沈黙の艦隊シーズン1 第7話~8話 思ってたのと違うけどあり!
東京湾大海戦というサブタイトルから想像していた展開と違いましたが、アリはアリです。面白かったです。
以下ネタバレありで。
冒頭、首相と海江田の友好条約に向けた会談が始まり、海江田は日本は原子力潜水艦「やまと」を国家として認め、弾薬・食料の補給を担うという条件を提示します。海江田はやまとを使って国連の下に超国家軍を創設し、大国による侵略を防ぐという壮大な構想を描いてました。
何を中二病みたいなことを言ってるんだ?と思いましたが、
やまとはガンダムSEED FREEDOMのコンパス、日本はオーブ。
と思い直して合点がいきました。海江田はガンダムSEEDで言えばキラ、深町はアスラン。平和を実現しようとヤンチャする主人公に、それを止めようと苦労する冷静なバディという構造はアクションものでは鉄板です。
東京湾大海戦って言うし、空母ロナルドレーガンが予告にも出てくるからこれはまた空母対潜水艦の戦いが見られるかと思ったのに、
ロナルドレーガンは沈まないのかい!
でも潜水艦戦が良かったです。深町は本当に良い奴。あと「やまと」と「たつなみ」のソナー員の2人が凄くかっこいい。
あと海江田が聞いているモーツァルトのレクイエムの第1曲Introitus (入祭唱)の歌詞は字幕を入れたほうがいいかも。
Requiem æternam dona eis, Domine, et lux perpetua luceat eis.
主よ、彼らに永遠の安息を与えたまえ、そして絶えることのない光が彼らを照らしますように。
次のシリーズは第3曲はDies iræ 怒りの日となるのか。
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コメント
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最後まで観ましたが大変面白かったです。防衛大臣を演じている声が素敵な丸顔の女性は誰だろうと思ったら夏川結衣だったんですね! 水川あさみ演じるたつなみの副長はずっと単なるお飾りみたいでしたが、最後のほうでちゃんと意味のある台詞を言う(ここでやまとを沈めてしまえば全て解決すると言い出した深町と対立するシーンと、武器を持っていても撃つ気がないと相手に思われたら抑止力にはならないという話)のが良かったです。
ただアメリカ側がひたすら横暴で高圧的な存在としてしか描かれていないのはちょっと不満ですね。これは次のシーズンで掘り下げてほしいです。
投稿: 大江昌道(これよりエイブラハム・リンカーンを沈める!) | 2024/02/25 11:36
大江さん、どうも。
夏川結衣も貫禄ありました。確かに副長はなかなか戦術的判断には加わらないのでキャラとして目立たないですね。アメリカ海軍はちょっとアレでしたが、英語の台詞が翻訳ぽくなくていいと思います。軍事用語がちゃんとしてました。
投稿: 竹花です。 | 2024/02/25 13:12
内容的にアメリカの協力は得にくかったのか、出演してる外国人俳優はみんな無名の人ばかりですよね(でも演技は問題ないと思うのでこれを機に有名になってほしいです)。アメリカ大統領は寿司を食べてる描写があったりして、日本を理解しようと努力してることが伺えましたよね。
日本側は総理大臣がくどいほど「戦争はいかん」と言うところが、好戦的な作品であるという批判を避けたい作り手の苦労を感じました(笑)
海江田が提唱する世界政府とか超国家軍とかはまあ夢物語だなと思いますが、海江田も命をかけてるということがはっきり描かれているのでやはり感動的ですね。
投稿: 大江(Seabat status now hostile!) | 2024/02/25 21:51
確かにアメリカ側の俳優さんがちゃんと演技してました。シン・ゴジラと似た武力行使するかするかの駆け引きを入れないと、それはそれで嘘っぽくなってしまうのが日本のドラマの性だと思います。
投稿: 竹花です。 | 2024/02/26 09:08