと人間のアイデンティティは明確な違いがあると思うのですが、ザ・クリエーターはその境界線が溶けていく。そこが新しいと思います。こっれは面白いです。

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