沈黙の艦隊、潜水艦乗りの話として面白いじゃないか!!
去年のゴジラ-1.0から始まり、ガンダムSEED FREEDOMときて、沈黙の艦隊。この頃は面白いのが続きます。2日間で6話までイッキ見してました。
また言わねばなりません。
潜水艦モノに外れなし!!
原作が1990年代、日本が経済大国として世界に君臨し、アメリカと貿易摩擦なんかがあった時代に書かれた作品なので、中国が日本の敵国でなく、アメリカが敵国として登場します。(2010年代に書かれた空母いぶき(漫画版)は中国を敵国としています)。舞台は現代ですが、そこは押さえておいた方がいいと思います。これは中国が大人しい世界線、恐らく天安門事件以後ずっと経済封鎖網が解かれていない世界だと思います。
第1話の印象、これは『レットオクトーバーを追え』をソ連側から丁寧に描くとこうなるという感じです。レッドオクトーバーの映画版では急にソ連の新型原子力潜水艦『レッドオクトーバー(赤い10月:十月共産革命)』がソ連軍艦隊に追いかけられるところから始まり、ソ連はアメリカ政府に頭のおかしくなったレッドオクトーバーの艦長がアメリカを攻撃しようとしているのでレッドオクトーバーの撃沈に協力してほしいと頼みますが、CIAの分析官がこれは亡命を企図しているのではないかと気づくことで話が動き出しますが、沈黙の艦隊は日本初の原子力潜水艦「シーバット」艦長の海江田がシーバットを強奪してアメリカ海軍に追われることになる過程を1話かけて描いています。海江田の不気味な笑みを見たら2話を見たくなるでしょう。
第2話。これはフィリピン海で繰り広げられる銀河英雄伝説。クラシック音楽が流れる中での戦術の天才かと思わせる潜水艦戦。しかも音楽を流していることに戦術的な意味があります。実に良いです。
第3話以降は、自由同盟軍のヤン・ウェンリーくらいのジャイアントキリングが起こります。
アメリカは日本と同盟関係にあり、アメリカはシーバットを米国製の原子力潜水艦を強奪したテロリストとして排除したいが、核武装している可能性がある。日本は原子力潜水艦を核武装のための礎にしたいと考え、アメリカ海軍第七艦隊所属の軍艦として建造した。その一方でシーバットが保有しているかもしれない核兵器を使わせるわけにはいかないとも思っている。このジレンマがうまいこと機能し、アメリカ政府と日本政府を巻き込んだ嵐を起こす。
第7話と8話は東京湾で日米海戦が起こるらしいです。最後は殴り合いで決着!
潜水艦がすごくリアル。これが一番大事。そこを押さえているのは評価に値します。政治的なことも描きつつ、根幹的には良い感じで潜水艦乗りの話として作られています。
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コメント
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第3話まで観ました。これは面白いですね! 漫画版の海江田はもっと快活なイメージでしたが、こちらの海江田はちょっと不気味なしゃべり方をする奴なんですねw 「メインタンクブロー。急速浮上」が言ってみたい台詞の上位にランクイン(^^)
投稿: 大江昌道 | 2024/02/23 12:18
大江さん、どうも。
確かにちょっと読んだ原作の海江田はもっと正義のヒーローぽかった気がします。同じかわぐちかいじ原作の空母いぶきもの主人公も映画版は不気味なヤツでしたので、流行りなんですかね。「ソナーに感あり」とかソナー員の台詞もマネしたいです。
投稿: 竹花です。 | 2024/02/23 18:03